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2010/01/15 (Fri) ちゃぶ台の上にも1ヶ月 ? 境界性パーソナリティ障害 ?

20100114.jpg
実家のインコ”いろは” 
常にカメラ目線
人間でいうところの幼稚園年長さんになりました



プロフィール記事を見ていただければお分かりのように、私についている診断名は複数ある。診断書に書かれていない、もしくは自己申告していない症状も合わせると二桁は越える。
それらが毎日の生活に出るわけではなく、あっちが引っ込んだと思えばこっちが出てきて、治ったかと思ったら治っていなくて、単に解離していて自覚が持てていないだけ、ということが頻繁にある。

以前記事で「診断名や何病かはどうでも良いと思っている」と書いた理由の一つは、上記のような状況があるからだ。
それ以前に、もっと重大な精神疾患者全般に通じる私なりの自論があるのだけど、それは別の機会にしよう。

とにかく、色々症状が出たり引っ込んだりするのですっかり忘れていたのだが、私の病気の一つは境界性パーソナリティ障害なのであった。
思い出したのは1ヶ月前、去年のことだった。

ある日突然、とある友達との関係に、無性に不安を抱くようになった。「嫌われているのでは・・・?」という不安だ。不安は日に日に増していき、このまま行くとどうなるかは明白だった。不安に耐えられなくなり、近日抑圧のタガが外れて感情が爆発し、最悪、その友達の気分を著しく害するのだ。その後、気まずくなって疎遠になり、縁が切れる可能性も高い。


最悪の事態を避けるべく、まず私が始めたことは、チェック項目を設けることだった。
境界性人格障害の不安発作には、パターンがある。必ず不安に陥るきっかけがある。以前は、理由もなく幼少期のトラウマだとか何だとかで突然不安になるものだと考えていたが、そればかりではないことに気付いた。
健常者からは理解できなくても、境界性人格障害者ならではの感受性で、不安や見捨てられ恐怖を呼び起こされる事実や原因が確かに存在することがある。


自分に課したチェック項目は、多岐に渡った。

まず考えられるのは、不安になった1ヶ月前に、友達との間で実際に何かあった可能性。

1ヶ月かけて考えたが、何も思い当たらなかった。強いて言えば、前よりもメールの回数が減っていることくらいだ。しかし、そんなことで不安定になるような希薄な関係でもない。
それに、メールを送っても返ってきても、不安が解消されるどころか日に日に強まっている。何故だろうか。


何となく頭をかすめた記憶があった。
その友達に、2週間ほど前に電話をかけた時の会話だ。
不安のあまり、別段用事もないのに電話してみたのだ。不安を相手に伝えることなく、自分でこっそり突き止めようと思った。境界性人格障害(ボーダー)の不安発作は、もし何でもないのなら相手に対して失礼だ。相手に知られることなく、自分を立て直せるならそれに越したことはない。

しかし、電話はうまくいかなかった。何となくだが話が盛り上がらず、電話を切った瞬間に深く落ち込んだ。
いつでも会話が盛り上がるとは限らないから、気にすることはないかもしれない。そもそも取り立てて用事もなく電話をかけたのだから、あんな感じが妥当だろう。
では何だろう、私のこの不安は。


チェック項目を、まだまだチェックする。

友達とは無関係の私の個人的なコンディションのせいで、過敏になっている可能性がある。
例えば、最近体調が悪い。連動してメンタルも落ち込んで、結果ナーバスになっているのではないか。
もしくは、メンタル面に問題があるとか。友達とのやりとりの中で私の感情が遊離して、無関係なトラウマを無意識のうちに引き出したのかもしれない。


チェック項目は、まだまだある。

他の友人との間で感じた不安定さや引っ掛かりを、親しいその友達に投影している可能性だ。一人とうまくいかないと、すべての人とうまく付き合えない気がする時がある。それかもしれない。

あらゆるシュミレーションを脳内で繰り広げ、一つ一つ可能性を潰して、更には途中で相手には暴露せず秘かに自分と相手の様子を見た。


そんな具合に、1ヶ月チェック項目と向き合ってきた。
一重に、過去の同じ轍を踏まないため。自分の境界性人格障害の不安発作で、誰かに迷惑をかけないためだ。

チェックを終えたところ、ひとまず私とその友達との間には、喧嘩もなく、行き違いもなく、すれ違いもないという結論が出た。
本当に何も原因が見当たらない。
原因が見つからないなら、お手上げだ。

改善しようがないという絶望と、正体不明の不安が限界に達した。


唐突に友達に言ってしまいそうだ。
「私のこと、嫌いになったよね?」
「私、何か悪いことしたよね?」
「私と距離置こうとしてるよね?」

以上のように、質問の形を取りつつも、ほぼ断定、決めつけ的質問だ。
「嫌いになった」「悪いことをした」「距離を置いている」

もし相手にそんな気が微塵もなければ、言われただけで相手は傷つくだろう。
私も、境界性人格障害の友達から言われて傷ついたことがあるから分かる。

しかし、このままでは私は近いうちに破壊王になってしまう。せっかく築いてきた友人関係のちゃぶ台返しだ。怒りのためじゃない。不安や恐怖にいたたまれずに、私はこれまで友達と共有してきた信頼関係や何かを一気にぶち壊してしまう。


思い切って、電話することにした。
前回と違って、今度は正直に自分が「あなたにボダッていて不安で仕方ない」と伝えるしかない。そうして、自分が何か気を悪くすることを言ったりしなかったか、私とあなたの間に何か不愉快な事件が起こらなかったかを率直に訊くのだ。ただし、感情的ではなく、関係を大切にするために。私の症状から、大事な友人関係を守り継続するために。


電話に出た友達は、私の唐突な告白に少なからぬショックを受けた。
彼女は私が東京に来ることを知って、私との遊びプランを考えて楽しみにしていてくれたらしい。
私から連絡が来て、てっきり遊びの予定を立てるのかと思いきや、「私、あなたから嫌われている気がする」と言われたものだから、「なんで?なんで?」と彼女は面食らって傷ついた。

正直に話した。
何もなかったと思うけど1ヶ月も前から不安で何とかしようとしていた」「理由を考えてたけど分からないから、ボーダーの症状かもしれない」

友達は私の話を聞いてくれて、率直に「悲しいよ」と言ってくれた。
胸が痛んだ。


とはいえ、境界性人格障害(ボーダー)の厄介なところは、猜疑心や不安がなかなか消えないところ。その都度、とことん納得するまで分析しておかなければならない。少しの引っかかりでも残していると、残った不安がまた膨らんで同じことの繰り返しになってしまう。
だから、友達に付き合ってもらって、私が不安になり始めた1ヶ月前に遡り、現在までに私が不安になるようなきっかけがあったのか一緒に考えてもらった。


そうしたら、彼女のプライベートがちょうど1ヶ月前から不安定になっていたことが判明した。詳しく聞いてみると、深刻な状況だった。彼女自身も、1ヶ月前から元気が出ないし何もやる気がないと言う。彼女の状況をその時初めて知った。元気がなさすぎて、そのことを私に話す元気もなかったのだ、きっと。
2週間ほど前、秘かに意を決してかけた電話で、彼女が私と話していても心ここにあらずの様子だったのは、彼女がとても不調だったからだと分かった。


上の空の彼女の応対が、私には素っ気無くて社交辞令に思えた。話も盛り上がらないし私と話していても一向に楽しくなさそうな様子に、「嫌われているのかもしれない」と解釈した。
私がボダったのには、きっかけがちゃんとあった。
友達のプライベートな理由で私が知りようもない出来事が、彼女の雰囲気をいつもと違うものに変え、私はそれを受話器越しに感じていたのだ。何とはない違和感に、ボーダーは敏感だ。



その日、私は自分のことを新たに知り、友達も自分自身の調子について新たに知った。
私は、境界性パーソナリティ障害の思考傾向をいまだ少なからず引きずっていることを自覚した。
友達は、電話口で相手が感じる程、自分が元気を失っていることを自覚した。それも1ヶ月も前から。

お互いに確認して、思わず笑った。


今回の友達は、境界性人格障害ではない。だから、私の見捨てられ不安から来る唐突な発言「嫌われてると思ってた」などは、感覚としては理解できないだろう。でも、知っていてくれるから一緒に考えてくれる。

暴露して考え話し合って、私の中から不安は跡形もなく消えた。
こんなことなら1ヶ月も悩むんじゃなかった、とも全く思わない。
私は、自分の症状、特に境界性人格障害の猜疑心で一杯になって攻撃的になったり、破滅的になったりした私で大事な人を傷つけたくない。
かといって、境界性人格障害だからといって、全ての不安が根拠のない妄想だとか、全ての猜疑心が相手への不当な不信だとも決め付けたくない。

自分の心の中に何が起こっているのか。
相手との間に何が起こったのか。起こっていないのか。
どこまでが私の思考で、どこまでが不安や恐怖が見せる幻影なのか。

1ヶ月かけて考えるだけの価値はあった。
境界性人格障害から回復するための、これも一つの大切な経験値だ。



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みとりさん…。

私のことの話しになります、ごめんなさい、(なぜか頭のなかで漢字としてまとめたいのに思いだせない…。)

つい最近でした。私は驚くほど音信不通になりかけている女子全員にメールを送っていた。
文章をさくさくと気持ちよく書けるほど元気だったのでしょうが、いまは無気力というより虚しさが襲ってきてる。

フィルターがかかっているかのような場面に何度も直面するんです。
また、また来たとそのときは感じても、あのどこからきたのかわからない勢いのときは、フィルターがかかる場面など忘れてるのでしょう…。

嬉しいのか悲しいのかわからない、妊娠が発覚しました。

しかし不安なんです。それは初めての妊娠であれば不安にはなるという不安ではなく、ただとにかくそれとは別物の不安。
情緒不安定であったころの母親を思いだし、そこにいた幼いあたしに出くわしたのです。

不安定だ。私は捨てられるかもしれない、よくわからない、捨てはしない大事にしてくれると聞いてはいても何度確認したって、駄目だ。駄目なことはないだろう、と言い聞かせても。

また別の問題がありまして、宗教です。
あんな家庭だからどうしようもないといわれても、また元に戻ったのです。

辛いのはわかってても、家庭が原因といわれても、
またあたしは元に戻る。

不安になりながらも、親の顔色を伺ながらも、自分の変なテンションがあがってもそれすら本物か作り上げたのか一体なんなのか分からない。

みとりさんの記事を読みながら探りながら、どれだけ足を運んだかわかりません。ごめんなさい。

2010/01/17 22:03 | はーちゃんっ [ 編集 ]


 

あー、なんか、すごい感動しました。
不安発作への対応の仕方。
美鳥さんのお友達へ思いやり。
そして、自分自身の問題(不安発作)を自己処理しようと努力している姿。

私自身、不安発作への対応の仕方がまだわかっていないので、本当に参考になりました。
ありがとうございます!

2010/01/20 10:31 | Sue [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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