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2008/11/14 (Fri) 頭蓋に泳ぐ短編小説  - 解離性障害・境界性人格障害・カウンセリング -

20081114.jpg
耳だけが私の話を聞いている猫。縞模様が素晴らしく美しいねと褒めると、謝辞がわりに何度も頭突きで応えてくれた。


男性カウンセラー、カウンセリングルームも変えての2度目のカウンセリング。

疲れきった。体が重くて帰りは歩くのが困難。何があったのか、よく分からない。

私の家族構成について祖父母の代まで遡り、父母の兄弟まで入れての関係図作り。
手馴れた様子で先生が図にしていく。私は、訊かれたことに答えていく。

こういうのはまずいな、と思ったのだった。何がどのタイミングでどう過去のトラウマに触れるか分からないから嫌だな、と反射的に抵抗を感じて、しかし必要なことだし、これは続けてきた8年に及ぶカウンセリングで一度は話したことでもあるから、こなせるような気もした。
けれど、グラングランした。何というか、頭蓋の中に重い溶液が湛えられていて、そこに浮かべられた脳が右へ左へ揺らされているような感覚。
眩暈とも違う。独特な感覚。

しかし、順調にこなせた方だと思う。
その後がよく思い出せない。
脳がおかしい、まずいな、と思ったら体の統制がきかなくなって、ゴトンッと自分の体が音を立てた。机か床に落ちたのだと思う。先生が「大丈夫ですか?」といったのを聞いた。


とにかく苦しくて苦しくて悲しかったような。夢のようで思い出せない。
カッターナイフを探して見つからないから、コンセントを引っこ抜いて叫びながらコンセントの先で自分の足を刺し続けたような気がした。刺さるほど尖ってもいないが。それもまた夢のようだし、ずっと昔の実際の記憶かもしれない。
11時から1時間のはずが、私が気がついたら12時半をまわっていて、私は催眠療法用の椅子に寝ていてブランケットがかけられていた。頭がガンガンした。

部屋のものが大方廊下に出されていた。先生も廊下に立っている。妙な雰囲気だった。
先生が私と目を合わさないようになった気がした。
何か話しかけられたけれど、意識が遠のいて時々何の話か分からなくなった。解離が酷いとそれはよくあることだ。
床に目を落したら、中途半端に抜けたコンセントがあって、わけが分からなくなってきた。
「何か腑に落ちないですか」と先生に言われたけど、何をどう言語化すればいいのか分からない。
「腑に落ちない」という言葉が、一番今のところ近いと思ったから、腑に落ちませんと答えた。
頭痛が治まってきて、先生が目を合わせないようにしている気がして、ますます嫌な感覚が襲ってきた。病院で錯乱したときのような、何か記憶にないとんでもないことをやったんじゃないかという不安。

観葉植物が無事でよかった。小机も無事で良かった。
私はカウンセリングに行く前に、あの小机を蹴り飛ばして壁にぶち当てて破壊し、観葉植物は引っこ抜いて窓ガラスを突き破ってベランダから外に放り捨てたいという衝動が抑えられずにいた。
自分を抑えるために病院に行ったときに医者に話して、「私がこれを実行した場合、私はどうなるんでしょうか」と訊いた。医者は「警察を呼ばざるを得ないでしょう」と言ったから、前科がつくのもカウンセラーに迷惑をかけるのも世間様に迷惑をかけるのもとんでもないと思い、重々それだけはやってはいけないと自分に言い聞かせて出かけたのだった。


私の衝動は、社会的に認められない。人間としても、認めがたい。
しかし、境界性人格障害の症状として、否定できない衝動であることは事実だ。
女性のカウンセラーに対して、私は8年近く通っても衝動が起きることはなかった。
カウンセラーが男性だった場合はどうなのだろう?とは、私が8年近く抱いてきた疑問だった。
医者から紹介された今回のカウンセラーは、性別だけでなく、手法も今までとまるで違う。
そのせいか、ボーダーの衝動が、初回の面談で頭をもたげた。
このことは社会的には認められないが、カウンセリング療法で回復を目指す上では、良い経過といえるのかいえないのか。
分からない。


帰りは、13時になっていたこともあって、申し訳なかった。
お前は人の時間を潰す、とは親に散々言われてきたことだ。そんなことを思い出した。
先生は疲れているようで、私とはさっさと別れたいといった感じだった。怖い。不機嫌な男性、黙っている男性、無表情な男性は、怖い。


外に出たら、また頭痛と脳がグラングランと揺すられる感覚に襲われて、電柱に捕まっていた。そのままだと通行人に妙な目で見られることに気づいて、カメラを取り出した。
上達したい。カメラをちゃんと学びたい。
そう思ったはなから、久しぶりにつけかえた一眼レフのノーマルレンズがエラーで使えなかった。いつものマクロレンズは無事だ。体力が回復したら調べて修理に出そうと思う。カメラがなくなったら、私は呼吸の一部鼻を塞がれるような気がして滅入る。


家に帰りたくなくて、写真を撮り続けた。
愛想の良い猫に出会ったので、褒めちぎって被写体になってもらった。
私の腕は最低だが、猫が最高だったために、何とか救われた出来になった。
私のバッグにしきりと首や体をこすりつけていたから、次にあっても覚えていてくれるといいなと思う。


体力は限界。体が、ボロ雑巾のようにくたくただった。しかも、体中が痛い。とにかく痛い。
頓服を飲もうと思ったが、この間のODのときに病院で飲みつくして取り上げられたので財布に予備がなかった。自分がやったことのツケは、必ずまわってくるものだ。
体調が多少不安だったが、疲労でぼんやりとマクドに向かった。
好きな2階席に座り、携帯でEGO WRAPPIN'を最大音量で延々とリピートしながら、紙にペンで小説を書いた。
ある友達と共同制作の計画を立てている。共通のテーマでそれぞれ試作している段階だ。テーマがずっと頭から離れなかったが、急に取り組む気持ちになった。

詩にするつもりだったが私が書き始めたのは短編小説だった。
友達が描いた絵で、私が一目惚れしたものがあった。それをずっと脳裏に浮かべ続け、溢れてくるまま淡々と紙に書き付けていった。最後まで書きあがったら、家に帰ろうと思った。



Jからメールが来て、私の入院や役所の手続き関係を更に調べてくれたことが分かった。小説は3分の1書き終わっていた。Jに電話した。色んな話をした。
私の問題にJは我が事のように考えて調べて協力してくれている。「戦友」と呼ぶに最もふさわしい私の友達だ。役所にあたって私の病状を説明して情報を仕入れてきては教えてくれる。具体的で、次々と真っ暗だった数ヶ月先になすべきことが見えてくる。感謝しても感謝しきれない。

Jも大きな問題を抱えていて、DVからどう脱するのか、いよいよ本格的に現実と向き合う時期を間近に控え、ナーバスになっている。
お互いの話に耳を傾け、思いつくまま話し、Jの言葉に感謝して涙し、Jの子ども達の気持ちを思って涙した。本当に色んなことを話した。


電話を切ったら外は暗くなっていた。
書きかけの小説は、ストーリーを見失った。こういうときに無理矢理頭を使って書くと、予定調和でスカスカな作品になる気がいつもするから、書くのをやめる。

クタクタの体に、Jと話した時間が温かい灯のようにともっていた。
これから家に帰るのだろうか、と考えた瞬間に、掻き消えた。どうしても私は家に帰りたくないのだった。

少し遠くのドラッグストアに出かけた。日用品を買った。
あとは用事はなくなって、帰るしかなかった。


今こうしてブログを書いているが、自分の体までの距離が遠い。
体感距離にして、10メートル。勿論、キーボードを打っているのは私だが、私の意識は真後ろ10メートル離れている。強烈な離人感で、時々視線を移動させたり苦心して体を起こし続けている。

体中が痛い。朝はこんなことはなかった。
嫌な感じがする。カウンセリングが怖い。
来週は、絵を描くのだとか。これもまたハードルが高い。私は、模写は割合得意だが、何もない白紙を差し出されると、とりあえず日本昔話に出てくるような安直な山と太陽を描くしか能のない女だ。絵で何かを表現したり出来るようになってみたいが、それができないから悔し紛れに写真を撮っていると言えないでもない。

とにかく疲れた。疲れた。疲れた。しか口をついて出てこない。
奇妙な一日だった。




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伊勢へ遊びに来ませんか? 

美鳥さん。私は鬱一歩手前の人間です。脳出血で
家族も仕事も何もかも一瞬に失って、今は築30年のボロアパートで一人暮らしです。何度かの自殺未遂で刃物は妹に取り上げられ、それでも医者からの薬をビールで大量に飲んで、
救急車で搬送・。中々死ねないものです。毎朝目覚めるたびに、
今日も生きていたのか。冷蔵庫からビールを出して薬を・・・。日々弱っていく自分を確かめているしか無いのです。一度伊勢に遊びに来ませんか?環境を代えませんか?大阪に遊びに行きたいです。楽しい想い出が沢山あります。
明日の自分を確認してみませんか?良かったら。
綺麗な景色や、美味しい食べ物や、空気が違いますよ。死ぬつもりで・・・。どうぞ!

2008/11/15 10:50 | しんさく [ 編集 ]


>>しんさくさん 

しんさくさん おはようございます。
あなたの現状と悲嘆は、私の身内と重なる部分が一部あり、考えこむこと幾たびかですが、先ほど鍵コメでメッセージをお送りさせて頂きました。
よろしければ、真剣に目を通していただき、お返事賜れば幸いです。

苦しみに度合いなど存在しませんが、私は「日々弱っていく自分を確かめるしかない」方とお付き合いはできません。私は弱っていこうとも、他にやれることはあると思っている人間です。
死ぬつもりで旅行には参りません。楽しむつもりで参ります。
あなたは私を死へ誘っているように見えるのですが、私は死ぬときでも私の死を何がしかに生かしたいと考える貪欲な女ですので、自殺旅行にお付き合いするには不適当かと思われます。
まずあなたが旅行を楽しめるだけのお体と精神を取り戻して下さい。日々酩酊するしか道のない人間は、どこへ行っても何を食べても誰といても心は真っ暗です。経験してきたので、分かります。
お送りしたメッセージへの真摯なるお返事、期待しております。

2008/12/01 09:04 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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