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2008/10/11 (Sat) ファンタジック ? 解離性障害・パニック障害・突発性難聴・失語 ?

「手が震えて止まらないのが厄介で、タイピングミス続発。
なんで震えてるのだろうか。分からん。 」

と、私がプライベートの日記に書いたのが、一昨日のことだった。
3日前から所用で忙しく、睡眠不足が続いていた。用事は、昨日の夜寝る直前まで終わらず、思えば消耗しきっていた。
手の震えが止まらなくなり、メールを書こうにもキーボードをうまく叩けない。気持ちは元気なので、何通でも書く。しかし、誤字脱字だらけになった。修正するにも指が震えて困難だった。
不便だな、とは思ったが他には何も感じなかった。
解離が酷いと「手が震えている」という事実は認識できるが、「なぜ手が震えているのだろう?」と考えることが出来ない。
解離を防ごうと思っても不可能だ、とは私のカウンセラーが言った言葉だ。
私の身体と心であるはずなのに、実際コントロールは不可能だ。
目の前の事実ひとつ、自分の身体の状態ひとつ正確に認識できていないのだから、不可能で当然なのだ。

日記に「手が震える」と書いているにも関わらず、私はそのまま頑張り続けた。頑張っている意識もなかった。


◇解離性障害者のアンビバレンツ という記事で書いたが、解離性障害者は、疲労や苦痛、もろもろを感じ取る感情そのものが気づかないうちに死んでしまい、自分が解離していることすら自覚できない。


およそ3日間、私は知らない間に無理をし続けていたらしい。


昨夜、まず両耳が突然聞えなくなった。
ストレスが過度にかかった場合、よく襲われる突発性難聴だ。
右か左のどちらか片方はよくあることだが、両耳は今まで数えるほどしか経験がない。
何かおかしいなぁと思った。
解離性障害のせいで、自分が疲れているかどうか分からない。気にせず、キッチンに立とうとした。


斜めにしか立てなかった。
平衡感覚が失われていて、まともに歩けない。三半規管がやられたせいだろうと今になって思うが、解離している私は、ああ歩きにくいなぁと思っただけで、キッチンまで酷い足取りで歩いた。シンクや食器棚、あたりかまわずガンガンぶつかって、ようやく歩けた。


それでも、自分の調子が悪いとは気づかなかった。


更に、パニック障害の発作に襲われた。解離していようが、これは最悪に苦しかった。
そのときになって、私はちょっと調子が悪いのかもしれない、と思った。

少し蘇りはじめた意識を自分の脳内に向けてみれば、物凄いスピードで感情と言語が失われていくのを感じた。失語症にかかったときと、そっくりだった。
言葉を失うと、感情も思考も何もかもを失ってしまう。頭の中が真っ白になる。私は、ただの死体になる。

嫌だな、と思った。
状況にそぐわない、軽い軽い感情だった。
秒速で脳内の言葉と感情が全て砂に変わっていく。サラサラと音を立てて、すべては私の頭蓋から滑り落ちては消えていく。


私という輪郭がなくなった。
自分の輪郭が壊れ始めて僅か数十分で、私は死体同然となっていて、言葉が理解できなくなっていた。後になって分かったことだ。


もう一人の私が、「何となくだけど、誰かと話した方が良い」と判断した。
自殺しようとしたときと、殆ど同じだった。
私とは別の誰かが冷静に判断を下し、実行する。
Hにメールした。

「ちょっと回復してきた
話したいけどスローしか理解できない
10分くらい」

メールを受け取ったHは、「少し回復してきて、話したいけど、ゆっくり話してもらわないと理解できない状態だから、10分程度話がしたい」と、正しく解釈してくれたようだった。
Hと電話で話した記憶が、ぼんやりと残っている。

とてもゆっくりとHが話しかけてくれた。
それでも必死で注意を注がないと彼の言葉は言葉ではなく、意味を持たないただの音になる。
意識を集中して耳を傾け、聞かれるままに今の自分の体調を話したりしていた。
Hと話しているのは私のようでいて私ではなく他の誰かだった。
一度Hが「話している間に、調子がちょっと戻ってきたね」と言った。
その言葉は覚えている。
けれど、それ以外に何を話したのかはよく覚えていない。


気がついたら、今日の朝だった。
昨夜の記憶を殆ど失って、今朝私はとても元気だった。
早速、忙しいからと延期してもらった友達との約束を、急遽、今日にしてもらおうと思い立った。
生憎、友達に予定が入っていて、月曜に約束した。
元気が有り余っていて、気力も充実していた。

昼過ぎに、Hがメールを寄越した。
「昨日よりちょっとでも良くなってるといいけど、調子はどう?」と書いてあった。
そのメールを見て、はじめて昨夜のことをぼんやりと思い出した。
それまで昨夜のメールのやりとりや体調の悪さは、遠い遠い記憶になって殆ど意識に引っかからなかった。
「とても元気だよ!」と返したが、何かおかしい気もした。


昨夜は、私ともう一人別の誰かがいた、という感覚だけが残っている。メールも電話もHの言葉を聞き取り答えていたのは、私だったのかが曖昧だ。
どうやって電話を切ったのか覚えていないし、何を話したのかも殆ど覚えていない。
ひとつ確かなのは、Hが落ち着いて対処してくれなかったら、私は戻って来れなかったかもしれないことだ。
数年前のいのちの電話の相談員の方が電話に出てくれなければ、<私>は死んでいたかもしれない。あのときと、そっくりだ。Hに感謝した。


Hは、一度私でない誰かと会話をしたことがあるという。
昨夜もそうだったのだろうか、と考えたくもなくて、Hに昨日の電話のことは聞いていない。
限りなく夢に近い現実の中で息を吸い、限りなく現実に近い夢の中で息を吐いている。
事実に対して、どう感じていいのか私はよく分からない。
苦しみのない生き地獄にいるのかもしれない。
症状のオンパレードだった。
今日になれば、解離性障害の私は、やはり苦しいも悲しいも何もない。
ただ言葉を失うのだけは、嫌だ。



関連記事
◇解離性障害者のアンビバレンツ(解離性障害)
◇原本アンドロイド 4 後編(解離性障害)
◇できるかどうかじゃないんだ(失語症)
◇孔雀の羽 ? 自我同一性障害 ?(解離性障害)
◇ここに居たい。明日も居たい。(解離性障害)


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解離性同一性障害 | comment(6) |


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こんばんは^ ^ 

「よく分からない」と書いている中でも、
どこか美鳥さんの内の生命力が感じられる記事ですね。
生きようとしてるのが分かります。
月曜日、楽しんできて♪

2008/10/11 20:20 | miya [ 編集 ]


少しはわかります 

私も解離性障害を持っており、一番酷い時は美鳥さんと同じような症状がありました。
だから少しは理解できます。

フラフラになりながら仕事してたあの日。
別の声が聞こえていた日々。。。

そういうことを思い出してる今朝は、実は少しフワフワしてます。
解離兆候。
要注意ですね。

2008/10/13 07:59 | sereins [ 編集 ]


解離 

美鳥さんのお話しを伺うたび、私は友人を思います。どう考えても好みではない服があったりする。と聞いたことがあるのです。いつ買ったのか全く覚えてなく、好みではないので着る機会がないのだそうです。
友人も身体に染み付いた機能不全親の毒と今も戦っているのですが、意志とは裏腹な感情に阻まれてしまうようです。程度の程はわからいけど、美鳥さんのお話しを伺えば伺うほど「こぅいう事なのかも」と合点がいく気がします。
でも、そんな中でも『生きる力』を言うものを私も感じます。人は生きるために産まれるのだと改めて思います。。。

2008/10/14 10:26 | エコペン [ 編集 ]


>>miyaちゃん 

みやちゃん こんばんは。
まずは、足フェチとして、タイトル画像を縮小してくれて、ありがとう!
膝がね、肝心だったよw 見たとき嬉しかったw

生命力、生きようとしてる気持ち、感じ取ってくれて、ありがとう。
相変わらず自分がよく分からない五里霧中な生活ながらも、生きてやるという意地だけは少しずつ磨かれていってるような気がします。

月曜日、楽しんできました!
可愛い靴が買えて嬉しい!
足フェチ靴フェチが酷いので、大きなシューズボックス注文しましたv

コメントありがとうね~!

2008/10/17 23:07 | 美鳥 [ 編集 ]


>>sereinsさん 

sereinsさん こんにちは。
コメントありがとうございます。

解離性障害、辛いですね。
辛いと自覚できないところが、ややこしい病だなぁと思います。
フラフラしてようが自分で自分を止められないんですよね。逆に解離してる分、動けたりします。でもその後で必ず自覚がなくても無理した分のツケがまわってくる仕組みになっている・・・。

解離兆候は、本当要注意です。
兆候が見えてるあたりで周囲の人に自己申告しておくと、いざ悪化したときに手助けしてくれると思います。
今は、回復されているといいのだけれど・・・。

ブログ記事に毎回共感しています。
タイマーを持っている、というお話、私もADHDの友達も全く同じです!
タイマーがないと、たった3分、5分間が開くだけでぶっ飛んでしまうんだよね~と話したばかりでした。

解離兆候があるときは、何かしんどいことがあるときなんだと思います。どうぞお大事に。
また元気になったら遊びに来てください。
いつもコメント、ありがとうございます。

2008/10/19 15:11 | 美鳥 [ 編集 ]


>>エコペンさん 

エコペンさん、こんにちは。
トマト共々、お世話になっております。

服の好みは、確かにありますね。部屋がまるで自分の好みではなくなってしまいました。分離したあたりからです。それから服だとか部屋の模様替えだとか忙しかったです。好みでないぬいぐるみがあったり、そこらへんも捨てるべきか迷うところです。大方は処分したものの、大きなものは迷います。いいのかなぁ・・・と。

機能不全家族の弊害は大きいですね。かれこれ私も10年近く闘って、ようやく抜け出たというところ。宗教からの脱却も同じくらいかかり、苦しかったです。共通しているのは幼少期からの洗脳という点です。物事をはかる物差し自体が最初から歪んでいるので、現実把握からして違うんですよね。難しいです。

私がしんどいときの口癖で「ちくしょう」というのがあるのですが、今日は朝から酷くて、意地のみでしがみついてます。誰かに、何かに向かってでなく、自分に向かってなのか、やけっぱちくらいで丁度生きていけるような日があるようです。

あぶなっかしい私ですが、生きる力を感じると仰ってくださって、本当にありがとう。
「死ぬしかない」が口癖のときもありましたが、今は「ちくしょう」に変わりました。
頑張ります。

2008/10/19 15:19 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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