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2008/01/30 (Wed) All Things Away

20080130sphy.jpg

<カウンセリング 2008.1.24>


いつも、約1時間カウンセリングは行われる。
あっという間に時間が過ぎることもあれば、
いつまでも時間が終わらないときもある。
時間の感覚は、私のそのときの心の状態を反映して、
伸びたり縮んだりする。

内容が盛りだくさんなくらい、あらゆる事が分かった先週は、
1時間が、2時間くらいに思えた。
前日までの体調不良、心が不安定だったこともあって、
すぐには頭の中が整理できなかった。
スケッチブックに書いてみたり、メモを取ったり、
あらゆることをして、把握する今日まで一週間かかった。

生きにくさの変化について、話した。
私の記憶、そしてK先生が把握している過去の私、
それらを照らし合わせて、生きにくさが変化していることを実感できた。

K先生は、今の私は、本当は物凄く不安で寂しくて心細くて、
一人でいることを怖がっているという。
枯れきって死んでいた私の心に、感情が伴い始めて、
そのことに戸惑い、感情移入が激しい自分に困っているのだという。

私は、相変わらず自分のことはよく分からない。
そうですか、そうでしたか、としか相槌を打てない。
ただ、確かに今の私は、過去なんてどうでもいいと思っていて、
なぜか今の自分自身が感じるもの全てに対応するのに精一杯だ。
誰が死のうと、自分が死のうと、全く関しなかった昔とは違う。
今、生きていることに精一杯。
泣いたり笑ったり、解離したり、眠ったり、そんなことに必死だ。


「どれだけ意識を保っていようと頑張っても、解離は防げない、
無理なんだと思います。諦めました」
先生に、話した。
今月の自分のあまりの酷さに、自分自身に愛想を尽かした結果、
自暴自棄に敗北を認めることにした。
自分が分からないのに、自分を律しようなんて、所詮無理だ。
どれだけ意識を保とうと努力しても、私は私から離れてしまう。
もう無理だ。
誰か、どうにかしてくれ。

私にとっては、悲痛な覚悟だったのだが、意外にも、先生は笑った。
暗い私に反して、笑顔で頷いた。
「当然です。無理なのよ。努力したって無理」と笑った。
なんだ、そうなんだ、そうだったんだ、私は納得できた。
私も、思わず苦笑した。
多分、私自身がそう実感するまでは、
先生に幾ら言われても納得できなかっただろう。
「頑張ろう」「意識を保とう」「解離を防ごう」
そんな諦めの悪い頑張りこそが、
私を余計に解離へと追いやっていたのかもしれない。
辛いから、苦しいから、意識と記憶を飛ばすのだから。

先生は、今こそあなたは、
解離を必要としているのかもしれないですね、と言った。
固く閉じていた私が、柔らかく感情を開こうとしている今だからこそ、
色んなものから守るために、無意識に解離を必要としているのだろう、と。
私には、仕組みは分からない。

ただ、この忌むべきシステムを壊して、
新しい自分を自分の手で作るためには、今の私を作った過去を掘り起こし、
全て私の目の前に並べて、把握しなければならないと思っていた。
けれど、焦ってはいけないのだという。
一人では、危険だと先生は言った。
確かに、一人の部屋でフラッシュバックを起こしたり解離したり、
私は、そのことを恐れている。
こうしてカウンセリングで出来ることがあります、と先生が言った。
納得できた。


私は、もっとちゃんと自分のことを記憶して、自分のことを考えたいのに、
記憶はどんどん流れていって、思い出したり、忘れたり、
そしてここ一ヶ月程は、ほとんど過去の具体的な記憶がない。
なぜ今、記憶がないのか私には分からないが、先生には分かるようだ。
今は、あなたが耐え切れないからなのよ、という。
私は、どんなことも耐えられるような気が、いつもしている。
死んだりしなない限りは、大丈夫なのだと思っている。
でも、その感覚自体が、事実とは違うのだと先生は言った。
強烈な離人感、自分のことが最も分からない感覚、
その感覚こそを意識するようにしたほうがいいといわれた。


私は、昔の職場をとても気に入っていたのだが、
その記憶も、最近になって改竄されていることが分かった。
昔の私は、セクハラや嫌がらせで、相当悩んでいたという。
そうなのか。
驚く。
全く思い出せない。
そんなこともあったような、でも大したことではなかったような、
第一、今の私は、こんなにあの職場が懐かしく感じているのに。


最近の私が一番先生に訊きたいことは、
一体何を目指して、何を心がけて一週間過ごせばいいのか、ということ。
先生は、「自分自身をケアすることを意識して生活したら」と言った。
ケア。ケア。ケア。
意味が、分からなかった。
先生は、言い方を変えた。
「あなたが友達の気持ちをケアしたり、文鳥のむくちゃんをケアしたり、
同じことを自分に対してすればいいのよ」
またも、理解不能。
「あなたは、それができないし、思いつきもしないでしょう」
言われて、その言葉には頷いた。
更に、先生は言い方を変えた。
「あなたは今、遊んではいけない、休んではいけない、
楽しんではいけない、と思っていない?」
訊かれても、何となく思い浮かぶのは、
以前心がけていた、散歩するだとか美術館に行くだとか、
一人でも手作りのお弁当を持って花見に行くだとか、
イラストを描くだとか、どれも何もしてない、ということ。

「そうかもしれませんけど・・・」
煮え切らない私に、先生は訊いた。
「あなたは、人からケアしてもらおうと思っている?」

「思ってません」

即答していた。
人からケアしてもらおう、なんて思っていない。
恐ろしくて、怖いのだ。
誰かに甘えたり、誰かを心から信頼したり、もたれたり、
誰かの腕の中で安らいだり、想像しただけで恐怖に襲われる。
そんなものを望むのは、もうやめたんだ、ときっぱりした決意がある。
危ない。誰かとともに安らぐのは危ない。
捨てられたくない。裏切られたくない。愛されたくない。愛したくない。
危険信号が常に明滅して、そんな危機感だけが、今の私には明確だ。


ああ、だから私は私でいられないんだ、と思った。
自分を労わる、自分を休める、自分を手当てする。
それが分からないから、突っ走って転んで、一人で起き上がって転んで、
泥まみれになって、涙を流して叫んで、近寄ってくる人たちを蹴散らして、
また走って、足をひきずって、泣いて。
なんて滑稽で孤独で哀れな姿だろう。


自覚して、いよいよ私は自分を諦めた。
私は、自分があてにならない。
「そう。あてにならない」
先生が、言った。
「あてにならない自分を、あてにならないときちんと感じるのが大事です」
「痛い、苦しい、悲しい、さびしい、不安。
全部をちゃんと感じようとするのが大事です」
難しいな、と思った。
怖いな、と思った。
でも、私は、一旦、私自身を諦めようと思った。
あてにならない。
そのことを、ちゃんと認めよう。


私では、全く自分を動かせないから、先生に具体的に訊いた。
以下が、先生からのアドバイス。

1 外出するにしても、家の中にいるにしても怪我に注意する。
2 怪我に注意して、短時間、近場に出かける。
3 友達と出かける。ただし、「ケアしなければ」と感じない友達と出かける。
4 あてにならない解離している自分を自覚すること
5 肌をいたわる(指の自傷を含め)
6 悲しい、苦しい、辛い、痛い、楽しい、嬉しい、感情を確認する


最後に、先生は言った。
「久しぶりに外に出たら、風が吹いてて、驚いて、感動しました」
そう言った、さっきのあなたの表情、見たこともないくらい
柔らかくて、いい表情をしていましたよ。


嬉しくて、涙が溢れそうで、私は何も言えなかった。
次の日、散歩に出かけた。
風の中で自分を紐解いて、全部風に飛ばして、
今の私は誰でもないんだ。
風に全部任せよう、と思った。

◇<風が吹くこと>



最近の私。
1月17日◇<解離。解離。解離。>
1月23日◇<水中惰眠>
1月25日◇<柔らかな葉っぱ>



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comment











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なんだか・・・ 

私までホロリ(*・ω・。*)泣けてきちゃう。
風に身を任せてみるのもいいんだろうなぁ。
ちなみに、最近は身を任せたら飛ばされちゃいそうなくらいの強風が吹きます(笑)
えっ?飛ばされるようなやわな身体じゃないだろうって?(; ・`д・´) ナ…ナンデソレヲ…(笑)

2008/02/01 05:33 | monokuro [ 編集 ]


>>monokuroさんへ 

monokuroさんがホロリだと、私もホロリ。

monokuroさんなら、強風でも大丈夫!飛ばされそうで、飛ばされず。仁王立ちで、逆に美しさに磨きがかかると思われます。かよわい私は、そんなmonokuroさんの背中に隠れてついて行かせて頂きます(笑)あ でも私も飛ばされそうにないなぁ・・・。

2008/02/02 12:11 | 美鳥 [ 編集 ]


Σ( ̄д ̄;) 

お互い風避けの盾にし合いそうだね(笑)いっそ並んで仁王立ちすっか(* ̄艸 ̄*)お返事ありがとう。寝起きから笑えました(* ̄∀ ̄*)

2008/02/02 13:32 | monokuro [ 編集 ]


>>monokuroさん 

monokuroさん おはようございます。
後者でいきますか(笑)

2008/02/02 19:13 | 美鳥 [ 編集 ]


んじゃさぁ 

港に立って(仁王立ち)二人で哀愁漂わせて歌でもうたおうぜ!誰も近づいてきやしない(笑)

2008/02/03 04:49 | monokuro [ 編集 ]


>>monokuroさんへ 

分かりました!
その際の選曲は、monokuro姐さんにお任せします。
演歌がベストかと思われます。

2008/02/03 20:35 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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