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2008/06/06 (Fri) ししおどし式悲痛

今日も実家から動けず、この動けなくなる理由が私には釈然としない。
体調は悪いが、これは刻々と悪くなっていくのがパターンだというのに。

今日で、実家に滞在何日目なのか。
早くも物騒な空気になってきた。
父親は怒鳴り散らし、母親は嘆き責める。

最初は、15年近く引きこもっている弟に向かって。
弟は最近、納豆に似た強烈な匂いがする。
毎年のことだが、温かくなってくるにつれ酷くなり、部屋中だとか通った後だとかに残るくらい、とにかく匂う。強迫性障害のせいで、滅多に自分の服など洗わないし、破れていようが垢で真っ黒になっていようが、同じものを着続けている。
髪は真っ黒に伸び放題で、外に出ていないために青白い顔とのコントラストが異様さを増している。久しぶりに会っただけで、一つ屋根の下にいるだけで、異常な空気が家の天井まで、みっしりと充ちている。圧力で押し潰されそうだ。

一日中、パソコンに向かっている弟の背中に、父親が怒鳴りつけた。
自分のしたいことしかせず、料理も掃除も洗濯も、家族の何も一切しようとしないことが許せないと怒った。
母親は、最初は宥める口調で弟に言い聞かせる。
あんたも、もうすぐ30なんだから自分のことだけしてちゃ駄目よ。

私は、隣室で聞いていた。
身体の芯から力が抜けていく。

もうすぐ何歳だとか、そんな問題じゃないことは、誰が見ても明らかだ。
私は、聞こえないふりをしていた。

弟は、無反応だ。
背中ですら聞いていない。
流してしまう技を、彼はとうの昔に身に着けたのだ。
彼が誰の言葉も聞かないことくらい、私も家族も誰でもわかっているはずだ。

なのに無反応な弟の様子に、母親の声が悲痛になってくる。
始まった、と私は思う。
悲痛な声は、音色がただ悲痛なだけであって、本物の胸に迫る悲しみなど抱えていやしない。彼女は、彼女の人生を悲しんでいるだけで、目の前の息子を見ると自分の胸が焦燥でちりちりとさいなまれるのだろう。それしきの些細な痛みにも、彼女は耐えられない。

あんたがそんなんだと、どんな育て方してきたんだって、お母さんたちが言われるわ。
子が褒められれば、親も褒められ、子が謗られれば親も謗られ、というでしょう。

そんなことを言っていた。
私は、ああ、まずいな、と思った。

次はきっと、私の番だ。
父も母も、普段はとても善良だ。
けれど、日常に追われるだけが人生だと思っているのか、生きることと川流れを混同でもしているのか、目の前に映るそのときどきに、わあだとか、きゃあだとか声を上げているに過ぎない。

弟に向けられた苛立ちは、弟では解消されない。なぜなら彼は、何を聞いても無言だからだ。

パソコンに向かって私は知らないふりをしていたら、案の定、いつの間にか話題は私の話になっていた。父母が何か言っている。私も、聞き流す術を持っているはずなので、気を取り直してPCに向かう。

今度の話題は、私のNTTの支払いの件だ。
私が悪い。
お金がないわけではないのに、マンションのポストが滅多に開けられない、という理由だけで、何度も回線停止され続け、今度は本契約解除の知らせまで来てしまった。
その書類を見て父親が、電話なんか捨ててしまえ!と言い出した。
携帯は、もっと高くつくのよ、とか母が言っていた。
父親は、電話代のシステムなどよく分からないから、それならとにかく電話をさせるな!と私でなく、母に怒っていた。
それから、あいつはあんなことで許せん。働けるのに働いてないやないか!
と怒鳴り続けていた。

働けるなら、やりたいことがたくさんある。
でも、出来ない。
家事をしたり、少し外に出るだけで精一杯だ。
体調も精神状態も何もかもが、自分の思い通りにいかない。


かなり不穏な空気になっていた。
なのに、数秒後に母親の笑い声が聞こえてきて、父も一緒に笑っていた。

これも、いつものパターンだ。
重大な、とても重大な話をしていた筈なのに、言いたいことを言うと相手からの返事がどうだとか、返ってきた言葉を聞くだとかいうことがない。
だから、あっという間に鎮火することが多い。
結局、誰も悩んでいやしない。
場当たり的に、襲ってくる不安や現実に条件反射しているだけで、どうしようもないものだから、フラストレーションだけを排出したら、あとは沈静が早い。

彼らの感情表出は、水が溜まれば岩を打つ、ししおどしのようなものだ。
悲痛な声や怒声が、定期的に決壊する。
再び静かに水をためていく。

もう聞き飽きたのだけど、誰も水を止めようとしないどころか、聞き飽きてすらいないらしい。

実家へ戻ってきた日から、解離していることはないと思っていた。
新ブログの作業だが、まったく記憶にない作業をしてあった。
てっきり弟がやってくれたのだと思い、ありがとうとお礼を書いたのに、
リアクションがなくて、おかしいなぁと思っていた。
今日話したら、一つも手を触れていないらしい。
でも作業途中のものが幾つも管理画面に散らばっていたのは確実だから、一体誰がやったんだと問われれば、私以外にいないことになる。
記憶が一切ない。だから、弟が作ってくれたんだと思い、続きをいじっていたのだが。

友達とチャットで話しているときに、背後で家族の喧嘩が始まり、私への罵りに変わり、不安になった私に友達への依存心が強烈に起こってきたから、チャットを落ちようとした。
頭痛が激しくて、自分のすぐ後ろ3,4センチのあたりにあやがいたから、もう駄目かと思った。


本当に限界が来ていると思う。
今朝、ひどいうつ状態だったから仕方なかったのかもしれない。
仮面鬱病と診断されている私は、身体に表れはしても、心には出ないことが多い。
今回は、違う。
ずーん・・・と、重い。心が重い。一日中、俯いていたい。
何にもしたくない。

そんなときに東京の弟MTと電話で話した。
新ブログのデザインについて。
楽しかった。
かなりやりたかったことに近づいて、その後も一人で続けていって、
今8割の出来にまでこぎつけた。
まだ記事一つ書いてないのに、この疲労感。
でも、楽しみだ。
カメラをちゃんと、使おうと思えたことが嬉しい。
なぜか撮りたいと思う、つまらないものを撮ってきてよかったと思った。
自分の好きなものだけを集めていけば、調和するんだな、と実感した。
少し、心が前向きになった。
でも、また鬱になった。
この重い重い頭がのめりこんでいきそうな重い心。
久しぶりだ。

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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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