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2008/02/10 (Sun) キッチン 2

肝心な部分が書けない。
私が、全世界に復讐を誓った日。
その日のことが、まだ書けない。
かわりに、「キッチン」という単語から、
連鎖的に引きずり出された私の記憶の断片を書き留める。
時系列など、気にしないことにした。
あの家のキッチンは、過去も現在も未来もない。
すべてが今だ、現在進行形で横たわっているのだから。




お菓子作りが好きだった。
誰かの誕生日、母と一緒に台所に立った。

進路のことで、口論になった。
母は、何か泣き喚きながら、私を突き飛ばし続けた。
キッチンのドアまで、突き飛ばされ続け、
私は、恐怖で震えて泣いた。

母も泣いていたから、私は私が悪いのだと思った。
母は、私をしたたるような憎しみの目で睨んでいた。
私の親であるはずの母親が、子供のように怒り泣いている姿は、
恐ろしかった。
私は、とんでもない過失をしたのだと思った。
私は、悪い子だ。


母は、「この馬鹿が!この・・・馬鹿が!親をなんだと思って・・・!」

声を頼りなく震わせ、けれど両腕で私を力いっぱい突き飛ばし続けた。
ドアを背に逃げ場がなくなった。
それでも、突き飛ばされ、背中がドアノブに打ち付けられ、
私は、何が悪いのかも分からず、泣きながら、
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
謝り続けた。



その後は、覚えていない。
しばらくして、夕飯に間に合うように、お菓子作りを続けた。
抹茶ソースの白玉団子は、入れすぎた砂糖でドロドロで、
吐き気がして食べれたもんじゃなかった。
初めて作ったクッキー以来、お菓子作りに失敗したことはなかった。
二度目の失敗だった。
なぜこんなに失敗したのか、私は自分で不思議に思った。

砂糖が入りすぎた団子は、1ヶ月経ってもカビ一つ生えなかった。
いつ捨てるべきか、迷った。
誰にも食べられることなく、ずっと冷蔵庫に入ったままの団子を見ると
育ちの良い母の、錯乱振りを思い出した。

いつまで経っても腐らない団子が、恐ろしくて捨てられなかった。



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◇キッチン 1
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2008/02/10 12:35 | [ 編集 ]


>>鍵コメKさんへ 

コメント、ありがとうございます。

愛情って何?て私もよく考えます。

それは、幸せな生き方って何?とよく似ていると思います。
何となく私が思い始めたのは、自分が一人で立てて、大切な誰かも一人でちゃんと立てるように助けることなのかな、と。

支えあうことと、互いに依存することは違うと思うんですね。でも愛情には必ず相手への依存や、境界が曖昧になる性質もあって、難しいですね。


>人間関係を損得勘定で考えてしまう

多分、相手が損ばかりしていてもいけないし、自分が損ばかりしていてもいけない。
それぞれに、損も得もしてる、という分け合う気持ちが大切なのかな、と思います。
私も損得勘定でよく考えてましたが、よく考えてみたら、相手の損ばっかり計算してて、自分の得や損には無頓着でした。
きっと、Kさんの恋人が一緒にいてくれるのは、損ばかりじゃないからだと思います。
楽しくないと、人と人って続かないと思います。


彼が父親というより母親のような存在って、ものっすごく分かります。
なぜなんでしょうか。
相手が男性なのに、母親に見えるんですよね。
不思議です。


出産は、私も恐怖です。
虐待を経験すると、出産に積極的になれないのは当然だと思います。
でも、Kさんがペットにしてあげていること、ペットに抱いてる感情、それがそのままご自身の子供さんにも注がれるんじゃないかと思います。
私の友達で虐待を受けた子は、うさぎや猫を飼っていて、あからさまに「しつけ」だと言って虐待していました。それを見ては、私はよく倒れたものですが、彼女は多分出産しても子供を虐待するんじゃないか、連鎖させる可能性が高いんじゃないか、と思っていました。
そういう女性は、見ていると分かるものです。多分。 私の記憶の中では、その友人は弱いものや可愛いものを見ると、異常なほど憎しみにかられて、まったく愛情と憎しみの区別がついていませんでした。

とりとめなく書いてしまいました。
すみません。
お返事が遅れてしまい、ごめんなさい。
コメント、本当にありがとうございました。

2008/02/12 14:57 | 美鳥 [ 編集 ]


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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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