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2008/01/19 (Sat) あなたは、あなたの美しさを知らない。Introduction


この記事は、性的・SM描写を多分に含んでいます。
未成年の方、嫌悪を抱かれる方は、閲覧をお控えください。
コメント(誹謗・中傷以外)歓迎です。


後ほど更新します記事
<あなたは、あなたの美しさを知らない。sideA>
について。


次回記事は、SMの世界を綴った、
現実をもとに構成されたフィクションです。



普段は、主に心の病気について書いている当ブログです。
カテゴリー<algolagnia(sm)>は、たまにしか更新しません。
唐突にSM世界を描いたエントリは、配慮を要すると思い、
当記事を書きました。


読んでくださる方で、
SMを経験されたことのない方に、
私のSM観をお話したいと思います。
食べ物の嗜好などと同様、人それぞれですが、
以下は、SM愛好家の世界では、極一般的なSM観です。


SMは、現実から切り取られた、ひとつの世界です。
奇妙さと、滑稽さと、愛おしさと、狂おしさ、
アイデンティティの崩壊と再構築、鏡を覗きこむような無邪気さ。
全てが混然となって快楽となる遊戯を、SMと呼びます。

SMの世界では一般に
「Sは、サービスのS。Mは、満足のM」といわれます。
Sが鞭を振るおうが、Mが満足しなければSはMを打てません。
人間だから、当然です。
Mもまた、ろくでもない人間から鞭打たれれば腹が立ちます。
Mを鞭打っていいかは、Mが選び出したSだけです。


SMを経験してみたいという人に、私はよく言う言葉があります。
「人の頭を踏みつけるところを想像してみて」
誰もが、想像しただけで精神的衝撃を受けます。
怖い、できるかどうかわからない、と答える人が多いです。
それが、当然です。
SだMだといっても、普通の人間です。
鞭も縄も針も拘束具も使わない、
ただ、足で人の頭を踏みつけるという行為。
その行為にかかる、精神的負荷。
これをSとMの両者が、敢えて乗り越えた先に、
繊細で互いを癒しあうSMプレイがあります。
この抵抗を乗り越えなければ、味わえない快楽がSMです。
快楽の度合には、常に対価が求められるのです。


人を支配すること、支配されることは、
相手の心が傷ついたときにも受け入れる覚悟が必要です。
プレイ中では、嫌でも引き受けることになります。
Sがリードするでもなく、Mがリードするのでもありません。
Sの感性とMの感性が、即興で創りあげる奇妙な世界です。
精神的にも肉体的にも危険が伴うため、
閉塞された空気の中に、
互いへの濃密な信頼と不安が息苦しいほどに満ちています。
素晴らしいプレイを体感すると、SもMも感動して泣きます。
Sは、よく頑張ったね、とMを抱きしめて泣き、
Mは、嬉しい幸せだ、と泣きます。


SMプレイを望む人たちを、私は滑稽に思うことがあります。
切実過ぎて、滑稽だと思うのです。


分かりやすい例として、縛りを挙げたいと思います。
例えば、縄で人体を縛るには、頭がよくなければ無理です。
有名な亀甲縛りなどありますが、
あれは無数の縄を使っているように見えて、
実は縄は、一本か二本しか使われていません。
一本数メートルもあるので、扱うだけで大変です。
手ほどき本や、ひたすら縛りだけをレクチャーするDVDが出ているくらい、
知識と涙ぐましい陰の努力が必要です。
危険を考慮して、Mの体調が悪化したときなどに備え、
すべての結び目を記憶し、すぐに解けるように縛ります。
しかし、恐れてゆるく縛るとMは不満を持ちます。
絶妙な力加減と、
相手によって変化させられる鋭敏な感覚が求められます。


吊り上げる場合は、
人体の重心がどこにあるのか知り尽くさなければ、不可能です。
気管や血管の場所も把握して、危険を避けます。
勉強会があれば、プロの方や極めたい素人は、出かけていきます。
麻縄を使う本格的な縛りの場合には、植物でできているため、
日ごろからの縄の手入れが必要です。
例えば、縛りが下手なSは、
ハイレベルなプレイを望むMからは下に見られます。
逆に、ただ自分の満足ばかりを追求したがるMは、Sに嫌われます。
かといって、自分に媚を売るMも、Sは嫌います。
常に、自然なMの反応を見たがるのが、Sという人種です。
Sは、常にMの満足を求め、Mは、常にSの満足を求める。
そして、同時に快楽を共有しようとする。


上記以外にも、医療プレイなどを専門とするSは、
数限りない知識を要します。
それらの知識は、大概Mに隠れて懸命に勉強し、
そして披露するときには、
何の苦労もないかのような涼しい顔をしていなければなりません。
表情一つでも間違えれば、それを目にしたMが不安になり、
プレイが楽しめないものに一変するからです。

蝋燭プレイなど、大概のSが、Mに施す前に自分で試しています。
Mを傷つけないためです。
力加減を知るために、Mに施す前に自分で試すSは、多いです。


そんな数え切れない負担と手間をかけてまで、
SMプレイを愉しもうとする貪欲な人たちは、どこか滑稽です。
そして、切実です。
そこまでして、彼らは何を得ようとしているのか。
問いは、私自身にも同時に向けられます。
私は、なぜSMを必要とし、その行為から何を見出しているのだろう。


次回のエントリは、
私の現実をもとに創作したフィクションです。

プレイそのものの1シーンを切り取り眺めることで、
SMの世界、サディストの感性と内面を描き出したくなりました。


パートナーとして登場するRは、38歳。
普段は、建設関係の営業職、仕事にも熱心な二児の父親であり、
社交性があり、スポーツ万能で、
明るく裏表のない、ごく普通の男性です。
常に人を笑わせる機転とユーモアを持っています。
少々、寂しがりやなところがあります。
私と出会った当時、
彼は、自分の嗜好は変わってはいるが、Mではない、と言いました。
どちらかというと、今まではSだと思っている、と。
男性は、大概そう思っています。
大概の男性が、
ノーマルなセックスでは、リードする立場にあるからです。


彼の性的嗜好は、少々変わっていました。
羞恥、匂いに対するフェチズム。
とにかく女性のあらゆる部分の匂いが大好きです。
世間で言うところの”変態”です。
自分の嗜好に戸惑い、恥じ、妻に隠していました。


私の感性でも、理解が難しい嗜好でした。
しかし、私は、彼をMとして育ててやろうと考えました。
飛びぬけて肥大した不安や罪悪感、背徳、羞恥を持つ人間は、
うまく育ててやれば優れた感性のマゾヒストになる、との確信を、
私は、彼で試してみたくなったのです。
私の感性が、彼をどれほど変容させることができるのか、
自分の力に興味がありました。
私は、彼の前では、サディストであることを選択しました。
Rも、Mである自分が見てみたい、と言いました。


これは、過去のお話です。
今現在の私は、SでもMでもなく、またMでありSであり、
人という業深い生物を愛でる遊戯、SMを好みます。
ノーマルなセックスも好きです。
多分、何でもいいのです。
興味を惹かれる誰かと、
深く心を通い合わせることができるなら、
きっと私は、どんな手段であっても構わないのです。


こんな世界もあるんだな、と
楽しんで読んで頂けると、幸いです。



□あなたは、あなたの美しさを知らない。 side A




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管理人のみ閲覧OK


こんにちは 

いつも来ていただいて、ありがとう。

このカテゴリーについては、拝見していますが、解かるような解からないような、なんともコメントし難く、そのことだけお伝えしときますね。

またね。

2008/01/20 17:28 | チュン太郎 [ 編集 ]


>>チュン太郎さん 

こんばんは。
こちらこそ、いつもありがとうございます。

>解かるような解からないような、なんともコメントし難く

はい(笑)
率直なご感想、とても面白く読みました。
私は、ノーマルな方のことが、解るような解らないような感じなので、感覚は分かる気がします。
こんな世界で躍起に信頼や愛情を確認したがる人種がたくさんいて、一つの社会(勉強会とか本当に実在しますから)が形成されていることを、へ~と読んで頂けたら嬉しいです。
変な世界ですよね。私も思います。
コメント、ありがとうございます。
こんな記事にこそ、コメントくださると嬉しさ倍増です。

2008/01/20 18:39 | 美鳥 [ 編集 ]


 

以前拝見したはずでしたが、
改めて読むと、心にすっと入るものがありました。
鎧を一枚脱ぎ落としたくなる、そんな感じ。

2008/09/22 10:48 | 土鍋ごはん [ 編集 ]


>>土鍋ごはんさん 

土鍋ごはんさん こんにちは。
過去記事を読んでくださって、ありがとうございます。過去記事は私自身コメントいただかない限り読む機会がないので、有難いです。

>改めて読むと、心にすっと入るものがありました。
鎧を一枚脱ぎ落としたくなる、そんな感じ。

ありがとう。何かが伝わったら嬉しいです。
SMを通すと私は「愛情」について語れます。支配でも被支配でもない、支配ごっこ、被支配ごっこだからでしょうか。
私自身のSMを通して感じたことを、もっと文章にしたいと思っています。書きたいこといっぱいです。
当時のパートナーを、いまだに思い出しては、恋愛でもなかったのに涙が出ます。
SMは、不思議な遊戯です。

2008/09/23 13:58 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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