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2008/04/05 (Sat) できるかどうかじゃないんだ

20080404.jpg

※一部、暴力的表現が含まれます。自己責任で閲覧下さい。


昨日、結局病院には行けなかった。
午後に人と会うことを考えると、外に出るのが嫌になった。
電話で薬を頼んでいたが、また電話してキャンセルした。
そういうことはしないように、と受付嬢に叱られた。
あの病院の受付嬢に、何かと叱られる。
午後のことばかり考えていたら、突然、難聴になった。
どうしようもないから、放置した。


約束の時間に間に合うように出かけた。
電車の中で、話すべきことを纏めようとした。
襲ってくる不安や、呼吸困難や眩暈で、何も考えられなかった。
バッグの中の、財布の中の、真ん中に入れている頓服。
それを出して飲むことが、できなかった。
動くと、倒れそうな気がしていた。
そこらへんから、記憶が飛んだ。

世界の音が全て遠ざかって、現実感がなかった。
全部が、作り物のように見えた。
歩く自分の足も、他人のもののようだった。
前回来た覚えのある駅前に立っていて、すぐにNさんが来た。
また、そこから記憶が曖昧。
何か話しかけられて、
答えなければ悪いなぁと思っていたことだけは覚えている。
とにかく話さなければ、自分が戻ってこない、と思ったことも覚えている。
自分に蓋をすると、世界が全て自分から遠のいてしまう。
肝心な場面、頑張らなければならない場面ほど解離する自分に、
今は、落胆しているけれど、昨日は何となくだった。
何となく、私にはまだ無理なんだ、みたいな感情が白い煙になって
目の前を取り巻いて漂っているようだった。

Nさんと、7時間、話した。
色んな話をした。
私は、話さなければと思っていただけで、
結局、頭の中が纏まらないまま話し始め、
手当たり次第に話すしかなくて、混乱していて、
カウンセリングに行って、いつもぼんやりしているより性質が悪かった。

そのうち、私が失語症になっていた約7年前の話をし始めて、墓穴を掘った。
失語症になった頃の話が、実は私が一番恐れている話題かもしれない。
そこから更に自然と話は彫り下がって、
私の人生ワースト3に入るであろう、最悪のトラウマに自分で触れてしまった。

瞬間まで大丈夫だと思っていたのに、駄目だった。
15歳の頃の話なのに、もう越えたと思っていたのに、駄目だった。
私が、人を殺そうと決めた日。
殺すための最高のシチュエーションを何年もかけて創りあげ、
完璧になったところで、殺人を決行しようと心に決めた日。
覚悟を、日記に書いた日。
本来なら、普通なら、人生で滅多にない喜ばしい日に、
私は、3人の殺人計画を立てた。


普通に話せると思っていた。
一瞬前まで。
言葉を継ごうとした瞬間に声が止まって、かわりに涙が溢れ出した。
わけが分からなくて、驚いた。
Nさんは、無理に話さなくていいとか言っていた気がする。
でも、そのことを話さなければ、病気を抜きにした私を見てもらえることはない。
何度も何度も話しかけたけれど、無理だった。
相手に届くようには話せずに、詳細を話したり、感情を込めたりすると、
情けないことに涙がこれでもかと溢れてきて、会話ができない。
悔しかった。
せっかく、今の私は言葉を取り戻して、
喋ったり、聞いたり、読んだり、書いたりできるようになったのに、
肝心なときに、声が出ない。
涙ばかり溢れる。
いつも、予想以上に私が脆い。
しばらくして、頓服を飲むことを思いついた。
申し訳なかった。
昼間のカフェで、まるで別れ話を切り出されたかのような雰囲気。


落ち着きを何とか取り戻した私を見て、
Nさんが話題を変えようというので、
違う話をしていたら、少しずつ私が戻ってきた。
彼が中座したときに、鞄から手帳を取り出そうとしたら、
そこに知らない商品が入っていた。
混乱していたら、Nさんが、商品は袋に入っているから、
お金を払ったのは確かだろう、というので、
それもそうだと少し安心した。
冷や汗が出た。
今日の私は、おかしいのだ、という実感が出てきた。
そこらへんから、私がちゃんと戻ってきた。

今度は、感情抜きにして出来事だけ話し、今後のことを話した。
笑われるかと思ったけれど、笑われなかった。
そうなると、途端に自分がおかしいような気がしてきた。
私は何を馬鹿なことを話してるんだろう、という気持ちが湧いてきて、
言葉を継ぐ気力が何度も途中で失せた。
私なんかが、という気持ち。
誰が何を言おうと自分を信じると決めたのに、
いざとなったら、やっぱり私なんかが?という、恐怖。
心の中で嘲笑される位なら、
思い切り馬鹿にして笑ってほしいという自暴自棄な感情。

けれど、ええ、ただ真剣に聞いてるだけですよ、と
Nさんは、至極全うなことを言った。
意見を聞いたら、それもまた、至極全うな意見だった。
聞いていると、そうだ、そうだったよ、と自分が戻ってきた。
願っていたら叶うんじゃない。
行動したら、叶うんだ。
彼は、少しだけ意外なことも言った。
私の言葉のどこからどこまでが、病気を抜きにして理解されたのか分からない。
ただ、以前よりは互いの人間性が分かった気がした。
人格障害など抜きにして、まずそこが確立しなければ、私は不安でたまらない。
それは、多分私だけではないだろうと思ったから、率直に話をした。
カウンセラーからも、そうするようにアドバイスされたから、
話すべきことの8割は、7時間の間に話せた。

予想外に、これはきついと思った。
解離の苦痛はまだいいが、うっかりトラウマに触れたときが、きつい。
幸いなのは、泣いている私を泣いたままにしておいて下さること。
巻き込まず、巻き込まれずに、済む。
私のトラウマは、私のものなのだ。
私が私で処理できなければ、それは意味がないのだ。


とても楽しい時間だった。
泣いておいて、よく分からないが、きっと何もかも、
苦痛なんか、私はもうどうでもいいのだ。
弟には、猫好きなのに猫アレルギーみたいに、
姉貴は社交的なのに対人恐怖症だと言った。
確かに、そうだ。
人が好きなのに、人が怖い。
いつでも、どんな表情を出されてもいいように、準備している。
言葉の裏側がないかどうか、常に確認する。
相手の一挙手一投足を、見ている。
カップの持ち方、座り方、話し方、目線、集中力、話題、目の動き、
オーダーする飲み物の種類、襟、袖、指先、全て。


失語症の頃の話を書こうと思ったけれど、今の段階で涙が止まらず、
不安定だから、やめておく。


カウンセリングで話したことが役立って、私は割と平常心でいられた。
夜になったから、食事に出かけた。
怖かった。
なのに、誘いに二つ返事で乗った。
私が、バラけていた。
久しぶりのまともな食事を、
どうやって食べていいのか、分からなかった。
人と食事をするのは、どれくらい以来だろうと考えた。
初めて食べた「大辛うどん」は、本当に辛かった。
でも、ああ、そういえば何年も前までは辛いものが好きだったんだよな、と
ぼんやり思った。
手打ちだったのか、やたらと美味しかった。


一緒に食事が出来たことが、何か不思議だった。
頓服が効いているのか、自分の夢や不安を忌憚なく話せたことで、
相手の意図するものも確認できたことで、少し安心できたのか、
一日、相手の人間性を知りたかったから、色んな話ができたからなのか、
分からないけれど、一緒に食事ができるということは、楽観的な事実だと思った。

閉店まで、色んなことを話した。
来週からのスケジュールも打ち合わせた。
思ったよりも日程が立て込んで、頭の中が混乱した。
私に、やれるのか、やれないのか。
不安がこみ上げてくる。
足が震える。
でも、すぐに振り払う。
やれるのか、やれないのかは、どうでもいい。
やると決めたら、やるだけだ。

ちゃんと日程を組んで、自分が出来る限りのことをする。
目の前のことだけは、せめてしっかりこなす。
卑屈でも何でもなく、どうせ私は人格障害者であり、
原因不明で何ひとつ満足にできず、やれば寝込む、やれば寝込むの繰り返しで、
失うことなんて何もないのだ。
ただ、せめてやろうと心に決めたことだけは、
誰が何といおうと、状況が変わろうと、私は私を貫くだけだ。
好きだと思ったこと、やりたいと思ったことを、状況で変えてはならない。
貫いてはじめて、創り出せる。


家に帰りついたら夜の11時。

バスルームに行ったら、そこはサハラ砂漠のようになっていた。
飾りものの砂が入った小瓶が落ちて、割れて、中の砂が
あたりを覆いつくしていた。
ガラスも粉々に。
ど真ん中に置いていたものが、なぜ落ちたのか。
私が落としたのか。
落とした上で、無視して家を出たのか。
片付ける気力もなくて、放置した。


解離した私が買った(らしい)本を読みながら、
いつの間にか寝ていた。
今朝起きて、新しい一日だ、と思った。
Nさんと話したたくさんのもの、一見余計な雑談も、
どれも意義深くて、私の糧になった。
やっぱり私は人が怖くても、誰より人が好きなのだ。
本当のスタートは、今日から、と心に念じた。




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無理しないで 

無理はしないで。
きっと誰も、あなたが無理をすることを望んでないと思います。

しなくちゃいけないからするんじゃなくて、そうしたいからする。それではだめでしょうか。。。

ゆっくり。。急がないで。。
他の人はどうか分からないけど、少なくとも私はあなたに無理はして欲しくない。無理に急いで欲しくなんかない。今すぐ全てを明らかにする必要なんかないと思ってます。

って、おこがましいですね。。。私が何かを言うなんて。。。
とにかく、体が資本。体の声だけには応えてあげて下さい。。。自分しか聞いてあげられないから

2008/04/05 23:03 | 依里 [ 編集 ]


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2008/04/06 01:15 | [ 編集 ]


わたしはね…美鳥ちゃん 

人を求めてたょ…
もの凄い怖いくせに

本当の自分を隠すために
無意識に奥の奥に埋め込んで
その上にカモフラージュした自分を
何層にも塗って固めて…
嘘?!もたくさんついたょ
必要だったからなぁ…あの頃は

誰~も気付かない
見つけても貰えない
ひとり"隠れんぼ"みたい
今…あの頃を思うとね
(笑)

今ある自分は
奇跡みたいだね…
宇宙①不幸だと思ってたけど
宇宙①幸せだと思う


だから…
幸せってさ
最初は"不幸"の顔して
やってくるんだって
解ったょ…美鳥ちゃん
(笑)

2008/04/07 10:30 | マミー [ 編集 ]


>>依里さんへ 

依里さん おはよう。

温かい心こもったコメント、ありがとうございました。
嬉しくて、嬉しくて、コメントを何度も読み返して、声をあげて泣きました。ありがとう。

>無理はしないで。
きっと誰も、あなたが無理をすることを望んでないと思います。

この間から・・・大分前の依里さんのコメントにも、同じように心配くださっていましたよね。
ありがとう。
私自身で、よく分かっていません。
「頑張る」ということと「無理をする」ことの境が、とても曖昧です。ただ、今、やりたいことを精一杯できています。24時間、やりたいことで頭がいっぱい(笑)
そこに、体や、相変わらずな解離性障害が付き纏い、前向きな心とは裏腹に、慣れないペースに多少千鳥足になっています。

>しなくちゃいけないからするんじゃなくて、そうしたいからする。それではだめでしょうか。。。

うんうん。
この間から依里さんが、私に伝えようとしてくださってることですよね。私、あれから、依里さんにメールをお送りしようと思ったんです。ただただ時間が取れずに、今日まで来てしまいました。
以前、少し事情をメールに書いてお話したけれど、あれから先のお話が、まだできてません。
依里さんにメールをお送りしたいと思っています。
10日過ぎになると思いますが、待っててくださいますか?

>ゆっくり。。急がないで。。
他の人はどうか分からないけど、少なくとも私はあなたに無理はして欲しくない。無理に急いで欲しくなんかない。今すぐ全てを明らかにする必要なんかないと思ってます。

ゆっくり。そうですね。
私一人では決定できないスケジュールに押されて、ハイパー依里さん状態かなぁ(笑)依里さんも、かなり無理をされてたから、私も心配してました。
お互い、ゆっくりだよ~と言いたくなりますね(笑)お気持ちが嬉しくて嬉しくて。
ありがとう、依里さん。

>って、おこがましいですね。。。私が何かを言うなんて。。。

いやいやいや!
なぜ・・・?(笑)
言ってください。バンバン遠慮なく言っておくれ。
私は、走り出すと止まらないブレーキついてないヤンキーの単車みたいなものなので、どこか危なっかしく見えるようなのです。
でも、夢に向かって暴走してますので、どうか安心してください。
でも、依里さんから見てガス欠になってそうに見えたら、走れないよ?と教えてやってください。そこで多分、ようやく路肩に止めて、本当にガス欠かしら?と考える位、あてにならない私なので。よろしくお願いします(笑)


>とにかく、体が資本。体の声だけには応えてあげて下さい。。。自分しか聞いてあげられないから

そうですね。
私は、自分の体の声、心の声が聞こえにくい病気で、厄介です。
この言葉は、依里さんの実感がこめられた言葉ですね。体が資本。忙しさに追われながら、実感しています。体力つけたい、と生まれて初めて思いました。健康であるありがたさも、実感しています。
かけてくださった言葉を、心します。
ありがとうございます。

2008/04/08 10:22 | 美鳥 [ 編集 ]


>>鍵コメDさんへ 

ご丁寧に、ありがとうございます。

ハイヒールはいてるのは、私です。
一目を引いておりました。
なぜなら、ハイヒールっつーか、それ社交ダンスではいてね?みたいな、アンクレット付きのハイヒールだったからです。足首に、グルリとキラキラガラスがはまっております。お値段、700円でございました。寄付形式のお店で購入しました。可愛いでしょ?(笑)

彼女のHN、たまごで合っています。
私のリアル友、戦友、小学校時代から互いを知っている盟友です。

親心、ありがとうございます。
そこらへんの問題に私は鈍いので、ご忠言頂いて、心から感謝です。本当にお母さんみたい、て思って笑いました。ありがとう!
頑張ります!

私も、ADHD気質で、すっ飛ばすなど、もう頻繁にあります。ご心配なく。とてもとても丁寧に毎回書いてくださって、感謝しています。分からないことは、私はどんどん質問していく性質ですから、どうか遠慮なく、お気軽にどうぞ。

私、この人だ、と思った方との間で多少不愉快なことがあっても、更に仲良くなれるチャンスだと思う人間です。あなたは、まさに私にとってそんな大切な中のお一人です。
私の方こそ、無遠慮に何か言ってないか心配です。
お互い、あまり遠慮するタイプではなさそうなので安心してるんですが、とても気を遣ってくださるので、かえって恐縮なくらい。
どうぞ、今後ともよろしくお願いします。

新たなステージ、というより新展開ですね。復帰をお待ちしながら、遠い大阪から、毎日エールをお送りしています。



2008/04/08 10:31 | 美鳥 [ 編集 ]


>>マミーさんへ 

マミーさん こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

私も人を求めます。
思えば、求め続けて出会えなくて、それでも求めてきたから、死しか考えない時期がありました。
怖いのに、なぜ人は人を求めるんでしょうね。

>嘘?!もたくさんついたょ
必要だったからなぁ…あの頃は

ずるくないと生きれない、自分を誤魔化さないと生きられないこと、度々ありますね。
嘘もごまかしも本当は心を突き刺すんだけど、苦しいんだけど、必要なときがあって、必要な自分に開き直ってみたり、それでも自分を見ている自分の目からは逃れられなくて、また苦しくて。

>誰~も気付かない
見つけても貰えない
ひとり"隠れんぼ"みたい
今…あの頃を思うとね
(笑)

う~ん・・・!さすがマミーさん!
そうだ。ひとりかくれんぼだ。。。。
見つけてもらえない、かくれんぼは、ただの孤独。
孤独よりもっともっと、寂しい孤独ですね。

>今ある自分は
奇跡みたいだね…
宇宙①不幸だと思ってたけど
宇宙①幸せだと思う

ミラクルじゃ~!!

>だから…
幸せってさ
最初は"不幸"の顔して
やってくるんだって
解ったょ…美鳥ちゃん
(笑)

そうだなぁ。そうなんだなぁ。
何か最近になって分かりかけてきました。
不幸の顔をして幸福がやってきて、
悪意の顔をして代わりに善を置いていってくれる。
不思議です。
人の心次第なのか、それとも、人という生物が、そんなふうに温かさを損なわない生物なのか。

深い深いコメント、ありがとう。マミーさん。

2008/04/08 11:15 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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