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2008/07/14 (Mon) 塩田千春<精神の呼吸> 里山ランチとチュニジアディナー

一昨日から母が泊まりで大阪に来た。一泊二日の大阪旅行。
メインは、滅多に外食しない母が希望した「変わった料理」と、私が何年も通っている美容院。
躁状態だった私は、調べに調べて、レストランを予約した。
ついでに、私のメインである国立国際美術館での塩田千春展も追加。会期中に二度行く予定なので、7月中に一度目を行っておきたかった。


自分の体力や精神力を考えて、ランチ時に店の最寄り駅で待ち合わせした。
半日かけて完璧にリサーチした店は、ここ↓
satoyamacafe20080714.jpg


全て有機野菜が使われていて、ごはんはおかわり自由の玄米ごはん。メニューも味付けも、実にユニークで、居心地が良くて女性に人気、テレビの取材が来たこともあるらしいが、行列が出来る店だということだった。行列に並びたくない私なので、ずらっと並んでいたら近くの第二候補に行く予定だったのが、運よく行くなり入店できた。
私が頼んだのは「れんこんうどん御前」↓
lunch20080714.jpg


写真右上のお惣菜のセットが入っている器は、日本画などに使われる顔彩パレットだ。野菜尽くしで、少しずつ色々食べたい女心を見事に押さえている。母は、大喜びだった。
食後にコーヒーを頼んだら、器が可愛かった。何もかも女性好み。手前のホールのようなフロアには、大きな独特のシャンデリアが天井からさがっていて、ランプ大好きな私は写真を撮った。
国立国際美術館の近くにあって、この美術館にはよく行くから、今度はこの店に一人で来ようと思った。コストパフォーマンスも高い、居心地が良い店だった。


ランチを食べて満足したところで、徒歩で国立国際美術館へ。
国立国際美術館は、建物が安藤忠雄の設計で、独特の構造をしている。外から見ていると、ただの巨大オブジェに見えるのだが、中はとても深くて広い。開放感がある。

私が大好きなアーティスト、塩田千春の展覧会<精神の呼吸>が見たくて、どうしてもはずしたくないプランだった。
ちょうどこの日は、同時開催している<モディリアーニ展>のイベントの日だった。モディリアーニが300点の肖像画を残したことから、美大生が来場客の似顔絵を300点描いて館内に展示するという企画。炎天下の下でやっていたので、美術館までの道すがらで既に暑さにやられていた私たちは、美術館にだらだらと駆け込んだ。
モディリアーニ展に出向く人が多かったけれど、何だか興味が持てない。とにかく塩田千春が見たい。早く見たい。塩田千春のような作品に触れたことがない母は、面白いのだろうかという疑念に満ちていたようだ。
2008_bnr_shiota_open.jpg

国立国際美術館

感想は、とにかく素晴らしかった。何もかもが、素晴らしかった。
↑の画像は、靴を使ったインスタレーション作品だ。鳥肌が立つ感動だった。
この作品に使われている靴は、全て寄付されたものだ。あらゆる靴があった。短いエピソードが添えられていた。あらゆるドラマを持っていた。何年も前に亡くなった夫のものだったが捨てられず、今回が手放すときと思い有難い企画です、と添えられた老年の女性からの革靴。フランスのパリで買ったけれど随分と背伸びし過ぎて足にあわず、結局二度しかはけなかった、と添えられた若い女性の赤いヒール。若いときには背が低いことがコンプレックスで厚底のこの靴を買ったが、年を取ったら危ない危ないと添えられた、熟年男性の靴。半身不随で、それでも外出したくて買いました、と添えられた年齢も分からぬ方の靴。妊娠中に、まだ生まれてもいないのに店で見つけた赤ちゃん用の靴、生まれたら靴をはかせるどころじゃない毎日で、結局はかせることはなかった、と添えられた小さな小さな靴。

どれも胸を熱くさせるものがあった。
重なるという表現では言い尽くせない。作品すべて、私の心に深く深く食い入った。


インスタレーションアートに初めて触れた母も、感動していた。
塩田千春の表現は、決して奇を衒ったものではなく、日常的な皮膚感覚に拠るものだと感じた。トラウマなど、精神的なものと捉えられがちだが、フラッシュバックなどの追体験は皮膚感覚に最も近い。塩田千春の作品は人間の本質を深く抉り出す力がある。今後の作品を、ずっとずっと追っていきたいアーティストの一人だ。


この日の課題は、とにかく無理をしないことだ。
ミュージアムショップを眺めてから、閉館まで美術館の椅子に座って涼しさを堪能した。見たばかりの作品について話したり、来ている人たちのファッションを眺めたりしていた。
私のこの日の格好は、そういえば、しばらく母から言葉を奪った。黄色いチュニックに、ハイウエスト部分に黒の太い皮リボン。黒のサブリナパンツに、エナメルのヒールに白と銀のパールリボンがついた靴。服装の派手さが浮かないように、メイクは自然いつもより濃くなって、「なんか・・・・あんたじゃないみたい・・・・変じゃないけど・・・・」と母は唖然としていた。でもしばらくすると目が慣れてきたらしく「可愛いじゃないの」と言ったから、良かった。素っ頓狂なもの着ちゃったなぁと思っていただけに。でもいいや、今まで好きな格好をしてこなかった分、これからは好きな格好をしてやる、第一ここは大阪だし、と開き直っていただけに。
他人から承認を受けるのも、開き直りの最後の一押しには重要らしい。


予約してあったアフリカのチュニジア料理の店で、人生初のチュニジア料理とやらを食べた。
karutagokit20080714.jpg


大阪では唯一のチュニジア料理店で、チュニジアから公認されているチュニジア料理店らしい。といっても、私も母も、チュニジアってどこ??という状態だったし、メニューを見ても、見たことがない料理ばかりだ。ネットで調べておいた前知識を参考に、いくつか食べた。

↓人生初体験。世界最小のパスタ「クスクス」
kusukusu20080714.jpg


何もかもが、劇的に美味かった。デザートまで文句がなかった。特に魚を丸ごとオーブン焼きにしたファルなんとかが絶品だった。
どれも、何の香りと断定できないエキゾチックな香りがする。変に日本人好みにしたりしないで、純粋にチュニジアの味だというところが、一番気に入った。
ここのシェフはチュニジア人で、日本語、特に関西弁がペラペラだ。食事が終わったときに、席まで来て話しかけてくれたから、いつもの厚かましさを発揮して、チュニジアのことを聞いた。そうしたらチュニジア大使館のものらしいチュニジアのパンフレットを頂いた。楽園のような国だ。美しい。
地中海独特の、キリスト教文化とイスラム文化が混ざりあった町並みで、真っ白な壁に真っ青なチュニジアンブルーのドアが美しい。
水煙草について知りたかったのだが、ようやくシェフから聞いて分かった。なるほど、そういうものなのか、と思った。シェフは、大阪で唯一ある水煙草専門店の場所まで教えてくれた。
大阪にいながら異国の味を満喫できて、楽しかった。シェフとも話せて、大満足だ。


翌日は、母と私の行きつけの美容院へ。
母は人生初の縮毛矯正だ。
私は、いつもどおりのオーダー。でも、カットだけ少し変えてもらった。軽く軽く、夏らしくしてもらった。
元ホスト店長は、私にはいつものツッコミと「お前」呼ばわりと、ため口、そして抜群の技術をふるってくれて、話はやはり面白かった。気が合うんだよなぁと思った。
同時に店長は、母の施術もやっていたのだが、私がつかれきって席で寝てる間に色々話したらしく、後で母から聞いたところ「娘さんは最初、清楚で上品でとっつきにくくて話しにくいイメージがあったけど、話してみたらうるさいくらい喋るからイメージと違ってた」とか言ってたらしく、私には子供の頃からの呪いでしかない「清楚で上品でとっつきにくい」にショックを受けた。店長も、最初はそう思っていたのか!と衝撃を受けた。
それから、でも話してみたら違うと分かってくれたから、カットを変えてきてくれたんだなぁと思った。出会ったばかりの頃、オーダーする度に、「ええっ・・・それにするのか」というような怪訝な顔をされていたのは、私という人間が外見から伝わってなかったからなんだろう。
今、私にため口だとか、遠慮ないツッコミだとか、ボケだとか、下ネタだとかホスト時代の話だとか、美容師界の裏側だとか話してくれるのは、年に数度であっても会話を重ねてきたからこそ生まれたコミュニケーションなんだなぁ、と少し感動した。


美容院からの帰りは、店長の話で持ちきりだった。そのまま、私の家の近くのカフェに行こうとしたのだが休日で休み。仕方ないので部屋に戻って、普段滅多に食べないピザを頼んで、うまうま食べた。
ピザハットのチージーロールには、メイプルシロップがついていて、デザートも一度に食べられる感覚が、お得感を倍増。しかし、ピザって高級品だよな、と母と話した。

髪を巻くことになれていない母に、巻き方講座を開いた。しばらく慣れるまでは大変だろうと思う。でも髪型を変えると、女はもれなく楽しそうだ。幾つになっても綺麗でいたいのが、女という生き物なんだろう。

夕方、バス停まで母を見送った。
また躁状態のときに買った素っ頓狂なキャミソール(200円)とマーメイドスカート(200円)で見送りに行って、暇だったから覚えたてのルンバの基本を踊って見せていたら、母に止められた。
これだから日本は合わねぇや、外聞ばっかり気にして人生楽しまないんだから、といいたくなったけど、思えば私は外国を殆ど知らないのであった。

見送ってから部屋に戻り、ベッドに倒れこんだ。
明日は病院へ行った後は、どこに行こうかなーと考えていた私は、明らかにおかしかった。ブレーキがついていない車でサドンデスレースをやってたみたいなものだ。

夜から見事に体調を崩し、後は解離で意識不明。
無謀なレースのつけが来たのが、今朝のこと。
前記事◇なんて分かりにくい世界



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Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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