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2008/02/29 (Fri) 見えない火傷

動悸は、決まった時間に起こるということが分かった。
けれど、動悸だと私が勝手に思っているだけで、
実際の脈拍数も血圧も全く変化はない。

しかし、動悸がする。
どういうことなのか、よく分からない。

ありもしない心臓が、
まるで私の体内から逃げ出したがっているかのように、
胸の内側から外へ向かって打ち付ける。


今日は、動悸と同時に、頭が真っ二つに割れそうな頭痛。
頓服を飲んでもおさまらない。
それでも、鬱やパニックより、ずっといい。
自分が分からない状態よりも、ずっとずっといい。
しかし、体調不良のせいで大阪に移動できず、まだ実家にいる。
動悸も頭痛も、大阪へ戻ることや、
ここ実家にいることと関連していたら嫌だなと思う。

そして、相変わらず私が頭痛で床に倒れていても、
さほど気に留めない家族たち。
気に留めて欲しいわけじゃないけれど、やっぱりおかしいよな、と
床に倒れて頭を抱えながら、ぼんやり思った。
体調不良を気に留められず育つと、自分をケアすることを思いつかない。
長い間、病院へ行く発想も私にはなかった。
弟は、もっと酷い。


引きこもっている15年の間に、
キレやすく低俗で自身の痛みに無関心な魔物になった。
そんな強迫性障害の弟からは、日常的に「嘲笑」を受ける。
日常茶飯事なので、さほど気に留めていなかった。
しかし、今日になって気がついたが、「嘲笑」とは、
普段なかなかドラマ以外では見る機会のないものではないかと思った。
声を出して笑うことなど、彼には一年に数度あれば珍しい位だが、
「嘲笑」は普段から連発する。

彼の嘲笑は、本当に模範演技のように完璧な嘲笑だ。


両目で私を下から舐めあげるように見上げ、体を斜めに傾け、
ポケットに両手を突っ込み、全身で人を小馬鹿にしたポーズを取る。
それから片方の唇の端だけを歪め、
鼻からとも口からともいえぬ声と息の中間のような音を出す。
それから、ニヤニヤと何とも言えず下卑た笑いを顔面に貼り付けて、
私の屈辱の表情を見逃すまいと嘗め回すように私を眺める。

演技でもなんでもなく、彼に自然に身に付いたスタイル。

家族の誰も、それは失礼だよとは指摘しない。
皆、慣れている。
私も、慣れはしないが、見飽きた。
怒ることも、抗議することも反論することも、やめた。
殴られるのも蹴られるのも殺されるのも神戸港に沈められるのも御免だ。


同じ家庭に育ち、似た環境の中で生きてきたから、
多分私と弟は、共感できる部分を多く持っている。
しかし、弟は何も分かっていない。
分かろうともしない。
共感も求めない。
救いも求めない。
ただ、手を洗い続け、人種差別を手を打って笑い、
ボロボロに破れたズボンをはき、その間からのぞく皮膚は、
いつも当たっているストーブのせいで火傷で爛れている。
手当てしなよ、と私は言ったが、弟の耳は私のセリフを聞くが、
心へは決して届かない。

父母も彼の体に触れるどころか
正面から話すことも「唾が跳ぶ」と言って彼に禁じられているため、
もしかしたら、彼の足の火傷には気づいていないかもしれない。
気づいていても「あんた、それなんなの」と言って、終わりだろう。
ここの家では、何もかも不都合なことが、なかったことにされる。
不思議だ。
目の前に、これだけの痛みと悲しみと無言の叫びがあるのに。
相変わらず見ない人たち。
父も、母も、弟も。
焼け爛れた右足を、誰も見ない。

彼の嘲笑を見て、私が屈辱ではなく、哀れみや沈痛を感じても、
彼には決して届かない。


宗教団体の人が二人、数日前から頻繁に弟を訪ねてくるようになった。
勿論、弟は誰とも会わないが、何度断られても足しげく通って来る。
以前裏切られて以来、弟は宗教団体の人間を軽蔑している。

そんな様子を見ていて、
何だか最近やたらと男子部が来るなぁと思って母に聞くと、
宗教団体の3月の記念日に向けて、皆活動を頑張っているのだとか。

納得した。
じゃあ、3月の記念日以降は、確実に来なくなる。
確実に。
私も、散々経験してきたことだ。

あなたのことを思って、だとか、心配で、とか、一緒に信心しないか、とやって来て、
何度でも来るから、と言っておいて、行事が終わるとパッタリ来なくなる。
大阪に越してきてからでも私は優に二桁の人から、
そんなふうにして接触してこられたが、残ったのはある姉妹の二人だけ。
それが現実らしい。

信仰があろうとなかろうと、
相手が人間だということを忘れているんじゃないのか。
私も含めて弟も、宗教団体の祭のネタにされては、たまらない。
弟のことが好きなら来てほしい。
でも、好きでもなんでもなく、
自身でもよく分からない高揚だとか目標だとか、結局は功徳だったりだとか、
そんな目的で急に通ってこないで欲しい。
私の100倍、弟は対人恐怖、人間を憎悪している。
善意という皮を被って、一体自分たちがどんな人間を相手に
どれだけいい加減な振る舞いをしているか、たまには考えたっていいだろう。
人間を憎悪していても、小馬鹿にしていても、
本当はその表情の下の下には、人から認めてもらいたくて愛されたくて
餓死した子供が眠っているのに。


火傷が見えているのに見なかったことにする両親と、
見えているのに手当てしようとしない弟、
手当てしてやりたいと思いながら、殴られるので決して近づけない私。

誰が一番気の毒なのか。
それは、弟だ。

しかし、誰が一番危険なのか。
それも、弟。
自殺、他殺の可能性高し。
家族殺しの下地は万全。
医者とカウンセラーの保証付き。

分かっていても、何もできない。
しようとするのは、愚の骨頂。
殺されるために向かっていくようなものだ。


弟の手当て一つできない。
色々なことが、実家では不思議と不可能だ。





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こんにちは、美鳥さん。
今日も全力で美鳥さんのブログへストーキング!

私も一時期、胸の疼痛と動悸、頭痛が酷いときがありました。
そして、嗚呼私もいよいよだなと思いつつ病院へ行ったら、
「強い不安発作だ」と言われました。

その時の私を振り返ってみても
特別不安に思うようなことはありませんでした。

身体の反応はとても不思議だと思います。
自分では気付いていないことにも
ちゃんとSOSを出したりするんだなあと。

美鳥さんの身体は美鳥さんに
どんなメッセージを送っているのでしょうね。

2008/02/29 21:34 | Muumipeikko [ 編集 ]


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2008/02/29 22:12 | [ 編集 ]


コメントありがとうございます 

** Muumipeikkoさんへ **


Muumipeikkoさん こんばんは。

>今日も全力で美鳥さんのブログへストーキング!

最近、やや不真面目でエロスだ漫画だと騒いでいますが大丈夫でしょうか。
ストーキングありがとうございます(笑)

>私も一時期、胸の疼痛と動悸、頭痛が酷いときがありました。そして、嗚呼私もいよいよだなと思いつつ病院へ行ったら、 「強い不安発作だ」と言われました。

「嗚呼私もいよいよだな」に笑ってしまいました。
ブログでお見かけするMuumipeikkoさんの言葉も面白いですね。あなたの「うんこのような」という表現が個人的に好きです(笑)

不安発作なんですか。
カウンセラーや医者に言わせると、そうなようです。ただ解離のせいか、まったく不安などは実感できず、何だろう?と不思議な感じです。動悸か眩暈か頭痛かが襲ってくる。ちなみに、今日は昼間は動悸で夜は眩暈という、うんこのようなコースです(←パクリ)

>その時の私を振り返ってみても
特別不安に思うようなことはありませんでした。

同じです。具体的に何も思い浮かびません。

>身体の反応はとても不思議だと思います。
自分では気付いていないことにも
ちゃんとSOSを出したりするんだなあと。

確かに。
SOSっぽいな、と思います。
なぜか大阪に帰れないように、帰れないように体調が崩れているような。
身体のいうことを聞いたほうがいいのかもしれませんが、それもまた う~ん・・? と曖昧。
メッセージの存在は分かるものの、開封が出来ないから具体的な内容が分かりません。
嫌だわ。
グロかわなOreoくんで癒されています。

コメント、ありがとうございました。
また遊びに行きますね~!


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


** 鍵コメdさんへ **


ご丁寧に長文でお返事、ありがとうございました。
今日は、あなたにとって特別な日なんですね。
お疲れ様でした。
そして、新しい門出を迎えられる皆さん、あなたへ、おめでとうございます。
春は、出会いと別れの季節なんですよね。

私は、あなたが書いてくださっている土地とは実はある縁があり、訪れたことがあり、また思い入れがあった土地なんです。
ですから、あなたのお話くださる様子、土地柄、その空気を知っています。思い出しながら拝見しました。

あなたは、とても落ち着いた空気を纏われた方で、てっきりものすごい年上なのだと思っていました。
しかし、前回頂いたコメントから、ふと思ったのですが、あなたは私より上、しかしそれほど年が離れていないのではないでしょうか。
少し気になったものですから、書いてみました(笑)

偶然に、前日にコメントをお送りできまして、喜んで頂けて私も嬉しかったです。
今日から3月。
新しい季節が始まりますね。
あなたと、あなたに縁された多くの方々のご多幸、お祈りします。
ひとまずは、お疲れさまでした。

2008/03/01 22:49 | 美鳥 [ 編集 ]


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2008/03/02 23:31 | [ 編集 ]


>>鍵コメdさんへ 

dさん こんばんは。
いつも来てくださり、心こもったコメント、ありがとうございます。

>人に心配されていることが心配という気持ちが伝わってきます。無理なお願いかもしれませんが,心配させて下さい。それで私自身が励み?のようなものになっている部分があるような気がします。

数年前まで私は「心配」という言葉は脅迫のように感じていました。
でも、最近になり、私もdさんのことが心配になったり、他のブロガーさんのことが心配になったり、友達のことが心配になったり「心配」という言葉の本当の意味が、ようやく私に馴染むようになってきました。
あなたの言葉は、いつも不思議に真っ直ぐです。
胸に響きます。
ありがとうございます。


ブログ歴、同じ位なんですね。私はしばらく公開していなかったので、dさんが先輩です。
確かに、この世界は自己主張できる世界ですね。
dさんが運営されているブログと違って、こちらがメンタルヘルスというジャンルだからでしょうか。
残念ながら、悪意ある方が訪れることは多いようです。
名前も名乗らず書き捨てたり罵ってみたり、最近でしたら私は名指しで吊るし上げられ、事実捏造されたりと色々あり、ブログの世界でも悪意の表明は現実とあまり変わらない気がしています。
ですから、私の記事を嫌悪する方が多いだろうと思う中で、あなたのように「嘘のない真っ直ぐな文章」と感じてくださることは、本当に光栄で嬉しいです。嘘がなく真っ直ぐは、大概の方には不快だろうと感じています。

あなたが、見かけ騙しの世間にうんざりされているのを、初めてコメント頂いたときから、ひしひしと感じております(笑)
確かに、足の引っ張り合いや横並びが日本は美徳とされる傾向にありますね。
没個性の中で個性を放たなければ受け入れてもらえないような、妙な構図になっていると感じます。

>言葉は悪いですが虚構が現実でもあります。

本当にそうだな、と感じました。
記事を書く契機を与えていただきました。
ありがとうございます。
その虚構の骨組みに、とても興味があります。
なぜ、そのような構造をよしとするのか?
これは、永遠に私の中に存在し続ける疑問だと思いました。


あなたがお話くださった「生きることの意識に関してタフ」だという言葉、それからご経験。
実は、例の土地と結びついて私の中に記憶されている過去と重なりました。
あなたと似た系譜を持った方と私は親しくしていました。その方は、途中で折れてしまいました。自分が受け継いできた運命に。
男性でしたから、口には出しませんでしたが、とても怯えていました。何から何まで人生の不運は、自身の血のせいではないかと考えていました。
血が不幸なのではなく、血を恐れる人の心が不幸なのだと彼の姿から感じていました。

私も、厚かましくも生きることにタフであって欲しいと思います。
あなたがお話くださること、私にはとても実感として感じられます。

>自分にないものを他人が持ってくれていることを魅力というのかな。

はっとする言葉です。
そうですね。そうかもしれない。そうだ。
そう思いました。
私は、あなたの作品が好きです。
私には努力してもどうにもならない才能だからです。
光と影と空気の緩急、温度まで、あなたの作品からは感じます。不思議です。
魅力的な作品です。
そして、私好みな作品ばかりです。
私にないものを誰かが持っている、これは素晴らしいことだと思いました。
羨ましいと思うこともあります。
でも、「才能」ではなく、その人そのものなのだと思うと、「いてくれてよかった」と感謝の気持ちに変わることを、私はあなたのコメントから、はじめて実感できました。

ありがとうございました。

2008/03/05 01:30 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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