--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2008/10/18 (Sat) 眠りの独房

20081018.jpg

精神状態が悪化したときには、とにかく睡眠をとるようにしている。
どんなに酷いパニック状態でも、頓服を飲んで眠ってしまえば、目が覚めたときには幾分か落ち着いている。自傷欲求が酷いときも、眠ってしまえば行動化は防ぐことが出来る。
「寝逃げ」は、とても有効だと思う。


一方で、眠りすぎてしまう「過眠症」の私は、眠りたくないときでも眠ってしまう。
今週は、過眠症が酷い。
一日中、食べる以外は眠っている。
タイミングが悪いことに、過食も同時にやって来ているので、自然食っちゃ寝の生活になる。胃が消化できないままに体が眠りにつくので、目が覚めたときは吐き気に襲われる。しかし、過食衝動に勝てず、更に手当たり次第食べては、再び眠りに引きずり込まれる。
繰り返しだ。

昏々と眠っていること多く、あまり夢は見ない。
見たときには物凄い長編を見る。ハリウッド映画も顔負けの動員数の、さながら大アクションサスペンスミステリーバイオレンス映画だ。
数年前から私の夢は、ワールドワイドになったので、私はいつも日本人ではない。火気重機は勿論、銃撃を受けたり、妻を亡くしたり、子供と生き別れたりする。夢の中の私は、必ずしも女性ではない。そして、自分の夢なのに先が分からない。現実の知識や経験を遥かに上回る夢に発展した今、私は夢の世界に勝ったり負けたりする。勝ったのか負けたのか分からないときもある。まるで人生のように、シビアで曖昧で味があって、喜怒哀楽に彩られ、孤独だ。

夢は全て、続きになっている。10年前から、私の夢は全て繋がっている。
私の心模様を反映しているのだと、カウンセラーは言っていた。


眠りたくないときに眠るのは、とても苦痛だ。
まず日にちの感覚がなくなるし、何も出来ないし、酷い頭痛に襲われる。
私が過眠症に襲われるときは、何か考えたくない恐ろしいことや不安があるからだと、それもカウンセラーが言っていた。


そのカウンセラーとは、もう2ヶ月以上、会っていない。
最後のカウンセリングは、東京に行く前だったと思う。今まで、カウンセリングで感情を出したことが殆どなかった私が、初めてカウンセラーに対して怒りを燃やしたときでもあった。

それきり予約を入れない私に、カウンセラーから手紙が届いた。
このまま会えなくなるのは寂しいので電話をください、と書いてあった。
手紙が届いて何日も何日も経ってから、意を決して電話した。

ある程度予想はしていたけれど、なぜカウンセリングに来れないのか理由を訊かれた。
私は、金銭的な問題があって、と言葉を濁した。
本当は、そんな問題じゃなかった。カウンセラーと向き合うことに疲れてしまった。8年目になるが、いまだK先生を「壁」としか思えない自分、進まないカウンセリング療法、私の頑なな人間不信、先生に転移できない虚しさ、話しても話しても自分が分からない解離性障害が阻む治療、そんな色々に疲れてしまった。

K先生が女性であるということも、私は疲れてしまった。
私は、女性や母性を感じさせるものに抵抗を持つ。強迫性障害が唯一入浴恐怖として表れていて、特に浴室の柔らかい照明や、羊水のような温かい湯をたたえたバスタブに生理的嫌悪を抑えられないのは、母性への嫌悪感と繋がっている。


眠ってしまうと何もかもが夢の中。
現実の不安と戦うかわりに、夢の中で国家を相手に戦っている。相手はどこの国とも知れず、ヨーロッパのようでもあり、アメリカのようでもあり、今日の私は白人だったが、あるシーンでは黒人だった。
夢の中の自己像が、相変わらず定まらない。夢の世界は、終わらない。果てしなく続く。


カウンセリングを今後どうしていくのか自分で決めねばならない。役所での手続きも控えて、外出できない私は本気で外出介助のヘルパーを雇おうかと考えている。
一体、こんなにも私の生活を阻む数々の症状とは何なのだろう、と思わず考える。

考えるはなから、また眠りに引きずり込まれる。
過眠症も解離性障害も強迫性障害も人間不信も、どれも心の防御機能のなせる業だ。
けれど私を完全に護ってくれるかというと、私は常に解消されない不安と恐怖に追い立てられている。目が覚める度に、一歩も進んでいない現実と向かい合う。何も変わらない。

また真っ暗な眠りが、ぽっかりと口をあけて私を呑み込もうとしている。
眠りという独房に収容される。
脱獄しても脱獄しても、戻される。
外の世界まで、なんて遠い。



心の病気への理解を広げたく、ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします。
         
 a_04.gif にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ


関連記事

日々日記 | comment(4) |


<<ここらが限界 ? 解離性障害・過眠症 ? | TOP | ごっさトマト>>

comment











管理人のみ閲覧OK


 

とても深いブログで
精神障害の方の闇を少しでも見た思いです
子供がリストカット、ODで
どうした物かと。という者です
簡単ではないのですね

参考になりました
ありがとうございました

2008/10/18 21:21 | ひなこ [ 編集 ]


はじめまして 

現在主婦と育児とピアノをしています。私も5年間うつで通院していました。現在は通院していませんが、突発的に症状が出たり不眠症になったり、自傷欲求が出ます。

通院の間、自分だけ時間が止まっていました。そして、寝て現実逃避していました。自分だけ取り残された時間の変化と、人と会う怖さと、明日が来る不安。何も考えたくなくなると眠たくなる。

5年目にして、誰も私の事を知らない場所へ引越しました。ありのままの自分でいる事、病気も自分の性格の一部として受け入れる事を決めて。そこで出会ったのが主人です。

病気が治ったとき、朝日浴びたり雨に打たれたり、四季を感じたり。病気になるまで当たり前だったことなのに、とても感動できた事を今でも覚えています。「みんなしている事が自分にはできない」ではなく、「他の人が味わえない事を見つけられる」病気なのかなと思いました。

暗くて長いトンネルも、必ず出口があります。焦らないで、ゆっくり自分探しをして下さい^^

2008/10/19 00:52 | hana [ 編集 ]


>>ひなこさん 

ひなこさん こんばんは。
ご訪問、コメント、ありがとうございました。
当方の都合でお返事が大変遅れまして、申し訳ありません。

少しでも自分の内側、底の底まで見たいと思いながら日々ブログを書いていますが、なかなか思うように到達できずにいます。
心とは、本当に複雑な構造を成していて、難しいです。

ブログを全て拝見させて頂きました。
私は素人ですので明確なことは申し上げられない立場ですが、お子さんの病気は「鬱」ではないことは確かだと感じました。
病識は、そのまま治療の進度に関わってきます。
投薬療法中心の病院ではなく、臨床心理に詳しい病院で一度再診されてみては如何でしょうか。
お子さんとひなこさんの苦しみを拝見して、老婆心ながら感じました。

来てくださって、ありがとうございます。
またよろしければ、いつでも遊びに来てください。
お子さんのご回復をお祈りします。

2008/10/25 22:39 | 美鳥 [ 編集 ]


>>hanaさん 

hanaさん こんばんは。
はじめまして。コメントありがとうございました。お返事が遅れまして、大変申し訳ありません。

鬱病は1年半で治るなんてパンフレットに書いてあったりしますが、実際は長くかかりますよね。hanaさんは五年闘病されたとのこと、今も症状として抱えてらっしゃるのですね。自分の心が一番正直に体に表れるなぁと私も実感しています。

私は、不思議と「鬱」という診断がついていません。実際、普段快活でどっちかというと明るすぎるくらい、そのかわりに「仮面鬱病」というものにかかっているのだとか。
けれど一番大きな症状は、自我同一性に問題(自分が誰だかわからない)を抱えていることと、対人関係に著しく障害をもたらす境界性パーソナリティ障害が主としてあります。

寝逃げというのは、とても有効だなとどの症状にも思うのですが、過眠になったり不眠症になったり、自分でうまくコントロールできないことは、結構なストレスになりますね。

私は、人格に障害を抱えているので、「自分探し」というものができず、まずは「自分を探すけれど見つからない」という状態です。
何かを感じても何かを習得しても、人格に底がないので、全て抜け落ちていってしまいます。簡単にいえば記憶がなくなる、私という輪郭もなくなる、私が私でなくなるという状態です。

試行錯誤しています。
せめて境界性パーソナリティ障害から抜け出たいと必死です。これが治らない限り、私は恋愛も結婚も、友情関係もまともに築けません。

人格に底がない私ですが、ピアノといえば、唯一私の人生の半分虜にして離さない曲があります。ショパンのあるワルツなのですが、どの演奏家のものを聴いても私の理想の演奏ではなく、かといって私が弾くと品のないベートーベンになってしまいます。
ラ・カンパネラをもう一度弾きたい、とhanaさんのブログで拝見しました。あれを弾けると快感だろうな~!としみじみ思います。
オーケストラの全ての音を出せる楽器がピアノだとか。ブログを拝見すると、ピアノの鍵盤の感触を思い出します。
是非またお気軽に遊びに来てください。
コメント、ありがとうございました。

2008/10/25 23:15 | 美鳥 [ 編集 ]


| TOP |

プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

QRコード

QR

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

メールフォーム 

お気軽にメールください。返信までお時間頂く場合があります。

名前:
メール:
件名:
本文:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。