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2007/11/22 (Thu) 必然の救い

今年八月に、
実家で殺されるかという目に遭い、
マンションに逃げ帰った。
妄想でないか、現実にあったことなのか、
再三確認された上で、自殺を危惧された医者に、
リスパダールを処方された。
医者の狙い通り、私は動けなくなり、
自殺どころか、ベッドの上で半昏睡状態に陥り、
数日起き上がれなかった。


弟が、私をしたたるような憎しみの目で睨みつけ、
お前など、ボコボコに殴って半殺しにして、
石をつけて神戸港に沈めてやる、と言った。
彼は、母に同意を求め、求められた母は私を睨んで頷いた。
父は、私の目の先で暴れまわり、
そこらの目に見えない何かを蹴りつけ、
怒鳴り、喚き、腕を振り回し、お前などもういらん!と叫んだ。

殺されると思った。
大雨の中、庭に隠れていた。
家族の誰にも必要とされない自分が嫌いで嫌いで、
誰か殺してくれ、殺してくれないのなら
車道に飛び出してグチャグチャに轢き殺されたいと
そればかり考えた。


私の家庭には、
幼い頃から暴力と死と殺人の匂いがしていた。
いまだ消えない。
同じく弟のMTは、
殺人、もしくは自殺で
家族の誰かが死んだという報が
いつ来ても驚かない覚悟をしていると言っている。

他人から見れば、とても仲が良い家族に見えるらしい。
良い家族ね、
素敵な家族ね、
優しいお母さんね、
立派なお父さんね、
素晴らしいお子さんたちね、
聞き飽きるくらい、聞いてきた。
実際、私たちは外では、
礼儀正しく品行方正でにこやかで、善良だ。


でも、蓋を開ければ、単なる機能不全家族。
仲が良いのではなく、
おぞましい業や執着で濃密に絡み合っているだけだ。
ニュースで家族殺しが報道される度、他人事には思えない。
いっそ決裂し、憎みあっていた方が人として健全であって、
私の家庭のような、表層と深層にギャップがある家庭ほど、
死や殺人が密かに忍び寄り、
ひと息に呑み込まれそうな気がするのだ。


MTは、家を遠く離れたが、
15年近く引きこもっているMKは
家族以外の人間関係を一切持たない。
彼がどんなふうに家庭の中で追い詰められ、
子供なりに自衛してきたのか、
彼と似た境遇、病気を持つ私には分かる。
けれど、両親と弟の結びつきは、
15年の間に想像以上に濃密さを増し、
弟は、両親の手先のようになってしまった。


治療する私を両親と同じように馬鹿にし、
両親への服従を、何かと誓わせたがる。
最近は、私の言動を両親に報告し、
私が何か言ったときには
「あいつは、あんなことを言っているけれど、
本当は嘘をついていて、
自分の都合がいいようにしようとしている」
等と、親に小声で耳打ちする。


子離れできない親と、親離れできない子供、
そして、親離れも子離れも出来ないように、
完璧に出来上がった家族のシステムは、
私の体にも組み込まれ、MKの体にも組み込まれた。


長く、そのシステムと戦っている。
自覚するまでに30年近くかかった。

私たち兄弟は、醜く争い育った。
兄弟を蹴落とし、兄弟より少しでも親の目を引こうとし、
親の尻馬に乗って兄弟をけなし、
少しでも親の愛情を得たがった。
そこには、常に不安定な愛情があった。
親は、すぐに自分を見限ってしまう。
少しでも成績順位が下がると、お小遣いの額から
おやつの質、愛情の量、家庭内での特権などに反映された。
私たち兄弟は、いつも親の機嫌に振り回され、
不安定な生存権にびくびくしていた。


30近くにもなって、いまだそんな人間関係しか知らない弟を、
私は哀れに思い、同時に悲しくて悲しくて仕方ない。
彼は、唯一繋がっていた友人に対しても、
両親が彼にしたように振る舞い、友人から見放された。


家を出て、外を見てみれば、
とても温かくて強くて優しい人たちがたくさんいて、
勇気を出して誰かを信じ、
誰かに信じてもらえる誇りを知ったら、
世界中が一瞬で色を変えるのに。
醜くて汚くて真っ暗な自分の中に、
見たこともない綺麗な光が見えるのに。


両親は、もう変わらないと分かっても、
彼だけでも救えないかと、また思う。
彼を見捨てる罪悪感に苛まれる。

私が、生きているのは、とても奇跡だ。

だったら彼にも、奇跡があっていい。

奇跡があったって、いいじゃないか。




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こんばんわ 

チュン太郎にもらえる言葉と、ここでの言葉の格差に正直、戸惑いがあります。

でも、ここでの言葉の全てを、今後、読ませてもらおうと思っています。

思うことがでてきたとき、その思いを正直にぶつけさせていただきます。

またね・・・。

2007/11/22 20:27 | チュン太郎 [ 編集 ]


>> チュン太郎さん 

おはようございます。
コメント、ありがとうございます。
興味を持っていただいて、読んでいただけるだけで、とても嬉しいです。

まだ、ここでのブログは始めて1週間程です。
書かれている私は、ほんの一部です。
どれだけ書いても、一部にしかならないだろうと
思いながら書いています。
でも、どれも私です。
飾ったり偽ったりしません。

このブログでは、自分の中を覗いて書いています。
ネット上であれ、誰かと言葉を交わすときとは、
全く違う心の作業をしています。
美鳥の両面に触れていただいて感じたチュン太郎さんの戸惑いは、当然のものと思います。

でも、ご安心ください。
どちらも、私です。
こんなドロドロな言葉を綴っていますが、
外に出れば、普通の女性、知らない人とも気軽に喋るので、ちょっと気さく過ぎるくらいの女です。

そんなことを知らないまま、数行のコメントを読んで、私のブログに興味を持って頂いたチュン太郎さんの内面に、逆に私は興味を持っています。
私の独り言のようなブログですが、ただこんな人もいるんだと、読んでいただければ嬉しいです。


これは、私のブログを読んでいただいている皆さんへのお願いになりますが、
私は心の病気を抱えているため、何だか非常にナイーブです。
批判・中傷等は、ブログの維持と、自身の治療維持のため、勝手ながら受け付けないことにしています。

もし、ここでの言葉を読まれて、チュン太郎さんの心の中に、
何か言いにくい言葉、批判的な気分などをお持ちになったときは、
どうか、美鳥にぶつけることなく、そっとご自身の心に留めておいていただけると幸いです。


互いの顔が見えないやりとりですが、こうしてお話できることを、とても楽しく感じています。
今は写真に手がまわらない状態ですが、そのうち うちの文鳥ズの写真をアップします。
ぜひ、見てください。

いつも来ていただいて、本当にありがとうございます。






2007/11/24 09:02 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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