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2008/05/24 (Sat) 手首に真白な小鳥

昨夜、くたくたの体で随分の時間起きていて、
ブログ以外の場所に、ずっと言葉を書き続けた。
書けば書くほど、自分に感情がなくなっているのを実感した。

飲めるだけの眠剤を飲んで、体を無理やり寝かしつけた。
朝、いつもどおりの時間に起きて、
その後もしばらく、ぼーっとしてベッドに横になっていた。

数年前のリストカットの痕が消えて、二度と切りたくなかった。
傷跡は、私の心を醜く汚し、卑屈にし、人を遠ざけた。
傷跡は私にとって、自慰行為のための性器の露出。
手首に性器を刻み付けることと同じ。
醜悪な自意識、暗愚の露呈、同情の強制、憎悪の攻撃。


一度切ったら、死にそうに苦しいとき、自動的に思い出す。
あの痛みと陶酔と安堵と絶望と希望の疼痛を思い出す。
数年前は、私はよく自分の腹に包丁を突き立てた。
服の上から、包丁を突き立てて、何十分でも押し付けた。
太腿にも、そうして切らずに突き立てた。
錯乱した私は、何年も何年も前の自分をきっちり再生するものなのか。

止めてくれた彼に、私は昨夜、怒鳴って泣き喚いた。
ひとりで生きているのに、頑張っているのに、
なぜせめて切っちゃいけないの?

美鳥さんは、そういうことをする人じゃないよ。

今やっと思い出した。
昨夜のことを、きっと半分は忘れている。
それとも、いまだに混乱して断片でしか思い出せないだけかもしれない。

彼が止めてくれなければ、私は一度のリストカットで、
今まで歯を食いしばって生きてきた日々全て破算した。
自分も誰も大切にできない、道具や玩具に元通りで、
私は私に失望して絶望した。
彼が言うように、本当の私はリストカットを嫌悪している。
彼が止めてくれなければ、私は私を裏切った。


投げ出した私の腕に、白文鳥のむくが飛んできて座った。
むくは、ふわふわと温かくて、袖からのぞく私の腕の上で
小さな柔らかい毛布のようだった。
むくがすっかり私に心を許して安心して甘えているのを見て、
その足の下にある、自分の左手首を見た。

傷がない手首を眺めているうちに、涙がこみあげてきて、
嗚咽を上げて泣いた。
止めてくれた彼に、初めて心から感謝した。
涙は、熱くて熱くて、昨夜から腫れたままのまぶたと頬に沁みて、
ひりひり痛んだ。

羽は柔らかくも、がっしりとした文鳥の爪と足が、
無傷の私の手首、柔らかい皮膚の上、しっかりと立っていた。





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そばにいるね 

美鳥ちゃんがリストカットをしたくなりそうな時、
止めてくれた彼がいるね。
自分は1人と思っても、たくさんの友人がいる。
美鳥ちゃんの傍に、むくちゃんもいる。
誰かが傍にいるね。
1人じゃないよ。誰かがいつも美鳥ちゃんを
抱きしめてくれてるんだよ。
目に見えなくても、感触を感じなくても。

2008/05/24 21:51 | あおぞら [ 編集 ]


>>あおぞらさん 

あおちん こんにちは。いつもコメント、ありがとう。コメントしづらい記事に、いつも本当にありがとう。

今読んでも、涙が止まらなくなる。
傍にいるのかな、いてくれるのかな、と思うときがある。でも、遠く離れていても、今声が聞こえなくても、今すぐに会えなくても、傍にいてくれる、と確信してるときがある。
辛いのと嬉しいのと涙が一緒に溢れてくる。

あおちんと友達になれて私は何だかそれだけで幸せだと思った。

2008/06/10 15:43 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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