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2007/11/12 (Mon) 隣を歩いて

2007.11.12_diary.jpg


行けなかった。
時間通りに起きたのに、行かなきゃと思ったのに、
行けなかった。
母から電話があって「やっぱり」と言われ、
分かっていたけど打ちのめされた。
私って、全然駄目だ。

ひとつでも取り返そうと思い、撮影に出かけた。
ブーツのヒールの音を響かせて、
オレンジのマフラーの鮮やかさで自分を鼓舞した。
河原に着いて、肝心のカメラを忘れてきたことに気づいた。
土手の草原に座って、少年野球と散歩中の犬と、
何かを食べているカラスを眺めていた。
Rから電話がかかってきて、話した。
楽しく明るく話した。
Rも楽しそう。
でも、違和感。
まるで私はRにとって、”サービスのS”でしかないみたい。
苛々する。
感情を明るい笑い声で押し込めて、電話を切った。
アスファルトに響く自分のヒールの音を聞きながら、家に帰った。


部屋に帰り着いてすぐに本棚を漁った。
大好きな『真珠のかけら』を読んだ。
既婚者としか付き合えない女性が主人公。
彼女は、まるで私だ。
センチメンタルに川に指輪を投げ込もうと思っても投げ込まない、
プライドが高く、泣きたいときに笑う、
自分の履いたヒールの甲高い音で自分を奮い立たせて生きている女性。
日が落ちて、暗くなった部屋で無理やり自分を寝かしつけた。
寝たまま何度かパニック発作の予兆が襲ってきて、
ベッドの上で呻き続けた。


Lと随分前に約束した。
コール二度は、「話したい」。
私からしないだろうと思っていた。
迷わずコールした。
ただ、手近な独身男性でLを思いついたからだ。
理由は、最低。
声をかけあうように、互いに何度かコールだけで切る、
を遊びのように繰り返し、繋がった電話。
2時間半、セクシャルな会話は、一切しなかった。
Lは、私を「上昇志向が強く、男性に厳しい、真っ当な女性」と評する。
いつも、そんなふうに言われる。
だけど本当の私は強くない。
弱くて弱くて、反吐が出る。
ただ、自分が分からないから知りたくて堪らないだけだ。
Lは、本名を教えようか?と私に訊いた。
私は、自分の名前を自分のものだと思ったことはないから、いい、と言った。
偶然のHNは、私の本名に音が似ている。
でもやっぱり、そんなこと何の意味もない。
私たちの深くて浅い関係性を、とてもよく象徴している。


知的な彼との会話は、私の心を満たしてくれた。
S男性がいなきゃ生きていけない?
そうじゃない。そんな自分はもういない。
自分に言い聞かせようとしても、今日は駄目だった。
強い自分を自分に披露することが、今日は出来なかった。
自分のヒールの音だけじゃ足りなくて、
隣を歩く誰かの足音を聞きたかった。
電話を切れば、途絶える足音。
それでもいい。
だから、いい。
明日からまた、自分で歩く。




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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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