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2010/02/25 (Thu) 「曖昧な」子供から大人になること ? 機能不全家族 ?

講演会のご案内@東京



今朝、テレビをつけてみたら羽田空港が映っていた。
濃霧で、欠航が相次いでいるという。
人ごみでごった返している空港の映像を見ながら、今日帰らなくてよかったわーと朝食を食べながら弟と話した。

この弟は、二人いる弟のうちの一人で、東京で私を居候させてくれている。
気が良いやつだ。そして頭が良く、センスが良く、私にないドライさを持ち合わせていて、冷静且つ人生経験が豊富だ。私の兄的存在、何でも話せる親友である。

いつだったか実家で父に殺されるとパニックになり弟に電話したとき、彼だけは実家をよく知っているので、私の言を疑わなかった。同じ家庭で育ち、同じ空気を吸った人間が親友として生きていてくれるのは、私にとって大きな支えだ。

ともすれば、私の感じ方が間違っているのではないか、被害妄想ではないかと猜疑心にかられても、私以外の視点からどう見えるのか教えてくれる人がいるに越したことはない。


「家族とは、愛情を基盤とし、肉体的精神的暴力を振るわず、互いを人間として尊重し尊厳を守るべきかけがえのない居場所である」
これは、私や弟にとっては理想的家族であって現実ではなかった。
しかし、多くの人にとって虐待はテレビの中のお話、特別なニュース、身近なようでいて縁遠い出来事らしい。


理想的な家族のあり方と平行して、残虐な世界も同時に存在していることを大人になるにつれ知った。大人になるまでは、何が愛情で何が虐待なのか区別を付ける必要も感じなかった。なぜなら私たちにとって、家族はたった一つであり、よそがどうなのか考える暇はなかった。考えても、無駄なことだった。

別の選択肢があることを実感できて初めて、人間は不満を持つことができる。選択肢がなければ、ただその日を凌ぎ送ることに専念するものだ。


加害者側にも同じことが言える。
暴力や支配以外の家族とのコミュニケーションしか知らず生きてきた人間は、その他にどう自分が振舞うべきか分からない。私が両親を見てきても、実感していることだ。
厄介なことに、両親に子供への「愛情」がないわけではない。常に暴力の中に愛情を、愛情の中に暴力を混入させて差し出して来る。
恐らく両親はそのことに無自覚で、私や弟たちも無自覚だった。

両親や祖母は、常に苦痛とセットの愛情を差し出してきた。
私たち子供は、何とかして飲み込み咀嚼してみせることで親の面子を保った。家族としての心的コミュニケーションまで成り立っているかのように偽装した。


贋物は、いつか明るみに出るものだ。

今同居している東京の弟は、早々に限界を見極め、家族から離脱した。とはいえ、仲違いしたわけではない。精神的にも経済的にも自立したのだ。

もう一人の弟は、実家で引きこもり、経済的に依存しながら心を完全に閉ざした。引きこもりは肉体的にも限界を来たし、強迫性障害は悪化するばかりだ。彼が助かる日は来るのか。考えるだけで絶望的になる。

私は、数多の精神疾患を発病した。人生の殆どが無駄な足掻きだった。根源の掴めない絶望や怒りや憎悪や自分なんて消えてしまえめちゃくちゃになってしまえ死んでしまえと、のた打ち回って日を送ってきた。
そのうち何故か私は生き残り、治療を受けたりやめたりを繰り返しながら、自分はそうそう死なない気がしてきた。

やっと余裕ができてきたのだろう。東京に住む弟が、私以上に早くに私たちの家庭の深刻な破綻に気づき、より多くを理解していることを知った。
一人でもがき苦しむ時期を経て、やっと見つけた親友だった。
それまでの私は、苦しみながらも実家のルールや破綻した言い分を結果的に守ってきていた。弟からすれば、私も実家に取り込まれた一人だったのだろうと思う。実際、あなたはまだ機能不全家族から抜け出していないと治療者からよく言われたものだ。



家族の数だけ、家族の形があるだろう。関係性があるだろう。
しかし、人間が人間に振るう暴力の形は、いつもひとつだ。
どんな始まり方であっても、戦争が必ず人を殺しあうように。
機能不全家族は、愛情という大義名分から発し、精神の殺人へ帰結する。


親子殺しは後を絶たず、発見される虐待はまだ良い方で、水面下で死んでいく子供がいる。生き延びても心を殺されたままの子供がいる。子供はそのまま大人になり、暴力や支配と愛情を履き違えたまま、気づくチャンスは僅かばかりで、無意識なまま呪いのコミュニケーションが連鎖する。

せめて連鎖を自覚した者だけは、断ち切る努力をしなければならない。
両親が差し出す暴力とセットの愛情を私はもう二度と一口も口にはできないが、そんな私にできることがあるとすれば、両親は望まぬ精神性の断絶だけだ。


私は、私が受け継いだ私の家族という文化を、次代に継承しない。
断じて継承しない強い意志は、両親がまぎれもなく私の親であるという事実から発している。
私と弟が家族について話し合えるのもまた、同じ親を持った姉弟として育った事実があるからだ。

世界は、いつも分かりやすいツートンカラーで出来ているわけではない。
でも、生き延びる価値はある。
生き延びた分、出会えなかった人と出会える。
もうすぐ東京を去らねばならない。でも、また戻ってくれば色んな人と会える。



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お久しぶりです。
と言いつつ、
ブログにちょこちょこお邪魔させていただいてました。

東京にいらして飛ぶように
活動なされてる様子も
拝見させていただいていました。

東京は、近いようで境目があり
ネズミさんの国の名前に納得がいかない
もやもやしている県民です(笑)

前質問されていたブログのデザイン、
携帯からですか?
PCのは今日、変えてみました。

ご病気抱えながらの 行動ご苦労もあると思います。
確かに 自立神経症は 
気のせいと 現実の調子の
バランス取らないと
どどっと雪崩れ込んでしまいますね。
どうぞご無理なさらずに。。
都合付きましたら講演会、
お邪魔させてください。

最近は、暖かいですね。
紅梅(可愛いお花です)の蕾も咲き始めました。
それでは。

2010/02/26 18:36 | putitami [ 編集 ]


 

こんばんわ。
度々お邪魔させて頂いております。

美鳥さんの講演。
機会があればぜひ行きたいのですが地方ではなかなか叶わないのが残念です。
病を抱えながらのご活動、本当に脱帽いたします。
ブログの内容も深すぎて、私などがコメントするのも躊躇われます。

ご存じのとおり、私にも弟がおります。
美鳥さんの弟さんのことを思うといつも胸が痛みます。少しでも弟さんが回復されるよう、おこがましくも祈ることしかできません。
美鳥さんの今後のご活躍期待いたしております。

2010/02/26 20:50 | 浅葱れん [ 編集 ]


 

こんにちは、はじめまして。
以前人格障害のカテゴリーにいましたなちりあと
申します。現在はアダルトチルドレンのカテに
います。

美鳥さんの家庭も壮絶だったのですね。
うちの家庭も愛という名の元に
真綿で口を塞ぎ首を絞めるような
真綿だから見えなくて反論できないような状況に
置かれていました。

私はここにいたら危ないと命をかけて脱出しましたが妹は脱出出来ずにいて秋に仕事でつまずいてから
被害妄想などで病んでしまいました。

上の子の方が直接的な被害が強いんですかね。
私は今では考えられないような人格障害を抱え
妄想・強迫・統合失調質・回避・依存と
5年間重篤な鬱状態も経験しました。

妹はそんなではないように見えていたんですけど。美鳥さんの弟さんは気持ちを閉ざしてしまったようで・・心中ご察しします。

美鳥さんは元気になられたようで良かったです。
親友の弟さんもいらっしゃって力強いですね。
もう一人の弟さんも回復される事を
祈っています。

2010/03/04 19:11 | なちりあ [ 編集 ]


※重要 

必ず見たらレスを下さい。

昔、あなたを否定してしまった事がありました。

相手の事情や気持ちを尊重したいと思いつつも、
あなたに子どもだなんだとバカにされたり、無視された事を切り口に、

人格を否定されたように嫌な思いをしました。

自分に自信をなくし、
人を傷つけるイライラも抑える事はできませんでした。

無視は、何も生みません。

自分にも、結局あなたにも返ってくる。

返ってきましたよね。

過去、ずっとそうでしたよね。

もう否定したりはしません。

もう相手を責めたり、人を否定しあう行為はたくさんです。

2010/03/08 14:19 | 要望があればアドレスも載せます。 [ 編集 ]


 

>厄介なことに、両親に子供への「愛情」がないわけではない。常に暴力の中に愛情を、愛情の中に暴力を混入させて差し出して来る。

まぁそんな遠慮せずに

子供は親に対して「死ねばいい」と腹の底で思ってるぐらいが丁度いいんですよ

2010/03/09 08:46 | KY [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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