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2008/02/21 (Thu) ゼンマイ式蝙蝠

寂しいって何なのかなぁと思う。
私は、一対一なら苦痛はない。
3人以上の人は苦手。
いつも私は置いて行かれる。
怖くなって、足がすくんで、動けなくなる。

最初は待ってくれても、そのうち忘れられる。
2,3日、風邪なんかで欠席したら、次に登校したら話に入れない。
あっという間に私の欠落は埋まって、
なんだ別に私がいなくても、楽しくみんな過ごしてるじゃないかと思う。

寂しかったよ、て言う友達の「寂しい」て言葉の意味が分からない。
だって私がいなくても、いなくなっても、変わらず時計は進んでいって、
私と一緒に時計が止まってくれるわけでもない。

その間に、あの子とあの子は相性がいいだろうな、とか、
あの子とあの子が話したらきっと上手くいくだろうな、とか、
思っている通りに時は動いて、私は弾き出される。
でも、それは納得する結果。
何も意外でもないし、ああ落ち着くところへ落ち着いた、そんな安堵。

それから、やっぱり自分は要らないのだという動かしようのない事実。
本当の人格を発揮して輝いている人の前では、
常に自分を探し続けて、あっちを演じてみたり、こっちを演じてみたりする私は、
到底適わないという当然の事実。


私が怖いのは、他人ではなくて、
いつでも一瞬で価値を失ってしまう、私の存在の軽さなのだろう。


人から愛される要素の第一条件は、分かりやすいことだ。
分かりやすいキャラ。
世の中、分かりやすいものが一番売れるし、
分かりやすいものが一番親しみを覚えるし、
分かりやすいものほど力があるから、
スローガンや目標や、合言葉は分かりやすい。

私は、昔から分かりにくい子供だったように思う。
場面によって見せる顔が全く違うから、教師に気味悪がられることが多かった。
友達グループも、安定しなかった。
結局、どのグループにも属するし、でもどのグループにも属することができない。
イソップ童話のコウモリそっくりだ。
鳥にもなれず、動物にもなれず、鳥にとっても動物にとっても、
いてもいなくてもいいコウモリ。


どの教師も、常に私を扱いかねていた。
大人しく従順かと思うと、いきなり職員室まで単身乗り込んで抗議したり、
何も喋らないかと思うと、文化祭や音楽祭のときだけ一番前に出たり、
自信がなく俯いていたかと思うと、自身の能力を滔々と主張したり、
優等生かと思うと、問題児と遊んで学校あげての問題を起こしたり。

自分がどういう性格で一体誰なのか、私はついに分からずじまいだけれど、
ただ一つ分かっていることは、あまり便利な人間ではないということ。
不便だということは、分かりにくいということ。
使い道がよく分からないものは、人でも物でも常に脇の脇に置かれる。

私は、それでいいと思っていた。
自分を一番に愛してもらえる環境を求めるならば、私は恋愛するだろう。
でも、その恋愛すら上手くいかないから、私は一人だ。
0か100、白か黒の思考回路では、恋愛はドラマチックで甘く切ないけれど、
私も相手もクタクタに疲れて、いつか必ず共倒れになってしまう。

私をメインに愛してくれる人を探しても、私は誰かの幸せを願うのであれば、
常にサブでいる覚悟が必要だと思う。
出来るだけ、
健全な人間関係を築ける可能性のある人と人を結びつけることができれば、
私の役目は、そこで終わるべきなのだと思う。


人間不信は、人間の中でしか治すことができない。
けれど、信じられないものの中で、どうやって信じることを学べばいいのか。
私は分からないから、分からない人間は、
せめて自分の使命を全うすることが仕事だと思う。
点と点が線になり、線がいつの間にか網になり、網は面になろうとしている。
私がいてもいなくても、点はそのうち面になっただろう。
その自然な人の流れの隙間に、私は無理やり体をねじこみ、
さも歯車のひとつ、
潤滑剤の一つにでもなったような心地を味わいたいだけなのだ。


「寂しい」は、分からない。
それは、あやが全部持って死んだ。
もしくは、今から殺す。
中途半端にあやが生きていると、私が苦しい。
「寂しい」は分からないが、「便利」は分かる。
「好き」は分からないが、「必要」は分かる。
今の私は、不便で不必要だ。
あやの息の根を止めれば、
便利で必要で分かりやすい私が戻って来る。


恋愛すること、結婚すること、家族を持つこと。
それら全てを諦めて「美鳥」という名の人生は、始まった。
諦めることで、自分を前より愛せるようになった。
諦めることで、目的が出来、力を得て、行動するようになった。
愛が分からない人間が、人と関わることは滑稽だろうか。
でも、私の役割は「怒り」「援護」「保護」「戦闘」。
誰かのためなら自分のことなど、どうでもいいのだ。
だから、実家にいられるのだろう。
私以外の人すべて、苦しんでいる人すべて、皆救われて欲しい。
その手助けになるのなら、私はどうなっても構わない。
私の役割は戦うことであって、誰かと楽しく会話をしたり交流したり、
友達になったり、まして誰かから助けてもらったり、
そんな能力は皆無だから、人間に対するような好意を示されると、
何も反応できずに困惑する。

私をよく見てみなよ、と自分自身に、そして誰彼となく言いたくなる。
コウモリどころか、血の通わないプラスチックの玩具だ。
鳥と獣の間を行ったり来たりして、あるともしれない平和を目指すふりをする。
そんなふうにしか生きられない。
ネジでパーツを繋いだ、ゼンマイ式コウモリ。

ゼンマイが動くうちは、動き続ける。
寂しいかどうかは、分からない。
ゼンマイに、感情はいらない。
ねじ切れる寸前まで、キリキリとゼンマイを巻いてくれたら、それでいい。
それさえ、この手で出来れば、それでいい。
ゼンマイを巻けるから、私は自分を愛せているのだろう。

動かなくなったら、捨ててくれればいい。
その頃には、誰も玩具のことなど忘れている。
そのことを私はよく知っている。
分かったから、「美鳥」が始まった。
そして美鳥は、自分の都合のために、あやを殺して棺に入れた。
美鈴は、何も手を下していない。
あやを無理やり棺に押し込めたのは、この私だ。
「怒り」「援護」「保護」「戦闘」を役割とする私。
考えてみれば簡単なことだった。
誰があやを殺したかって、犯人探しをしていた私が殺したよ。


自分をバラバラのパーツに分けて、不要部分を捨てたのだ。
なぜなら、あの子が持っているのは、私にとって不都合なパーツ。
血が通った心臓。
生きていられちゃ困る。

私が私を解体して、使える部分だけを繋げて道具にしている。
滑稽で笑えるが、今のこの私も、チープなパーツで出来たコウモリ。





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2008/02/21 13:59 | [ 編集 ]


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2008/02/21 15:10 | [ 編集 ]


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2008/02/21 15:22 | [ 編集 ]


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2008/02/21 15:35 | [ 編集 ]


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2008/02/21 16:35 | [ 編集 ]


 

自分が止まってもまわりは進みますって。
それぞれに時間は流れるものだから。
小学生じゃないならそれをヌチヌチ言うのはオカドチガイでは?。
わたしも似た経験はありますがうとんでる自分が嫌になりやめましたよ。

2008/02/21 22:45 | とおりすがり [ 編集 ]


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2008/02/22 04:09 | [ 編集 ]


>>とおりすがりさんへ 

私もつくづく、この記事は「ヌチヌチ言ってる」と感じていましたから、ご指摘頂いて、笑ってしまいました。
ほんまにヌチヌチ言ってますわ。
普段は、パーンと言ってる方だと思いますが、メンヘルの宿命として、たまにはヌチヌチ言わせてくださいな。
独り言記事です。
どうやら私の精神年齢は低めです。
うとむのは本当に、嫌なものですね。
抜けられたとおりすがりさんが羨ましいです。
私は、いまだ、たまに落ち込みます。
コメント、ありがとうございました。

2008/02/22 11:35 | 美鳥 [ 編集 ]


鍵コメさんへ 

** 鍵コメMさんへ **


Mさん、ありがとうございます!
まあ、これが私らしい結果かと、ご覧頂ければ笑っていただけるかなぁ、と思います(笑)
消された記事、ありがたく拝見しました。
お気使いくださって、消したり書いたりありがとうございました。
先ほど、鍵コメでそちらへコメントさせていただきました。
あなたには、いつも心から感謝です。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


** 鍵コメHちゃん&Rちゃんへ **


ご心配おかけしています。
責任と感情の間で揺れています。
それから、二人には全く関係ない私の過去と、
私と関係ない誰かの過去。
安定した私が見つかった隙を狙って、コメントに行きたいと思っています。

ありがとう。


2008/02/22 11:42 | 美鳥 [ 編集 ]


 

いつも、いつでも待ってるからね~♪

2008/02/22 11:55 | 梨子 [ 編集 ]


 

私ま~つぅわ~
いつまでもまぁ~つぅわ~

2008/02/22 16:45 | [ 編集 ]


 

風雪に耐えて、ゆっくり育った樹の年輪は
美しく何層にも重なっていることでしょう。

2008/02/22 22:47 | ももつ [ 編集 ]


>>ひさちゃん&梨子ちゃんへ 

梨子ちゃん、既に母だなぁ。
はむ耳ついてても、でかいらしいですね。

ひさちゃん。
案外古い曲知ってるんだねぇ。

二人とも、ありがとう。

2008/02/24 18:38 | 美鳥 [ 編集 ]


>>ももつさんへ 

ももつさんらしい、前向きな言葉、コメントだと思いました。
そうですね。
年輪って本当に美しいですよね。
美しいものを想像すると、苦しいこともひと時忘れます。
耐えてゆっくり重ねていく年輪を思うと、
じっとしているようで生きている木の力強さが、
私にも少し宿るような気持ちになりました。
コメント、いつもありがとうございます。

2008/02/24 18:43 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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