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2008/04/18 (Fri) 悪魔とスゴロクを

疲れ切って、メイクも落さず、ベッドに倒れこんで、そのまま眠った。
夜中に、パニック障害の発作で目が覚めた。
ベッドの上で、ひたすら耐えた。
それから、吐いた。

気を許したN氏と楽しく食べた夕飯、全部、吐いた。
エレベーターの全ての階を押した行為が、最低だと思った。
自分が許せなかった。
受け入れられない感情と、胃に沈み込んだままの固形物は似ている。
一気に、全部吐いた。
許せない自分を、全部出して、流した。


何とか明け方、眠りに落ちて、夢を見た。
最低な悪夢だった。
トカゲの干物をはさんだサンドイッチを、
監禁されている私は食べなければならない。
食べることは、できなかった。

私は、何人だったのか、相変わらず日本人ではなかった。
黒髪の外国の女性だ。
私を監禁している男は、私を支配しようと、あれこれとない頭を巡らせ、
残酷で最悪な罰を考え付き、悪魔のような試し行為を私に施す。
私は、サンドイッチを食べるよりも、彼を欲情させて、
敵意がないことを示すほうが得策だと考えた。
けれど、悪知恵が働く割に幼稚な男は、一切手がつけられていない
サンドイッチを見て、私に逆上した。
「貧しい俺は、これを食べてきたんだ。これでもご馳走なんだ。
お前は、何も分かってねぇ」
そう言って、ドアを閉め、
私を粘着テープで縛り、温熱パックを私の体に巻きつけた。
室温が徐々に上昇していく。
男も汗をかき真っ赤な顔で、床に転がした私を残虐な目で舐めるように眺めた。
「10分だ。苦しさを味わえ」
私は、恐怖を感じた。
精一杯甘えた声で、こんなことならセックスの方がいい、と男に懇願した。
でも、許されなかった。
意味も意義も分からない10分間の罰は、狂気を孕んでいた。


彼の母親が、彼を止めようとした。
息子の前に跪き、悲鳴のような声で延々とぎれることなく、
哀願のような説教を息子に続けた。
息子は、怒りを滾らせた。
母親の懇願する姿に、更に逆上する。
「だったら蹴ってやるよ」
と、彼が言った。
母親の頭部が、鈍い音を立てた。
肉の塊を蹴ったときの、あの、音だ。
母親は、何度も起き上がっては、彼の足で頭部を蹴られ続けた。

私は、その光景をぼんやり見ていた。
夢の中の私は、人形のように無表情だった。
でも、この男の前で生き延びるための知恵を、必死で凝らしていた。

そんな夢だった。



N氏が、部屋のある場所に立つと、私は激しく不安にかられる。
試し行為をする状況が、ある程度特定されていることに、目が覚めて気づいた。
夢が、教えてくれた。

私は、男性から、蹴られるのではないか、という恐怖を常に抱えている。
意識しているわけでもないのに、ある状況がフラッシュバックを引き起こす。
N氏が私より高い場所に立つと、
私に暴力をふるわないかどうか、たとえ相手が笑っていても、
和やかな空気であっても、シチュエーションがトラウマを自動的に引きずり出す。
彼へのセクハラ、試し行為を私は必ずやっている。
不安と恐怖にかられた私は、必死で相手の敵意を探る。
そんなときの私は、彼が言うには
「よからぬことを考えている表情」を、するらしい。


本当は、恐怖の表情。
本当は、悲鳴。絶叫。
私を殴らないで、蹴らないで。
殴らないこと、蹴らないことを、
私にどうか証明して、教えて。
もし、私を殴る蹴る気なら、さっさと済ませて欲しい。
生殺しは、やめて。
どうせやるなら、早いうちにやって。
恐怖は、長引くだけ膨張していくから。


俺が殴るわけない、蹴るわけないだろう、まして怒るわけない、と
N氏は、言うだろう。

頭では分かっているのに、私は信じきることができない。
彼は、私を殴る。
蹴る。
怒鳴る。
いつか。
今でなくても、次の瞬間か、その次の瞬間か。
今笑っていても、いつか、いつか、いつか必ず。


彼が私の中にいる悪魔の声を無視しても、
私の目と耳と体は、悪魔に乗っ取られている。

悪魔。
悪魔。
悪魔。

恐怖と猜疑の悪魔。
どこまで行っても、いつでも一緒。
走って走って、死ぬほど走って、ああ、やっと振り切れた、と
振り向いてみれば、そこに悪魔はいなくて、
ほら負けてばかりじゃないんだ、悪魔に勝てるんだ、と安堵する。
ふと親しげな笑い声が聞こえるから、すぐ隣に目を向ければ、
そこには悪魔が、笑顔で私の横に立っている。

永遠に、振り出しに戻る。
この手は、いつでも悪魔の手をしっかり繋いで、走るから。

どこまで行っても。
助けて。
助けて。

もう、疲れたよ。



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2008/04/18 13:54 | [ 編集 ]


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2008/04/18 15:37 | [ 編集 ]


 

世の中には暴力を振るわない人もいっぱいいます。
決して手も足も出さない人が。

そう心から信じられる人といっぱい出会って、心穏やかに過ごせたらいいね!

2008/04/18 17:52 | ふみごん [ 編集 ]


こんばんは 

切なくなった。。
美鳥ちゃんの中から、悪魔をとってあげたい。暴力振るわない人、いるんだよ。世の中には、美鳥ちゃんを一人の人間として見てくれる人、たくさんいるよ。たくさんの愛で美鳥ちゃんを包んであげたいな。

2008/04/18 21:21 | あおぞら [ 編集 ]


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2008/04/18 23:31 | [ 編集 ]


>>鍵コメDさんへ 

Dさん こんにちは。
大阪は、すっかり春ですよ。
ネットカフェ、私は未体験!
ももつさんもhimaちゃんも言ってたけど、行動力あるなぁ!と、感心してます。
お越しいただいて、ありがとう!
「おっちゃんしてる」て、座ってるって意味?(笑)なんだかキュート☆

>美鳥さん、こらえているね!立派です。
自分の中の他者と対峙されていますね。

ありがとうございます!
こらえてます。
こらえてこらえて・・・こらえきれてないのだけど、また次、こらえてます。
「自分の中の他者と対峙」とは、鋭い表現です。さすがです!そうですね。自分自身の戦いというよりも、自分の中の他者と対峙しています。
自分だけを相手にするものではないから、難易度からすると、最高かもしれません。

>辛くても前の自分に戻らないためには
新しいことに挑戦するしかないんだよね。

はい。
力強い言葉、ありがとうございます。
挑戦し続けます。
挑戦しながら、境界例の苦しみ、正しい知識を広げられるきっかけになれば、と記事としても今後、書いていきます。
応援、よろしくお願いします!

またメールします。

2008/04/21 14:25 | 美鳥 [ 編集 ]


>>鍵コメUちゃんへ 

Uちゃん こんにちは。
昨日のは、本当に「大きな一歩」でした。
何も間違えてないです。本当に、あれが、私の大きな一歩。
自分でコントロールできなくなる症状を、せめて後で自覚することが出来るようになり、次回は同じことはやらない。これが、本当に本当に、些細なようでいて、ボーダーにとっては、大きな一歩です。
分かってくれて、ありがとう。

吐いたことは、意外であり、また自分の回復を自覚するきっかけにもなりました。
前の私なら、相手から拒絶されたことにショックを受けて、他は何も考えられなかった。でも、今は自分がした行いを自分が受け入れられなくなってる。
思考回路はおかされていても、健常な感覚へと傾いている証だとも思いました。
でもまあ、苦しかったですw

一生懸命に言葉を紡いでくれて、ありがとう。
一人で、頑張ってみるよ。
片手は悪魔。
もう片手は、誰かを守るために、あけておきたいといつも思います。
私でも、戦えるとき、戦えるものがあるから。
心元ないけれど、不安でたまらないときもあるけど、転んでも起き上がる、たまには転びっぱなしな私を見てやってください。

本当に、ありがとう。

2008/04/21 15:55 | 美鳥 [ 編集 ]


>>ふみごんさんへ 

ふみごんさん こんにちは。
温かい言葉、ありがとうございます。

>世の中には暴力を振るわない人もいっぱいいます。
決して手も足も出さない人が。

そうなんですよね。
普段は、そう思っているつもりでした。
でも、こうして人から手も足も出さない人がいますよ、と言われると「本当にそうですか?」と、問いたくなる自分に気づきます。
頭で分かっていることと、心がわかっていることは、違うようです。
ボーダーの特徴「衝動的な試し行為」は、この習慣的恐怖を根にしていると実感しました。
自分でコントロールできません。
恐怖への自己防衛機能の一つであったのかもしれませんが、大人になって、これほどに対人関係の枷になるとは、子供の頃は思ってもみませんでした。この恐怖が、当たり前だと思っていました。

>そう心から信じられる人といっぱい出会って、心穏やかに過ごせたらいいね!

本当に、そうですね。
人の中で傷ついた心は、人の中でしか癒せない。
闘病を通して確信しています。
どれだけの方に応援していただき、支えていただいているか考えると、死ばかり考えていた頃の自分に語りかけたくなります。
人との出会いに希望を見出すことだけは、決して手離してはならないと心新たに思います。
いつも、ありがとうございます。

2008/04/21 16:56 | 美鳥 [ 編集 ]


>>あおぞらさんへ 

あおちゃん こんにちは。

>切なくなった。。
美鳥ちゃんの中から、悪魔をとってあげたい。

ありがとう。
人格障害は、人格と障害の境が見つけにくくて、これが性格だと誤解されやすい病気です。
私と症状を分けてみてくれることほど、ありがたいことはない。ありがとう。

>暴力振るわない人、いるんだよ。世の中には、美鳥ちゃんを一人の人間として見てくれる人、たくさんいるよ。たくさんの愛で美鳥ちゃんを包んであげたいな。

信じようとしても、信じようとしても、暴力を振るいそうにない男性を前にすると、余計に相手を怒らせたくなる。きっと、自分の中の「男性とは怖いもの」という答えに現実を引き寄せたいのだと思う。
本当は、怖くないほうを信じたいのに、急に納得できなくて、「男性は怖い」の方が安心できるように感覚がなっているのだと思います。

哀しいことに人間は、慣れた環境に安堵するように出来ていて、私にとってはまだ、怖くない男性の方が、現実離れして、不安に感じるのだと思います。

これからも、ふらふら闘病していきます。
危なっかしいときもあるかもしれないけれど、
負けずに頑張るよ。

ありがとう!

2008/04/21 17:00 | 美鳥 [ 編集 ]


>>鍵コメdさんへ 

こんにちは。
たくさんお返事を書きたくなったのですが、取り留めなく纏まらず、兎にも角にも、ありがとうございました。

>考えて作った言葉は軽い。真実の言葉は厳しくても大切だと思います。

あなたの言葉が、常にしっかりと重心を保ち、私の心にしっかりと根を下ろすのは、こんなお考えをお持ちだからなのだろうかと考えました。
真から出た言葉しか、力を持たない。
私も、心しておきたいと思います。

共感と驚嘆のお話、とても興味深く、色々と考えました。
そしてやはり、私には、まだ決定的に不足しているものがあるのだとも感じました。
ここに甘んじていては、私はいけないのだと、あらためて思いました。
心強い応援を頂き、ありがとうございます。
心強さが有難く、コメントを拝見して泣きました。
勇気付けられます。
精進します。

いつも、本当にありがとうございます。


2008/04/21 17:07 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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