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2008/04/17 (Thu) どこにも行かないで

ここのところ、ボーダーの症状が出っぱなし。
友人N氏に対してだ。

知識があり、目的も明確で、健常な人格を持ち合わせているせいか、
相変わらず、私の症状に一切動じないN氏。
しかし、このブログだけは、あまり読もうとしない。
今までは、全記事を読んでいてくれたのに、「俺がネタになってるんやろ?」と
意外にナイーブな面を見せ、最近は、読まないことにしているらしい。
記事では、冷静にボーダーの症状について書いているのだけれど。
知識が深まるよ?と言うのだけれど、やはり読みたがらない。

しかし、今日やって来た彼に、先日の◇悪魔は認めないを読ませた。
爆笑していたが、最後で、なるほどなぁ、と言った。


今日は、一緒にカウンセリングに出かけ、それから書店やデパートを巡り、
解離してどこで買ったか分からなかったコロッケ屋を、二人で探した。
N氏が買ってくれたので、何か嬉しかった。

帰ってきて、簡単に夕食を食べた。
そこらへんまでは、色々色々、本当に今日は色々あったけれど、
私は、少なくとも、もうN氏に逆セクハラもしなければ、試し行為もしないし、
見捨てられ不安で、おかしな行動をすることもないだろう、と思った。

N氏が、「あ、もう10時やん」と時計を見た。
瞬間、心がズーンと重くなった。
帰るつもりだ。
と、思っていたら、やはりさっさと鞄に荷物を詰めるN氏。
「帰るんですか?」と、喉元まで出かかったものの、それは前回やらかして
失敗しているから、出したくても出せない。
彼が靴をはいているのを見ていると、自然と体が動いて、
床に置いてあった彼の私物を取り上げようとした。
咄嗟に意図を読まれて、笑いながらかすめ取られた。
それじゃ、とドアを開けて、ゆっくりドアは閉まった。
私は、ミュールをひっかけて彼を追った。
私の方を向いて、少しずつ後ずさっていく彼を、ゆっくり歩いて追った。
エレベーターのボタンを押したから、彼の後ろから素早く滑り込んだ。
私の部屋は、最上階。
彼がボタンを押したのは、1階のボタン。

自然に私の手は動いて、全ての階のボタンを漏れなく押した。
彼が、驚きとも呆れとも取れる声を出したのを聞いた。
ざまあみろ、と内心、ほくそ笑んだ。

1階下りる度に、ドアが開く。
その度に、彼がドアを閉じる。
また、開く。
また、閉じる。
「俺、帰れなくなるやん」と、彼が少し真顔で言った。
途端、怖くなった。
全身の血が、ザアッと音を立てて足先に落ちるのを感じた。

彼が怒ってしまうと思うと、自分でやらかしたことなのに、
目の前が真っ暗になった。
狭いエレベーターボックスの中、しゃがみこんで膝に顔を埋めていた。
泣き出したかったけれど、馬鹿な私には泣く権利も資格もない。
1階に着き、彼は私の横を素通りしてエントランスに出て行った。
彼のブーツだけが、私の目の端に映った。
去っていく後姿を見たくなくて、ドアが閉まっても私は、
しばらくしゃがみこんでいた。

話しているとき彼が「相手も尊重しなくちゃね」と言った。
その言葉を思い出した。
立ち上がって、自身の部屋の階を押した。

また、私は負けてしまった。
彼は、私の中の悪魔に勝った。
私は、いつになったら、帰り際、彼に「お疲れさま」と、
寂しさを感じることなく、快く見送ることができるようになるんだろう。

疲れた。
自分の症状に、疲れた。
月末まで、N氏には会えないって。
会いたいっていうんでもないけど。
と、思ったけれど、結局会いたいんだろう。
向こうはどうだか知らないけれど、私は、とても気が合って、
気心が知れているから、何の飾りもなく、
てらいもなく付き合える男友達だ。

でも、会いたいのだろう。
恋でもないし、つくづく、変な関係だな。
何より、変なのは私だな。

エレベーターの階を全部押したからといって、何がどうなるんだ。
ほんの少しでも一緒にいたかったのでも、ないだろう。
俺帰れなくなるやん、と言った彼と、同じ空間にいるだけで怖かった。
ただ、自分の部屋の階に戻ってくれたらいいのに、と、
夢みたいなことでも考えたんだろうか。
下りエレベーターは、下がり始めたら決してあがらない。
彼が、「帰る」と言ったら、必ず帰る。
死に物狂いで全ての階のボタンを押したって、
彼は、彼の世界に帰るのだ。
きっと、帰りたいのだ。

今なら、こうして想像できるのに、その瞬間は病的シナリオで頭がいっぱい。
Nさん、ごめんなさい。
と、このブログは後で纏めて読むらしいから、当分読まないのなら、
今こっそりここで謝罪する。
私は、あなたを尊重できてない。
今日、見捨てられ不安で、また失敗した。




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2008/04/17 23:48 | [ 編集 ]


 

私も、相手を尊重できていない…と気づきました。
大事な人であればあるほど、できてません。
過去の恋愛すべてそうやって失敗してきたのを思い出しました。

冷静になる、という事ができません。
いつも、求めてばかり。
でも、どれだけ与えられても、満たされることはありません。

自分のことばかり。
不満ばかり。

いつか、捨てられる未来を、心のどこかで恐れています。

それでも、時間は待ってくれないから、頑張らなきゃ。
尊重、できるようになりたいです。
ならなきゃ、いけないんですよね。

2008/04/18 04:00 | kememilk [ 編集 ]


>>鍵コメUちゃんへ 

Uちゃん こんばんは。

境界性人格障害についての記事、読んでくれて、ありがとう。この病気は、今日本に250万人患者がいて、潜在的な患者となるともっといるといわれています。医者も匙を投げている病気です。

病名というものは、当事者にとってあまり意味がないと私は思っています。
肝心なのは、苦しさです。
私が持っている「見捨てられ不安」とは、実は幼少期に愛情不足で育ったり、ACであったり、無言の取引で愛情を交わしたり、という体験を持つ人は、病名はつかずとも、大人になっても見捨てられ不安に支配されている場合があります。

「頑健な心」とは、まさに彼の心ですね。
ただ、理解が及ばないところ、感覚として分からないから頑健でいられる、という面もあります。
目的も、はっきりしていますから、例えばボーダーと彼が恋愛関係になった場合、どうなるかは疑問です。とても難しい病気です。

書いてくれたのは、いわば永遠の命題「男女間に友情は成り立つのか?」ですね。
どうなんでしょう。私は、ボーダー故か、男友達というものは一切いません。いい男性=異性=恋愛となるので、中間がないんです。
難しそうだなーとは、思います。
私は、女女しているので、多分、無理です(笑)
女をどうしても出してしまうというタイプです。

>最後に、落ち着いて自分の言動をふり返れたこと、大きな一歩ではないでしょうか。私にはそう感じました。

そうなのです!
これが、今まで出来なかったです。
やっちまったことはしょうがないとして、後で振り返ることが出来るのは、大きな進歩です。
これが出来なかったばかりに、負のスパイラルに陥り、破滅、破滅、破滅へと・・・・まっしぐら。でした。

ボーダーについて、少しずつ記事を増やしていきます。疑問、質問など、何でも書いてくださると嬉しいです。理解を広げたい病気です。
コメント、本当にありがとう!

2008/04/20 21:09 | 美鳥 [ 編集 ]


>>kememilkさんへ 

kememilkさん こんばんは。
ボーダー記事に、コメントありがとう。

>私も、相手を尊重できていない…と気づきました。大事な人であればあるほど、できてません。
過去の恋愛すべてそうやって失敗してきたのを思い出しました。

何か・・・言葉の端々にデジャヴ。私も同じパターンです。距離が近ければ近いほど、どう愛情表現していいのか、どう距離を取ればいいのかが分からず、赤ちゃん化するか、激しく拒絶するかのどちらかのパターンを取っては失敗してきた私です。

>冷静になる、という事ができません。
いつも、求めてばかり。
でも、どれだけ与えられても、満たされることはありません。
自分のことばかり。
不満ばかり。

自分自身に足りないものの中で、どうしても自分の手で捕まえて、自分の足で歩かなければ獲得できないものがあるのだと思います。
それが、私は一人の人間だ、という自尊心だと思うのですが、これは、自分自身が掴もうとしなければつかめないもののように思います。

>いつか、捨てられる未来を、心のどこかで恐れています。

分かります。私も、いつも見捨てられ不安が頭をよぎって、私の意志とは関係なく、相手を試したり、求めたり、苦しくなったり、問題を起こしたり。

>それでも、時間は待ってくれないから、頑張らなきゃ。
尊重、できるようになりたいです。
ならなきゃ、いけないんですよね。

諦めない限り、時間はある、と信じたいです。
相手を尊重する前に、まず自分を尊重し、自尊心を持つ、媚びなくても、怯えなくても、対等でいられる自分になること、自分で自分を捨てないようにすること、これが一番大切かな、と思っています。
引越しで大変そうなのに、コメント、ありがとう。

2008/04/20 21:20 | 美鳥 [ 編集 ]


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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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