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2008/11/12 (Wed) 効かないラムネ(後編) - OD・境界性人格障害・解離性障害 -

◇2008/11/11 (Tue) 効かないラムネ(前編)? 境界性人格障害・OD・自傷 ? の続きです。

・・・・・・・・・・・・・・・・

ツイッターを見て、友達Jが電話をかけてきた。
病院について行くから家まで迎えに行くと言う。
私は、朦朧としていて意味がよく分からなかった。

4時に病院に来るように看護士に言われたが、不可能に思えた。しかし、自分で行けるような気もした。いつもそうなのだった。誰かが力を貸してくれようとすると、私は途端に自分ひとりで出来るような気がしてくる。実際、案外自分で出来たりもするから、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
自分の状態を大げさに伝えてしまったと思った。


薬を齧り続けているうちも、文鳥には介護が必要だ。高台に移動したいとももが言ったから、手に乗せてあげてやったら、私がふらふらして3度も床に落としてしまった。
ゴツンと音がした。ももは、目を白黒させて気絶しかけた。
私は、へたりこんで泣いた。
何もできない自分に絶望した。
何もかもどうでもいいとも思った。

自分の命一つが重くて重くて耐え切れない。
その上、私が引き受けている文鳥たちの命2つが、途方もなく重く逃げ場もなかった。何があっても文鳥たちは私の責任だ。その責任が、重くて重くて潰れそうだ。


何時ごろだったか、友達Jが来てくれた。
子ども達2人と一緒だった。
私は既にかなりの量の薬がまわっていて、落ち込んでいいのか笑っていいのかも分からなかった。
シャワーを浴びることもできなかった。メイクもできないし、頭に消臭スプレーをぶっかけて外に出た。

寒いマンションの入り口でタクシーを待った。
病院に着くと30分待ちだといわれたので、隣のコンビニで時間を潰した。
いつもと変わらない子ども達の腕白ぶりが見ていて面白かった。薬で何もかもぶっ飛んで、何を考えるでもなかった気がする。
DVの夫と暮らす友達が、夜に子ども達を連れて私に付き添うことなど、普通考えられない。
なのに何も考えることが出来なかった。

診察室には、1人で入った。
ふらふらしているように見えるのか、大丈夫ですか?と何度も問われるが「頭はしっかりしてます。大丈夫です。しっかり話せますし」と答えたが、「ろれつが回ってないですよ」と言われた。
ドキュメンタリーの取材に協力してくれた医師でもある。放送されたことを話した。
それから、映像を見て、あなたは私より軽い、と友達からメールが来たことを話した。
私は苦しみ足りていない、自殺しなければ苦しいと認めてもらえないんだと話すと、感情の制御が利かなくなり、一気に爆発した。涙が溢れて言葉が接げなくなった。
それでも話したかった。
気がついたらカバンから薬を出して呑み込んでいた。
医者が「やめなさい」と言ったけれど、止められなかった。話すためにも生きるためにも死ぬためにも薬がいる。とにかく薬を飲まなければ私が壊れてしまう。


医者に紹介されたカウンセラーに会ったことを話した。
あのカウンセラーは1人でマンションの一室でやっていて、あれは信頼できるんですか?と医者に訊いた。何か答えていたが、私はろくすっぽ聞かなかった。
男性カウンセラーと個室で2人きりの時間。私は、カウンセラーとセックスしてやる、皆本性を暴いてやる、と薬を齧りながら医者に罵った。
コンドームを持って、パンツ脱いで行ってきますよ、あやなら得意ですよセックスは、と罵り続けた。医者は、私の話よりも私が齧り続けている薬の数を数える方に半分気を取られていた。


どんどん出せるだけ出してバリバリ齧っていたら、シートごと取り上げられた。
絶望で目の前が真っ暗になる。
悲しくて悲しくて、絶叫した。悲鳴をあげた。
薬を取られた!返して!返して!
泣き喚いた。
財布に入れていたのを思い出した。薬をまた飲めるだけのんだ。
それも取り上げられた。
取り返そうとデスクに走り寄ったら止められ、看護士が来て「ベッドで休みましょう」と言った。
いつの間にか友達のJも来て私を抱きかかえていた。
私は泣き喚いて、空になった薬のシートを医者に投げつけた。
「返してください!返してください!」と叫んだ。


そのままベッドに隔離された。
まただ。
いつも病院に来れば、この繰り返し。
死にたい。死にたい。死にたい。死にたい。

通りかかった看護士に「薬を取られたんです。返してください!」と言ったら「返しますよ」と言ってくれた。でもこなかった。
私はベッドに身を投げ出して泣き喚いた。唸った。
すぐ隣は診察室で、すぐ隣は待合室で、私は発狂して壁にガンガン頭をぶつけ続けた。唸って喚いて泣いた。生きていたくない。死にたい。誰か殺してくれ。いつまでこんなふうに生きてなきゃいけないんだ。
泣いて泣いて、唸って怒鳴って喚いた。
いつの間にか友達がそばにいて、抱きしめてくれていた。
寝ている私の背中をさすってくれていた。子ども達の手だろうか、小さな手が私を何度も撫でた。

診療時間は終わっていた。
薬は今日は出さないと言われ、別の頓服を出された。
薬局に行ったり、診察料を支払ったり、全部友達が知らない間にしてくれていた。
医者が私に入院したほうがいいと言った。
私は苛々した。
うちには文鳥たちがいて、私は帰らなければならない。
入院すれば実家にばれる。入院にかけるお金はない。
部屋に帰れば、薬さえあれば1人で暮らしていける。生きられる。
入院手続きに必要な書類なのか何なのかJが医者から受け取り、何か説明を受けていた。
全く意味が分からなかった。
私は手当てされたりケアされると、心が受け付けない。
今までのパターンしか思い描けないのか、私を世話しようとする人間は私から何かを搾取しようとする人間だ、信じたら裏切られる、もしくは途中で捨てられる、そんなふうにしか思えなくて、打ち捨てていて欲しいとすら本気で思う。


病院の外に出ると、外は真っ暗だった。何時か分からない。
まともに歩けないらしく、看護士と友達に何度も支えられた。
けれど、自分の足で家まで帰りたかった。
やっと少し頭がまともになってきた。
ここまで付き合わせた友達を、これ以上振り回すわけにいかない。
駅が近かったこともあって、今日はありがとう、ここで帰ってね、と友達に言った。
友達はずっと私に「うちに一緒においで。今日はうちにおいで。一緒にいたほうがいいから。一人は無理だよ」と私を自分のうちに連れて帰ろうと何度も言ってくれた。


私は、とにかく自分の足で歩いて、歩けば多分1時間はかかるが、歩いて帰りたかった。
やっぱり1人で生きなきゃと思った。
ここまで付き合ってくれた友達に感謝した。
それ以上に私は自分で歩かなきゃと思った。
これ以上迷惑をかけられない。
一人になって、歩ける自分を確認したかった。

すっかり遅くなって、友達が乗るバスはなくなっていた。
タクシーでそのまま帰ってくれていいよ、私は歩いて帰るよ、と何度も言ったつもりだが、看護士や友達に止められた覚えがある。
その後よく覚えていない。
気がついたら、私のマンションだった。
部屋に入ったら、子ども達がはしゃいで遊び始めた。ふらふらしたけど、和んだ。一緒に笑った。


友達が携帯を持って外に出て行った。夫に迎えを頼もうとしたらしい。
そして彼女は私をどうしても連れて帰って看病しようとしてくれていた。そのことは、今日知った。
暴力、暴言の酷い彼女の夫は、心の病気をバカにしていて、弱い者がなるものと決めつけているらしい。電話口で、彼は怒鳴り続けたようだ。
戻ってきた友達は、目が真っ赤だった。泣いていたのだと分かった。
私を連れて帰ろうとしてくれたことを私は知らなかったから、普段どこへ行くでも夫が監視しているような状態で彼女がここまで来てくれたから、酷い言葉を投げつけられたのだ、としか想像できなかった。

座り込んでJは、途方に暮れたようにへたりこんでいた。
私は、思わず彼女を抱きしめたくなった。
私も彼女も生きることが辛すぎる。

私が電話してダンナさんに事情を説明して謝るよ、とJに言ったが、Jはいいと言った。
禄に動かない頭で、とにかく彼女たちを見送ろうとドアまで行ったが、ここでいいよとJに言われ、子ども達に手を振った。
ありがとう、と手を振った。


1人の部屋に戻り、今日渡された薬を飲んだ。液体で苦くてまずかった。
朦朧としていて、何を渡されたのか確認していなかった。
また涙がこみあげてきた。
何が悲しいのか分からない。
友達の温かさが嬉しかった。
そんなことも全部涙になった。
薬がまわったのか、気を失うようにベッドに突っ伏して眠っていた。
気がついたら、今日昼をまわっていた。

医者が書いた書類を開けてみてみた。

病名:解離性障害
紹介目的:入院の上加療
症状経過:うつ状態、解離性障害で加療されていた方です。昨日にご自分のドキュメンタリーが放送されてから、多くの方からの誤解もあり、薬物を大量に服用し、自殺をほのめかされてます。緊急でご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします。


入院が必要らしい。


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涙が出ます・・・ 

人ごとに感じられなくて涙がこぼれてきます。生きて生きて生きて下さいね。。。

2008/11/13 11:09 | エコペン [ 編集 ]


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2008/11/13 21:58 | [ 編集 ]


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2008/11/14 16:21 | [ 編集 ]


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2008/11/17 23:45 | [ 編集 ]


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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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