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2007/11/29 (Thu) 殺されてたまるか

今日弟から、暴力を受けた。

詳細を語る気力はないが、
全く力加減もなく突然蹴られた。
自分の体が鈍い音を立てた。
倒れて呻き、床をのたうちまわった。
柿の皮を剥いていた父は、手も止めず、
苦しむ私をちらりと見下ろしただけだった。

次は殺すよ?

弟が、穏やかにそう言った。
もう、私を見てすらいなかった。
新聞広告を眺めながら、そう言った。

私は、痛みをこらえながら、
なぜ私を蹴るのか?と彼に訊いた。
彼は
「ん?がまんできなかったから。」
と、また穏やかに言った。

それから
「殺すって言ったら、わし殺すから」
と、私に静かに念を押した。


蹴りつけられた体が痛む私に、
弟MKは、すぐにたわいない話を、いつもどおりしてきた。
泣いて真っ赤な私の目は、彼には見えない。


痛みは、どんどんひどくなって、
でも泣いたり怒ったりすれば、
何が刺激になって殺されるか分からない。
彼は、狂っている。
行動の予測がつかない。
傍観する父も、同じく狂っている。
止めるものは、この家にはいない。

私は庭に出て、メールを打った。
なぜかNさんに打った。
私は、暴力を受けました、
私が死んだときは弟に殺されたときです。
書いて送った。
殺されたときに、
誰か一人でもいいから真実を知っていて欲しい。
それから東京の弟MTに電話した。
MTは、
「その家は殺人の下地が既に完全に出来上がってるから危ない」
以前も私に言ったように、確信ある声で言った。
兄は、友人も財産も自信も社会性も、
何にも持っていないから、
そんな人間は平気で人を殺せるし自殺もできる、と。


実家を離れるべきだと言った。
MTは、私に「金はある?」と訊いた。
私は、ある、と答えたのでMTは安心したような気配を見せた。
「金、渡さんでよかったな」と言った。
本当に、そうだ。
金を渡せ、明細を見せろと迫られた、あれは8月だった。
あのときも、お前を殴り倒して石をつけ、
神戸港に沈めると言われたっけ。
母も隣で頷いていたっけ。


私は、MTにお願いをした。
私がもしこの家で殺されたなら、
この家で行われてきた全ての罪を出来る限りの人に公表して。
表に出ることのない、
虐待の残酷さを出来る限りの人に知らせて。
私の全てを、この苦しみを、この怒りを、
こんな家庭の真実を、家族のおぞましさを、誰かに伝えて。

MTは、私の言葉を笑わなかった。
苦笑もしなかった。
この家で育った彼は、私のこの恐怖を唯一肌身で知っている。
全部を公表するねんな? と確認するように私に訊き返した。


何か言いかけた言葉をのみこみ、
彼は「わかった」と、約束してくれた。


父が車で最寄の駅まで送ってくれた。
車中で少し話した。
私のことは、どうでもいいが、
あなたの息子はいつか殺人者になるよ?
と私は言った。
父は、いつものように
「しゃあないやないか。あれはあいつの問題なんや。
あいつが信心せんことには、しょうがないやないか」
それから父は、お前の気持ちより、
MKの気持ちが分かると言った。
信じられなくて、耳を疑った。
「俺もすぐ頭に血が上るからな。あいつの気持ちは分かるわ。
あれくらいするわな」
と言った。
突然蹴られた私の気持ちは、分からないのか。

そういえば、父はMKと同じ種類の人間だ。
苛々すれば動物にだって「ひねり殺すぞ」と
顔色を変えて怒鳴りつける。
私にも「死んでしまえ!」と簡単に喚く。
空腹になると、当り散らす。
気に食わないと、すぐ殴る、物を投げる。
MKが、バットで思い切り殴られたこともある。

家は殺人の匂いがする。
よく夜中にMKが、包丁を持ち微笑を浮かべ、
ガラスに映る自分に見惚れながら、
「刃物を持つと気分がいいなぁ」
と言って振り回していたものだ。
両親への暴力が何度かあって、
夜中に両親が殺されないように、
一睡もしないで見張っているのは当時の私の日常だった。
MKに、鉄のゴミ箱で突然頭を殴られ気絶したこともあった。
MKが、ナイフを持って人を殺しに出掛け、
運良く途中で気が変わり、帰ってきたこともあった。
父もMKも、同じ種類の人間。
傍観し、暴力を放置する母も同類。


限界だった。
走行中の車から飛び降りようとした。
何度ロックを解いても、
走行中のドアは、自動的に何度も何度もロックされる。
開かないドアを掴んで、発狂しそうだった。


「降りる!降りる!降りる!」
叫んでロックをガチャガチャやっている私に、
父が「何やってんだ!」と怒鳴った。
徐行したとろで、やっとドアが開いて、
私は車道に飛び出した。
いつの間にか泣いていて、
泣きながら荷物を持って駅まで歩いた。
父が背後から何か言っていた。
もう聞く必要は、なかった。


刻々と痛みは増して、
座っているだけで吐き気がする。
自傷欲求が湧いてくる。
でもこれは、私の本当の欲求じゃない。

生きてやる、と宙を睨んだ。


殺されるものか。
お前たちに殺されてたまるか。
私がいつまでもお前たちの暴力に屈し
めそめそ泣いているだけの人間だと思うな。
私は人間なんだ。
お前たちの玩具じゃない。

お前たちなんかに殺されてたまるか。
私は敗けない。
屈しない。
死を前にしても、屈するものか。




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通りすがりで御免なさい。
貴方の叫びを聞きました。
家庭の事情も知らない赤の他人の私が知った様な口を叩くつもりは御座いません。

色々と感情が渦巻いて 涙が溢れそうです
同情ではないのです

そんな所に居ては駄目。貴方は駄目になってしまう
世の中不公平。
選べない待遇。
いつか何時の日か貴方が笑顔で過ごせる日がくるように…。心から願って。

2008/11/05 11:41 | no name [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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