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2009/05/07 (Thu) 通低音 ? コンプレックス・AC・境界性人格障害・人間不信 ?

20090507.jpg

「バンドを始めることになりました」
と、私が言った日。
カウンセラーは、へーという顔をしてから「キーボードか何かですか?」と訊いてきた。
「いえ・・・ボーカルです」
と、答えると、カウンセラーは更に意外そうな表情をした。
それから、
「歌は上手いんですか」
と訊いてきた。

以上。
このたわいない短いやりとりについて、私は何日悩んだかしれない。
「歌」にまつわる会話は、カウンセリング中で極力避けてきた。なぜなら、思い出したくもないエピソードがあるからだ。


去年ブログが書けなかった時期に、私は毎日とんでもなく情緒不安定で死ぬことばかり考えていて色々あったのだが具体的なことは今は省略するとして、自殺計画が頓挫してカウンセリングルームのトイレに閉じこもり、Sと話してゲラゲラ笑ったり泣いたり、また死のうとしたり、安定剤をゲーゲー吐いたり、そのうち何が何だか分からないが同じ歌を繰り返し大音量で歌い続けて、カウンセラー及び近隣住人(おそらく)にとんでもないご迷惑をおかけしたことがあった。少なくともカウンセラーは、とち狂った私のリピートし続ける歌をいやという程聴かされているのだ。
カウンセラーに対する私の迷惑ぶりはそれだけに留まらず、思い出すと自分を瞬時にパーンと一発射殺したくなるので、それも今は省く。
とにかく、あの時のことを思い出すと、私は「うわああああ!」と恥ずかしさのあまり叫んでしまう。穴があったら即座に入る。その上から誰か私を跡形もなく埋めてくれ。


その後、有難いことにカウンセラーが当時のことを進んで話題に出すことはなかった。
しかし、私は内心、常に怯え続けてきた。
「歌」という単語や「音楽」という単語がカウンセラーとの会話中に出てくると、ディズニー映画のキャラクターのように飛び上がり、ダッシュで家に逃げ帰りたい衝動にかられるようになったのだ。
実際そうするわけにはいかないので、歌について話が出ても、何食わぬ顔で会話を交わす。その実、心の中では「うわあああああ!!」と腹の底から絶叫し、我が身の醜態に頭を抱えて恥ずかしさのあまり転げまわってきたのだった。


出来れば、「歌」「音楽」などは極力避けたい話題なのだ。
しかし、バンドを実際に始めるとなると、カウンセラーに相談しないわけにいかなくなった。
バンドや歌うことが、私に楽しさと同時に苦痛をもたらすのだ。

歌うという行為は、私にとって重要なことだ。
人間不信の私にとって、歌う場所が複数の人間で構成されるバンドとなると、人間嫌いが悪化する原因ともなりかねない。距離を間違えた付き合い方をしてしまえば、一歩間違えると体調も精神状態もすぐボロボロになる。これまでで痛感していることだ。
だから、会う前から、私はメンバーの人となりを想像しては怯えた。
誰かに失望してこれ以上人間を嫌いになりたくない、という恐れと、私なんか嫌われるのではないか、という恐れで身動きが取れなくなっていった。

「誰にとっても良い子でいたい」というAC気質も、早々に私を疲れさせていた。
まだ会ったことのないメンバーに対して、どうあれば「良い子」として認められるのか読み取ろうとするのは難しい。しかし、出来る限り認められたいがために、ああでもないこうでもないとメールの一文などで精神をすり減らした。

加えて「100点でなければ0点と同じ。80点でも意味がない」という、0か100かの境界性パーソナリティ障害めいた思考が、自己評価を最低に陥れてしまった。

自分から始めたいと名乗りでたくせに、始める前から疲労しきって、自分をどう扱っていいのか分からない。こんなことなら、始めなきゃよかった、とすら一時期心底後悔した。始めるにしても、まだ自分には早すぎたのだ、と考えてみたりした。


簡単に表現すれば、「不安」なのだ。「不安」の根源はどこにあるのか。「コンプレックス」だ。
このコンプレックスが曲者で、常に私に忌まわしい想念を強いる。


冒頭のやりとりでまず私が気になったのは、私がバンドを始めたと言ったら何故「キーボード」と言われたのだろうか、という点だった。以前、ボーカルとして友達のバンドに飛び入り参加させてもらったことも知っている筈なのに。(◇波動
音楽の話題は苦痛だが、気になって仕方ない。勇気を出して、次の回にカウンセラーに質問した。
「私がバンドをやる、と話した時に「キーボードですか?」と訊いたのは、私が歌うような人間には見えないからでしょうか?」
ストレートに訊きたかったのは、「私はボーカルにふさわしく見えないのか?」だった。しかし、怖くて訊けなかった。
先生は、「いや、美鳥さんはピアノができると聞いてますから、まずキーボードなのかなと思っただけです」と両手で鍵盤を奏でる振りをしながら答えた。私が質問自体を曖昧に濁したために、不満足な答えが返ってきてしまった。

もう一歩、踏み込んでみた。
「私は去年、ここのトイレに閉じこもって大声で歌い続けてたことがあったじゃないですか・・・・あの時は本当におかしい状態で・・・でもとんでもなく音痴だったんじゃないかと・・・私なんかがボーカルをやるのはおかしいと思われたんじゃないかと思って」
話しているだけで、変な汗がにじみ出て来る。最悪な気分だ。
すると、先生は、
「いや。ボーカルと聞いて、へ?そうなのか、と思っただけですよ」
と、あっさり答えた。

カウンセラーという職業人が、へ?そうなのか、などという感想でいいのだろうかと思わずツッコみたくなった。こういうツッコミは、これまで数々あるのだが、逆にこれがあるから続いているのだとも思う。その理由も、今は省かねばならないけれど。

カウンセラーの裏の意図や表情が見えないか様子を探ってみたが、見当たらない。
何もない。97%くらい何もない。あとの3%は、自分の卑屈さが作る影のようだ。
「バンドのボーカルをやります」という発言に対し、「へ?そうなのか、と思っただけですよ」を、ようやく信じることができた。納得できた。


途端に今度は、別の気懸かりが思い出された。
「ボーカルです」と答えた時にカウンセラーが、
「歌は上手いんですか?」
と訊いてきた、その理由だ。何とストレートな質問だろうか。そして、何と最も訊かれたくない質問だろうか。
あの質問は、何故出たのだろうか。去年のことこそ口に出さないが、あの時の私の歌が本当に酷かったのではないだろうか。だからカウンセラーは、私がボーカルをやるなんてちゃんちゃらおかしいと実は考えているのではないのか。散々聞かされたはずなのに、知らないはずはあるまい。しかし、それは失礼だから「上手いんですか?」などという質問へと無意識に婉曲して私に寄越したのではないのか。

疑惑を持った時の私の頭はフル回転である。実際は、上記の10倍数のパターンを考えているが、きりがないのでやめておく。コンプレックスとは、最悪な意味で無限の想像力を持っている。

「上手いんですか?」という単純な質問が、「下手なんだろ?」という悪意との二重奏に聞こえてきた。それは、時間と共に私の中でプレッシャーへと変換されてゆき、「お前なんかに上手く歌えるのか?」と嘲笑する何者かの声になっていく。
最早、カウンセラーの人格からも解離し、実際の私からも解離した、妄想的世界に片足を突っ込んだ状態となる。とても苦しい。

しかしこれもまた、カウンセラーに質問すれば、「いやボーカルときいて、ただ上手なのかな、と思っただけですよ」と言われそうだ。

そのカウンセラーから、面白い話を聞いた。
バンド=派手・目立ちたがり・外向的 と一般的に思われがちで、実は私もその1人だった。
しかし、そうでもない、鬱病患者などでバンドをしているのは比較的よくある話で、楽器を始めたことで回復する人も多いという。
バンドをやる人間とは、ある独特の空気を持っているらしい。その時は、「へ?そうなんですか」と相槌を打っていた私だが、後日身を持って実感し納得した。

コンプレックスや鬱や躁に揉みくちゃになりながらも、勢いで始めたバンド。そこでの話も、ここに書いていけたらいいなと思っている。私のコンプレックスと現実との悪戦苦闘も含め、メンバーもなかなか面白いのだ。


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◇波動



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管理人のみ閲覧OK


 

美鳥さん、こんにちは。

今回の記事を読んでいて、とっても不思議な気持ちになりました。
というのも、そのカウンセラーさんの発言をうけての
美鳥さんの思考の動きが、私のそれとすごくよく似ていたからです。

だからどうってことはないんですけど、
私は、もやもやと悩むばかりで言葉にできないので、
こういう風にスカッと書いて頂けると、
「それそれ!」って感じになるんです。

さっぱり的を得なくてごめんなさい。てへ。←可愛くない。

あんまり頑張りすぎんでくださいね。
と言って自制がきくならどれほど楽かわかりませんが…(笑)
兎に角、美鳥さんの生活の中で
嬉しいことがいっぱい増えるといいなと思います。

2009/05/08 00:45 | Muumipeikkoreo [ 編集 ]


 

あの、なんか、どーっと書いてしまったので
お気に障ることがあったらごめんなさい。ぺこり。

何か書いて投稿してから後悔する、
という一番迷惑なパターンです…しょんぼり。

2009/05/08 00:47 | Muumipeikkoreo [ 編集 ]


>>Muumipeikkoさんへ 

むーみさん こんばんは。

まずは、とにかくセピアなOreoくんを見て、ほっとしました。
うちの文鳥ズもそうですが、身体が小さい分、良くなるのも悪くなるのもあっという間。毎日ストーキングしているくせに、その日だけ見逃していて、あとで知りました。Oreoくん、むーみさん、アンドレさん、お疲れさま!

> 今回の記事を読んでいて、とっても不思議な気持ちになりました。
> というのも、そのカウンセラーさんの発言をうけての
> 美鳥さんの思考の動きが、私のそれとすごくよく似ていたからです。

おおおお!と、嬉しい声をあげてしまいました。
私は、ここらへんの心理をネチネチと書くのが自分のためになるので書くのですが、これのせいでブログが読みづらい長文になっています。
でも、似ている、と仰ってもらえると、あるよね!?あるよね!?と、うざく共感を求めてしまいます。


> さっぱり的を得なくてごめんなさい。てへ。←可愛くない。

いや分かる。
的を得てるので。てへ。


> あんまり頑張りすぎんでくださいね。
> と言って自制がきくならどれほど楽かわかりませんが…(笑)

自制・・・きかないっすね(笑)
最近、公共のプールやジムに興味があったのだけど、むーみさんが通っていて、更に触発されてます。あと少しで通うボルテージ満杯です☆
運動嫌いだから、なかなかたまらないのw

> 兎に角、美鳥さんの生活の中で
> 嬉しいことがいっぱい増えるといいなと思います。

お互い様です。
私も願っています。
Oreoくんブログも、嬉しいことのひとつです。


2009/05/20 19:24 | 美鳥 [ 編集 ]


横からですが… 

いきなりの知らない人のブログへのコメントです。スイマセン。

私も歌いたい人なのです。
けど、私は(も?)技量がついてきていない。と自分で思う。

長いスパンで、少しずつでも上達していけば酔いと(良いと)考えいます。

音楽ライブの空気は心地よいものです。
最近は、自分で心地よい空間を作りたいと思い、ゆる~く独りで弾き語りの練習してます。


2014/04/01 01:44 | さる [ 編集 ]


Re: さるさん 

さるさん、初めまして。
過去記事にコメントいただくの、とても嬉しいです。
ありがとうございます!
冒頭から謝る腰の低さがキュートな方ですね☆

弾き語りの練習されてらっしゃるということは、ギターが弾けるのでしょうか。
私は、典型的でお恥ずかしいのですがFで挫折したまま、ギターは放置しております。

技量がついて来ないの、じれったくてもどかしいですよね。
頭の中に理想に、じりじりにじり寄って行くように着実に上達すれば酔い(良い)ですね。

音楽がつくる独特の空気が私も好きです。
最近、蜜という歌ユニットの蜜狩りという番組のゆる~い空気が好きで、YouTubeで見てます。
時々Ustream番組をやっているのですが、そのうちFを克服したあかつきにはドヤ顔で番組でタララーンと弾き語りなどやってみたいです。

横からでも何でも、いいのです。コメントありがとうございました。
またぜひ遊びに来てください。


2014/04/01 20:42 | 美鳥(みとり) [ 編集 ]


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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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