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2008/06/28 (Sat) 全身で笑い泣き喜び生きる ? ADHD -

とても大切な用事で、小学校からの友人、Jの家に遊びに行った。念願の使者たる使命を果たしてきたのだった。方向音痴のあまり疲れてしまったので、詳細は明日以降に書こう。


Jには二人男の子がいる。上の子Aくんは、軽度のアスペルガー。障害を思わせない明るくて感情表現が豊かな子だ。
下の子Hくんは、3才でADHD、えらい多動だ。そのかわり、一般的な3歳児には出来ないことが易々と出来たり、自己主張がはっきりしていたり、頻繁な兄弟げんかの元にもなるが、とにかく自分のこだわりが強い。
好奇心が旺盛で物怖じせず、やりたいと思ったら、絶対やらずには気がすまない。

今日、一緒にドーナツショップでドーナツを食べて、二人の子供とJと一緒に家へ行った。
私は、子供が大好きなのだけど、このJの子供二人は可愛くてしょうがない。二人ともアイディアがユニークで個性豊かで、人を恐れない。私は子供と同レベルに遊ぶから警戒しないのか、他の人にどうなのかはわからないけれど、仲良しだ。と、思う。
この子たちと遊べる時間は、私にとってかなり幸せな時間だ。
Jは、壮絶な問題をたくさん抱えていて、それでも子育てしている。母親として自信がないという。けれど私は、自分の子供時代は多分人形みたいで感情なんて素直に表せない子供だっただろうと思うから、生き生きと笑い、はしゃぎ、怒りも悲しみも全身で表現する子供たちを見て、救われる思いがする。
障害を知らない大人たちが眉をひそめるくらい活発過ぎるHくんも、多少乱暴でも弟を護ろう、面倒をみようとする上の子Aくんも、Jが立派に母親として愛情を持って育ててきた揺らがぬ証のように思う。
会う度に、確信が深まる。


夕方になって、Jの家で、こんなことがあった。

Hくんのパパが、仕事から帰ってきた。
Hくんは、小さな体ですごい馬力だ。気配を感じるなり玄関へ駆けて行った。
私は、上の子Aくんと折り紙を折っていた。
そこへ、Hくんが何事か叫びながら戻ってきた。「あけたかったの」と何度も何度も私に訴えた。それから、私のみならず部屋の誰にともなく、大声で訴えた。
彼は、パパが帰ってきたときに自分がドアを開けたかったのに、ママが先に開けてしまったと言っていた。
「開けたかったんだよね。Hくんが開けたかったんだもんね。でもママが開けちゃったんだね。Hくんが、お帰り、てパパにドア開けたかったのにね」と私が言った。
3歳のHくんは、じっと私を見つめて、私の言葉を真剣に聞いていた。何度も何度も頷いた。そのうち涙がどっと溢れた。理解したのだった。
Hくんは、大粒の涙を流しながら、この世の終わりみたいに絶望して大泣きした。ADHDだからなのか、Hくんの個性なのか、自己主張が上手なHくんは、感情表現が突出している。
彼は全身で絶望していた。3歳の小さな体を仁王立ちにして、腕を広げて、体中から声を振り絞って泣いた。

パパが帰ってきたときに、届くか届かないかの遥か高いドアの鍵を、自分の手で開けたかったHくん。
ほんの少しのことだけど、子供にとっては大きなことだ。

溢れる涙を指で拭ってやった。
私には、殺意のみの暗黒の時代があった。幼いもの、保護を必要とするもの、護られなければ自分では生きていけないか弱い者を、魂の芯から憎み殺意を抱いていた。

今の私は、子供が大好きだ。
子供といると、子供の感情に寄り添っていると、欠落した自分の幼少期を埋めてもらっている感覚で満たされる。
些細な達成感、些細なやりがい、些細な欲求、些細な関わり。
けれど、大きな大きな喜びと、届かなかったときの、この世の終わりかのような哀しみ。

自分でドアを開けてパパを迎えることが出来なかった3歳のHくんの絶望が、私には分かる気がした。
パパは、明日も帰ってくる。同じドアから帰ってくる。でも、今日、今、そのときに自分の手でドアを開けてパパを迎えたかったのだ。

さっきの大泣きはどこへ行ったのか、紙飛行機をお兄ちゃんに作ってもらって飛ばしているうちに、笑って大はしゃぎでパパに見せに行っていた。
私を見送ってくれる頃には、彼は母親が押す自転車の上で、うつらうつらと船を漕いでいた。
駅に着いたら「またね、おねえちゃん、またくるね?」と何度も何度も訊いてきた。
「またね」と笑顔で手を振ったけれど、彼はしょんぼりうつむいていた。


Jから帰りに手渡された大きな紙袋には、食べ物がたくさん詰められていた。
家に着いて、その一つ一つを手にとっていたら、有難くて泣いた。
私のことを気遣ってくれる余裕なんて、本当はない。それ位、彼女は今人生の岐路に立たされていて、数日前にまた一つ地獄を味わった。
私には出来ることなんてなくて、だからせめて今日、届けたかった。雨が降っていても何であっても、1日でも早く今の彼女に届けたかった。メッセンジャーくらいには、なれると思った。
なのに、そんな戦友から餞別。
形のないかけがえのないものを貰い続けている。
大切な大切な、私の大切な戦友の幸福を心から願う。


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2008/06/29 00:54 | [ 編集 ]


おはよう 

もう一つのブログは徐々に始めるんですか?

ちょっと前に、himaの助と会ったんだね。
最近、いっぱい食べて太ってるらしいけど、本当にプロレスラーか力士見たいなんか?
himaの助のイメージ、いまいち掴めないんだよね。
ということで、ご存知の美鳥どんに密かに聞いてみた次第でございます。
美鳥どんのことはhimaの助に聞き、himaの助のことは美鳥どんに聞く。うーん、good。

ばいちゃ。

2008/06/29 08:36 | チュン太郎 [ 編集 ]


ありがとう 

うん、障害があるから生きるのが困難、
じゃないんだ。
考えるチャンス、のびのびと生きるチャンスを奪われるから障害が際立つ。悪目立ちする。
ありのままを見てくれる、そんな人と出会うと
詰まった息が深呼吸できる。
人との出会い・・・
私は色んなことを、人から教わっています。

独り言のようなコメですので、笑ってスルーしてくださいませ。

2008/06/29 15:17 | 土鍋ごはん [ 編集 ]


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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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