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2007/11/08 (Thu) 愛玩振子

私はSMという遊びが好きだ。
人間という底知れない業の深さを、愛しいと感じられる瞬間だから。


気を遣い気味のRからのメールに、
帰りの電車内で返信した。
夜までに自分の気が変わるんじゃないかと思ったけど、
変わらなかった。
躊躇いは、ない。
楽しい。


相手へ近づいていく一歩一歩を、その都度確認する。
体と心を使うゲームは、ハイリスクだから。
支配と被支配。嗜虐と被虐。
互いの感性を掛け合わせて、瞬間瞬間の共同作業で創り上げる世界。
それを体と心で味わうのがSM。
過去、甘えてばかりで甘えられるなんて御免だと思っていたのに、
今、甘えられて満たされている。
喜んでいいのか分からないが、過去、理想的なMだと評された私が、
完全にSになって愉しんでいる。
Sっ気があると言っていたRが、
完全にMとして私の前に自分を曝け出して幸せに浸っている。
私の前では、なぜかMになってしまうのだとRは言い、
どうかSでい続けてくれと私に言った。
私は、なぜかRを前にするとSになってしまい、
Rを、自分の理想のMに育ててみたいな、と思っている。
出会いでどんなふうにも形を変える人間の感性が、不思議で愛しい。


Rが、昔の自分と重なる。
だから、RのMとしての気持ちがよく分かる。
Rが私の手で何を暴かれたいのか、何を壊されたいのか、
何を受け入れてもらいたいのか、手に取るように分かる。
MからSに転向したSは、良いSになるという。
よく出来た理屈だと思う。
SMは精神で始まり肉体で終わるのではなく、
肉体から始まり精神で終わる、
という言葉も良く分かるようになった。
精神があるから肉体が快楽を感じるのではなく、
肉体に与えられた快楽で、
人は自身の精神の在り処を初めて知るのだ。


SMで感動して泣いたことがあるかとRに訊いた。
それはない、と彼は答えた。
私は、満足した。
誰かの手垢がついた感情に、興味はない。
彼をSMという世界で感動させ、泣かせることが出来たなら、
私もやはり共に感動し、泣くだろうと思う。
Rは、泣いてみたいと言った。
私は、感性のままに、彼を泣かせることが出来るかもしれない、
そんな期待で心が躍動する。
私の技術や経験ではなく、
Rが抱える嗜好への背徳を暴いて受け入れてやるだけでいい。
人の心を溶かすのに、余計な演出なんて不要だ。


今日、カウンセリングでの自分の言葉、先生の言葉を思い出して、
自分の行動を省みてみる。
無理は、してない。
用心も、してる。
妙な期待もしていない。
過去のチャートからすれば、今のところ全部クリアしている。
私の身の丈に合わない遊びをしているのなら、
私は、間違いなく厄介ごとに巻き込まれるだろう。
私側には、今のところ何も問題はない。
何も失っていない。
かわりに、楽しさと温かさと豊かさを心の中に感じる。
大丈夫。
同じ轍は踏んでない。


今週末、資格試験なのだと言ったら、
Rも月末試験なんだ、奇遇だねと言っていた。
Rに、試験頑張ろうねと励まされた。
現実と非現実が、うまくバランスを取っている。
会話の全てが、とてもまとも。
パートナーの一番の条件は、バランス感覚。
Rなら、バランスを保ち続けられるかもしれない。
今度は、昼間の自分を知って欲しいとRが言った。
夜だけじゃない、昼の自分も知ってほしいと。


Rが、踏み越えてくる。
私が、腕を広げて包み込もうと待っているからだ。
一歩近づく度、2人のバランスが、アンバランスへと崩れかける。
おぼつかないRの手を引き、包み込み愛でながら、
私は私自身をじっと見る。




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Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

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