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2009/09/10 (Thu) 処方箋 拒絶  ? 境界性人格障害完治を目指す・カウンセリング ?

境界性人格障害の症状が色濃いときは、分析できているようで全く見当違いなことが多い気がするので避けたいが、以前より自己把握が出来るようになってきたということで、数日間の自分について振り返ってみる。


相変わらず思うのだが、解離よりも、境界性人格障害(以下BPD)の症状に見舞われた時が最も苦しい。人間何が最も苦しいって、自分を嫌いなときが最悪に苦しい。消えてしまえ、死んでしまえ、お前なんかいない方がいい、と自分自身に向かって罵りながらも、身体だけは漫然と生きている自分を見続けるのは羞恥に堪えない。

BPDについて、私自身が一患者としてドキュメンタリーに出演させて頂いたこともあり、この症状が最も厄介で悪質で最低だと認識しているから、随分と自分なりに勉強してきた。
BPDの見捨てられ不安や、妄想様の自虐的思考回路、論理の破綻、感情の暴走、数分置きに右へ左へ激しく傾く世界観、依存心と不安と恐怖心。その他、様々症状は挙げられる。
中でも、最もBPD特有のものといえば、「論理の摩り替え」「悲劇の捏造」だと私は認識するようになった。
どんな過去があっても、理由があっても、現在目の前にいる無関係な人の前で「論理のすり替え」「悲劇の捏造」をやらかしてはならない。BPDであっても、なくてもだ。尊重し合う人と人の関係にあって、起ってはならないことだ。

そんな最低な思考、行動パターンを、精神状態が不安定になると途端にタガが外れたようにぶちまける自分をあらためて知るにつれ、自己嫌悪は相当に募ってくる。
過去の経験や習性に縛られず、今ある目の前のことをしっかり見て、聞き、語り、価値ある行動を選び取り、価値ある人と関係を深めること。BPDにとって最も難しいことだが、これに挑戦しなければ、永遠に苦しみと憎しみと自虐と自己嫌悪の堂々巡りを続けることになる。


PBDの症状にお手上げで、生きていても何も良いことがなくなり、死のうとしていた時に助けてくださったのが、現在のカウンセラーの先生である。
が、悲劇的なことに、その先生に対して攻撃するという最悪な状況を私は繰り返し作っている。以前より頻度は減ったが、まだ私はBPDから抜け出せずにいる。再認識した数日前から、私の自己嫌悪はピークに達している。先生に対して申し訳ない思いと、同じことを繰り返す自分、今の自分の病的な側面を生み育てた過去という歴史、負けまいと立ち向かうと解離に足を掬われ、すべて自分の不徳でしかない事実には、無力感でいっぱいになる。

先生以外に対しては、この攻撃性は今のところ向かわない。皮肉なことにBPD患者の心性には、信頼と拒絶という対極が同居している。その時最も信頼を向けている人に対して、最も拒絶心が生じる。助力を請うた自分の手で助力者の救いを断つといった、矛盾した甚だ理不尽な行動を取らずにいられなくなる。
皮肉な悪循環から抜け出なければ、BPDは治らない。BPDそのものを治す前に、真の助力者を自ら拒絶し治療への道を断ってしまう。


先生に対して、不信でいっぱいで、裏切られるのでは、騙されるのでは、傷つけられるのでは、と恐怖で一杯で自己保身しか頭になかった去年の冬頃、私と先生のやりとりは殆ど喧嘩のようだった。
いかなる理由があっても、疑う必要のない相手に対して、まだ起ってもいない悲劇を恐れて先回りし、やられる前にやらなければ殺されるとでもいうように必死で先手攻撃した。治療に行っているはずなのに、行けば攻撃した。すべてが怯えから来る妄想に端を発していたと思えば、相手が先生であろうと誰であろうと関係なかったのだと思う。
先生は、そういった私の理不尽な攻撃を悉く拒絶した。
私は、それまで味わったことのない完全敗北を味わった。己れの浅ましさ、弱さ、愚かさ、程度の低さを突き付けられた。
私は、あれほど本気で死にたいと思ったことはない。

自分が相当に味わってきたはずの理不尽な攻撃を、私自身が過去の悲劇にとらわれ、目の前の無関係な人に理不尽をなすりつけていた。それが、あろうことかそのまま撥ねかえってきたのだ。

かえってきたものの醜さといったら、目を背けようにも背けられない醜悪さがあった。
過去の痛ましさは誰かの前では痛々しい美になる。手首を切ろうが、ODで酩酊していようが、口さがなく大事な人を罵ろうが、どこか甘い蜜のような美があった。
哀れであること、傷ついていることが、大抵、免罪符にされた。
免罪符として認めなければならない程度の相手でしかなかったこともある。私の病的対人関係にドラマチックにつきあってくれる人は、相手からしても病的な私の方が都合が良かった。共依存というやつだ。共依存という言葉でなくてもいい。自分の都合のためなら、互いの人間性は無意識にどこかへ押しやってしまう人たちのことだ。私も、かつてはそうだった。


先生は、私の過去と現在にある正当性と不当性を明確に切り分けた。当時は、私は生きるか死ぬかに必死で、そんな先生の姿が何を目指しているのか分からず、冷めた目で見ていた。それまでのカウンセラーという職業の人たちへ募りに募っていた不信感のせいでもあった。
分析して何になる?
分析せずに私を助けてくれ!
そう思っていた。
同時に、誰も私を助けることなどできないのだから、助けようとしないで欲しいと矛盾したことを考えていた。


去年から今まで、他にも様々なやりとりがあって現在があるが、日曜日のカウンセリング以来、またも私はBPDの症状が酷く、不安定な精神状態で書いたメールの内容は、大半が「不当な攻撃」とみなされた。どんな理由であれ、人として理不尽な攻撃は一切受け入れることはできない、と久しぶりに宣言された。

以前は、千尋の谷に突き落とされたように絶望で身体が空洞になったように感じたものだ。
今も大して変わりない気分ではあるが、多分私はこの絶望や孤独から学ばない限りは、一歩も前に進めないのだ。

自分次第で拒絶されることもあるカウンセリングとは、そうそうないだろうと思う。
なぜなら、カウンセラーが拒絶したらクライアントの死ぬ可能性は高いからだ。
しかし、生温く私の正当性も不当性も曖昧に認めてくれるカウンセラーであれば、緩やかに効くモルヒネの役割は果たすだろうが、BPDという地獄の堂々巡りから脱却させる特効薬には永久に及ばない。


自分の手で崩した信頼関係を築きなおすには、不当な攻撃をした自分を認め、不当なものを不当と真直ぐ返してくださる先生に誠意をもって応えなければならない。
拒絶という薬を、私は自分に必要なものとして飲み干すようになった。
苦い苦い薬だ。死にたくなるくらい苦い。のんだと同時に目の前の曇りが晴れ、見たくない自分の醜悪さが見えてくる。
また、それを飲まねばならないのか。また、自分の弱さを見なければならないのか。先生が返してきた拒絶を前に、無様にも私はどうにか逃れようとしている。

しかし多分、また私は先生の信念に負けるだろう。
回復したいと願っているのは私であり、治療を目指す先生であり、今の私は不信と恐怖で安定を欠き続け、先生を拒絶しようと必死だが、やはり私の目標もまた、先生と同じくBPDの完治なのだ。



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境界性人格障害 | comment(7) |


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信頼出来る人 

美鳥さん、こんにちは。
子どもの頃から信頼すべき親が信頼できなかった私にとって「信頼できる人(他人)がいる」と言うのはすごい巡り合わせだと思います。窮地を救ってくれる(または手助けしてくれる・支えてくれる)人がいるって、美鳥さんは本当にツイテルと思いますV(^^)。

>身体だけは漫然と生きている自分を見続けるのは羞恥に堪えない。

このフレーズが友人と重なって何度も何度も浮かびます。私は子どもの頃に自分を殺すことを止めたので「仕方なく生きてきた(自分の人生を生きるのを諦めた)」のですが、どう生きるかも選べないことがことさら辛かった。当時は「親に支配された人生だから」なんて解らず、もがくばかりでした。

いま、私は「自分の人生」であれば苦しみも苦しみではないと感じています。美鳥さんの苦しみが希望の光に続くこと信じています。

2009/09/11 11:06 | エコペン [ 編集 ]


 

出来た先生じゃないと、境界性人格障害の治療や改善に付き合えないだろうなと思いました。
それだけ感情を爆発させてむき出しの心でぶつかってくるのだから、ハンパな気持ちじゃその場の怒りで、互いに感情のぶつけあいで終わるだけな気がするし、治療につながるとも思えないし・・。

美鳥さんが戦っているように、先生もまた全力で戦っているんだなと感じました。
先生と美鳥さんの目的が同じなのだから、ぶつかりあわずにすんなり進めたらいいのに、ほんと境界性人格障害とはやっかいなものですよね。
だけどもういいや、と投げ出さない限り、希望は存在するし、諦めずに頑張って欲しいなって思いました。なんか偉そうにすみません;

2009/09/11 18:29 | konomin [ 編集 ]


はじめまして 

美鳥さん、こんばんは
>その時最も信頼を向けている人に対して、最も拒絶心が生じる。助力を請うた自分の手で助力者の救いを断つといった、矛盾した甚だ理不尽な行動を取らずにいられなくなる
 
私もまさにそういった行動をとっていました。繰り返しても繰り返しても見捨てることなく、悪いことは叱られ、でも「もう、来ない!」と言っても予約取り消しは市内でいてくれた先生。
そういった行動をとるまでに2年くらいかかったのは信頼し始めていたからなのだと美鳥さんの文章で気づきました。
主治医の転勤でそれは突然終わることになってしまいました。
今は定期的に主治医が変わる(転勤)方法を自ら選んでしまい、いい子を演じているのでは?と思っている次第です。

意義深い文章をありがとうございました。

2009/09/11 19:23 | ren [ 編集 ]


 

はじめまして。
美鳥さんの心理士さんはすごいですね。
治療者として本当に腹が据わっていらっしゃる。

患者に死なれることは、治療者側なら、誰でも恐れることなのに、
それさえも覚悟の上で治療に臨んでいらっしゃる。
そして、その気概に必死に応えようとしている美鳥さん。

治療は本当に、医療者と患者の二人三脚ですね。
この記事に深い感銘を覚えました。
ありがとうございます。

2009/09/12 20:03 | Sue [ 編集 ]


 

攻撃というかまず疑って見るのはいいことですよ

浅ましくも弱くも愚かでも程度が低いわけでもないです むしろよく疑ったと自分を誉めるべきです
 敢闘賞あげます

疑いもせずに人をむやみに信用するのは悪いことです 

2009/09/13 22:49 | KY [ 編集 ]


 

僕は精神科からは大丈夫だ、君は性格的なものだと太鼓判を押された身ですが、
内容に関しては非常に共感するところがありました。

境界性人格障害、BPDと言うのですか?
その症状として、

>見捨てられ不安や、妄想様の自虐的思考回路、論理の破綻、感情の暴走、数分置きに右へ左へ激しく傾く世界観、依存心と不安と恐怖心。

信頼するものへの攻撃性と、罪悪感、自己嫌悪。
同じことを繰り返す自分への苦しみ。と、


自分に対して、本当にこんな性格の人間がいていいのかと、
自問自答していたので、読んでいて救われた気持ちにもなりました。

悲劇ぶるわけではありませんが、
僕は、小さい頃からいじめられ、笑って相手を許し、毎日を過ごしてきました。
思い返せば「それでも寂しくなかった」が正直な感想ですが、

その一端にも原因はあったのかもしれません。

BPDの症状に、右往左往する価値観、とらえ方というものもあるでしょうし、
僕はあまり人の考えをうのみにすることを好ましく思ってはいません。

ですが、自分以外にも、同じようなことで苦しんでいる方がいることは励みになりました。

2009/09/14 18:08 | まんじゅう [ 編集 ]


 

こんにちわ。

この記事を読んで4年前にした自分と友人とのやり取りを思い出しました。

そのやり取りで相手は私を突き放し
その態度に私は怒り
連絡を絶っていました。

その時は私は正しい事を言っていると、
よく人間がとる行動を言っただけだと
思っていました。

でもこの記事を読んで
明らかに私は理不尽に自分のトラウマを
押し付けていた事に気づけました。

そして相手の態度は当然であり
私にはありがたいものだった事が分かりました。

それが分かると
どうしても謝りたくなりました。
相手を不快な気持ちにさせるだろうと
やめようとも思いました。

でも当時の私の理不尽は本当に酷く
自分ひとりでは引きずりすぎてしまうと思い
色んな人に協力していただき
連絡をとり、謝りました。

相手はそんなこと気にしてない
それより飲みに行こう、と
あっさりと
また私と関わるということを選択してくれました。

今回のこの行動は良かったのか悪かったのかは
正しい・間違いの基準がまだはっきりしない私には
わかりません。

でも今、この友人と連絡ができて嬉しいです。

嬉しさが病気と闘うための力になりました。

この記事の内容をわかりやすく言葉にして
公開してくださり
ありがとうございました。


2009/09/16 10:56 | えな [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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