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2008/08/28 (Thu) よにんぐらし 宇仁田ゆみ著

よにんぐらし(4) (バンブー・コミックス)よにんぐらし(4) (バンブー・コミックス)
(2008/05/17)
宇仁田 ゆみ

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大好きで大好きで、本屋に行く度新刊が出ていないかとチェックしていた漫画「よにんぐらし」の最終巻が出た。一気に読んだ。
大きな事件もドラマもない。四人家族の、ありふれた日常が散りばめられた漫画だ。
よにん家族の、ありふれた日記のようでもある。
大好きな作品。


漫画の冒頭の「人物紹介」を引用。
ちはる(おかあさん 本田家の常識部門舵取り役)・本田タロー(おとうさん 一年の半分は半袖)・ゆり(おねえさん 悩み多き元気少女)・コタロー(おとうと 一年中ハダシ半ズボン)


作中で、ちはるとタローが子供達から「おかーさん」「おとーさん」と呼ばれているところが、何だかあったかい。タローが自分のことを子供たちに「とうちゃん」と言うのも、あったかい。
場面場面に、子供の素直な感性が生き生きと描かれている。その都度内心驚くちはるとタローが見ていて、楽しい。
母親のちはるが子供に接するときの目線が、とても優しい。大人としてやさしい簡単な言葉で、ありふれた世界の一つ一つを教えていく。私は<母親>という存在やイメージが苦手なのだけど、ちはるには抵抗なく共感できる。温かい気持ちになる。

父親のタローは、妙に味がある。虫が大好きで、公園の木で見つけた蝶のさなぎが羽化するのを夜を徹して見に行ったりする。田舎の少年のように元気で飾り気がなく、でもやっぱりちゃんと子供たちの父親、大人だ。

大人と子供が混同されたり、大人が子供に媚びたり、子供が窮屈な思いを一切しないのが良い。読んでいて、平らかで和やかな気持ちになる。

この「よにんぐらし」の中に登場する、ヨッちゃんというギャルママも好きだ。ギャルとまるで縁がなさそうな夫直人の素朴さも、心和む。


ありふれた日常の些細な一コマを、紙とペンだけでこんなにも面白く温かく魅力的に描き出せる作者宇仁田ゆみは、実力がある漫画家だと思う。
機能不全家族で育った私には、機能している家庭というものがどんなものか具体的に想像できない。それが、この漫画の中には、当たり前のように存在している。
嘘だ、嘘くさい、など思わない。家族の誰一人無理することなく、それぞれを尊重できている。そんな家族が、自然に描かれている。よにんそれぞれがそれぞれの表情で、笑っている。ありふれた話でありながら、説得力がある。

ドラマチックな展開も、大仰なハッピーエンドも一切ない。どんな話?と聞かれたら、よにんで暮らしてる話だよ、としか説明できない。とてもとても、ありふれた温かさに満ちている。ただ、それだけなのだ。それだけだけど、何度も何度も読み返している。
最終巻を読み終えて、とても寂しい気持ちもあるけれど、何年経っても手元に持っていたい大切な漫画の一つになった。



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読んでみたい 

記事を読んで、読んでみたい漫画だと思った。
ありふれた日常だけど、その中にほろっと
幸せを感じたりなど、感情が揺さぶられるよね。
最近、ホッとするような作品を求めてるんだ。
アニメとか、ほのぼのするような物を
探していたので、おー、これは読みたいって
思った。こういう作品、今の時代に必要だと思う。

2008/08/28 23:46 | あおぞら [ 編集 ]


私も読んでみようかな・・・ 

いいなぁ。こういうほのぼのした雰囲気。
機会があれば読んでみようと思います。

雰囲気が何となく『チーズスイートホーム』に似てますね。

アイザの家もほのぼのしてたら良かったのになぁ・・・。

2008/08/31 19:41 | 久我瀬アイザ [ 編集 ]


はじめまして 

はじめして!

私も「よにんぐらし」大好きです!
4巻で終わりなんて寂しいです・・・。
私も同じマンガについて書いたので良かったら見にきてくださいね☆
私も4にん家族で、立場的にはちはるなんですが、旦那はタローには程遠いかな・・・。
でも娘と息子はそっくしなんですよ♪

2008/09/13 23:52 | wahei [ 編集 ]


>>あおぞらさん 

あおちん こんにちは。
「愛情」とか「家族愛」ていうと、何だその曖昧さは!と思う私だけど、この漫画を読むと、これかーと納得できる。
何も特別なことは一つもなくて、日常の中24時間ちっちゃくたくさん散らばってるものなんだなぁと思う。
ほっとするには最高の漫画です。家族ものとか読むと、ほのぼのしてても「ううう・・・」となることが多いけど、これは不思議と嫌悪感を一度も感じず何度も何度も読んでる作品。
機会があればぜひ。

2008/09/15 11:47 | 美鳥 [ 編集 ]


>>久我瀬アイザさん 

アイザさん こんにちは。

いいですよ~この漫画は!デビューから読んでた彼女の作品なんですが、まさかこんな作品を描くと思ってなかったのではじめはびっくりしました。

『チーズスイートホーム』て講談社のでしたっけ。猫のやつ・・?うろ覚え。ほのぼのしてたなーという記憶はあります。

子供達も若いお母さんもお父さんも、皆それぞれ個々がしっかり独立していて見ていて気持ちが良い作品です。家族だからって、誰か一人が不必要に犠牲になったりしなくていい家族。親子でも分からない部分は分からないままにして楽しめる関係。
もし家庭を持てることがあるのなら、こんなありふれた家族がいいと思える本でした。

2008/09/15 11:52 | 美鳥 [ 編集 ]


>>Waheiさん 

Waheiさん こんにちは~初めまして!
漫画マニアなのですけど、漫画ネタでコメントくださるのって新鮮です。ありがとうございます。

「よんぐらし」ファンがここに・・・!私も
>4巻で終わりなんて寂しいです・・・。
と、言いたい!言いたかったのだけど、案外周囲がよにんぐらしを読んでないのでいえなかった・・・いえてよかった(笑)

ブログさっそく拝見しました。漫画の読歴が酷似していて、ボクたまとかあああ!懐かしい!と思いました。「今日から俺は」とかありましたね~そういえば。
タローみたいなダンナさんて、いそうでいないですよね。物凄くタイプなんですけど、いそうでいない。子供さんがそっくりなのが激しく羨ましいです。コタローポジションの息子さんは、やっぱりいつも足の裏汚れてますか?(笑)

「うさぎドロップ」気になってるものの、まだ読んでません。「よにんぐらし」の新刊を本当に楽しみにしてたので、終わってしまった今、「うさぎドロップ」に移行するときが来たのか、と考えあぐねています。

また是非遊びに来てくださいね~コメントありがとうございました。

2008/09/15 11:59 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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