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2009/04/14 (Tue) 針とレコード ? 解離性障害・躁鬱 ?

20090414.jpg

13日、ほぼ1ヶ月ぶりの通院。
医者を前にしても何を話していいのか分からず、ぼーっとしていた。
「大丈夫ですか?」
と、N先生が訊くから、
「あまり大丈夫じゃありませんが、大丈夫です」
という、わけのわからない返答になった。

感情のジェットコースターで、しこたま宙をグルグル飛ばされた後で「大丈夫ですか?」と訊かれると、答えようがないのかもしれない。
今乗っている時間だって、もう少しすれば、また滑り出して止まらなくなるかもしれない。現に、いつもその繰り返しなのだから、保証は一切ない。

しかし、そういえば変化がありましたと報告した。
私は、話した。

「カウンセリング療法を10年近く受けてきて、もう十分だと思っていた私の家族に関する分析が、これまでのカウンセラーのもとでは全く不十分であったと今のカウンセラーに指摘されました。だから、私自身のことも未だ核心まで至っていないようです。私は、まだまだかかるんだって気づきました」

先生は、腕だけ伸ばしてカタカタとパソコンに記録していた。

「私は、自分の中にいる凶暴な怒りと憎しみと復讐心の塊のような怪物に困っているます。カウンセラーに危険が及べば、治療を打ち切られます。どこへ入院しても同じです。私が治療を受ける上で、怪物Kの存在が妨げになっています。人と親密になることが怖いです。誰かを傷つけるかもしれないと怖いです」

じっと聞いていたN先生は、私の言葉を途中で遮った。
「今はどうあれ、昔のあなたには解離が必要だったんです。どうしても、必要だった。誰が悪いわけでもなく、あなたはそれを埋めなければならなかったんです」
そう言った。

私は、過去のことなどどうでも良いと思った。
なぜ今自分がこうなのかは、もうどうでもいいことだ。こんな時の医療従事者の発言パターンは、読めている。今教えて欲しいことは、Kをどうするかだ。消してしまえるのか、埋めたままにしておけるのか、それとも時間とやらをかけて現実を犠牲にして宥めて取り込んで認めろというのか。どうしろというのか。

「埋めたとしても、痕跡くらい残っていてもいいじゃないですか。なのに自分が埋めた痕跡すらない。けれど、どうにかしないと私が困るんです。私は色々忘れているようです。膨大に忘れています。埋めたのなら、これを掘り起こすべきですか?全て掘り起こすべきですか? Kを放置しておけばいいんですか?どうすればいいんですか? 一昨日のフラッシュバックの内容すら大方忘れてしまいました。私は忘れてしまう」

レコード盤の上で針が飛ぶように、いつも同じところで消えてしまう。自分の在り処を見失う。うんざりだ。

先生は、再度私を遮った。
「あなたは、お手上げだったんです。昔のあなたは、お手上げだった。相手は強敵です。簡単には勝てない。だからこそ慎重に扱わなければならないんです」

先生の強い口調に圧されて、私は黙った。
少しして涙が流れるのを感じた。
「どうすればいいのか?」と問いかけた私への答えになっていない。しかし、これが今の私が心から必要としていた答えなんだと分かった。

「相手は強敵です」と、私に宣告するように言った先生は、私以上に私の現状を理解していた。
何とかしなきゃ、何とかしなきゃと焦っていた私に、現実を見ろ、と言ったのだった。
焦るばかりで私には何の方策もない。現状に追われて負けているから、何も思いつかず不安に呑み込まれそうな私を、引き止めてくれた。
私が知るべきは、「相手は強敵だ」という事実だった。
患者の言葉をBGMのように喋らせっぱなしにさせておいて、適当な相槌を打つ医者じゃない。そんな点でN先生を気に入っているが、この時も、先生を選んでよかったと思った。


解離の話はやめて、躁状態について話した。
例えばどんな?と訊かれたので、
「大学院に行こうと思っています」
と真剣に答えると、小さく笑われた。先生の反応を見て、自分が突拍子もない事を言ったことに気づく。そういえば、そうだ。今の私に、そんな大それたことが出来る程の体力も気力もなければ、第一お金がないではないか。なのに私は、なぜこんなに叶わないはずはないとすら確信しているのだろう。
やはり私は、また躁状態に突入していたのだった。

躁状態と回復期の区別を訊いてみた。いずれ来る回復期を、躁状態と勘違いして逃してしまっては勿体無いから。
「躁状態は、勢いで何もかも決めてしまって周囲に迷惑をかけます。また、ご本人も自分に疲れてしまいます。数ヵ月後も同じ気持ちなら、それは躁状態ではないでしょう」
と言われた。なるほど。例えば私が来月も大学院に行こうとしているかと考えれば、恐らくその頃にはすっかり忘れて違うことをしていそうだ。


前回、感情の起伏が激しすぎるため新たに処方された薬は、効いているようですと報告した。「大学院に行きます」の発言の後で、あまり説得力のない言だけど。
先生からすすめられた処方は正解だったようだ。飲むにあたって自分でもしつこい位に調べ上げた甲斐があった。眠剤を1種類減らしているが、それも多分正解。睡眠がうまくとれない日の方が多いが、身体への負担も考えて薬は最小限にしておきたい。相性の良い薬を日々の調子によって加減することで、減薬できている。

「ついでに湿布を下さい」とお願いしたら、「何かあったのか」と訊かれる。
「ダンスを始めたんです。筋肉痛がひどくて」と話すと、私がさっき「大学院に行こうと思います」と言った時と同じような顔で苦笑して、たっぷり湿布を処方してくれた。
ダンススクールでの対人関係が予想通り影響して、精神的に不安定になっている事は話さなかった。
人格障害を持つ私にとって、誰かと親密になる事は精神の安定を欠くこと抜きにしては成り立たない。

診察を受けている間中、私の様子は、ふわふわしておかしかったようだ。
近々もう一度来るように言われて、私もお願いした。


夕暮れの中、帰路に着いて思った。
カウンセリング療法が、とても荒療治に感じる今、痛みに寄り添ってくれるスタンスの医者は有難い。
カウンセリングだけでは、きっと治療を続けてはいけないし、通院だけでも不可能だ。



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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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