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2007/12/28 (Fri) にぼしが帰った海

<カウンセリング 2007.12.27>


ここ数日の体調不良がたたって、ベッドから起き上がれなかった。
何とか、20分遅れでカウンセリングルームに到着。

体調不良の原因を、カウンセラーと話して考えた。
要は、私は人との距離を常にはかることに心を砕いているが、
同時に相手の要求、期待に応えなければ、と気負っているようだ。

数日前、決死の覚悟と信念、勢いで電話した、そのことは良かった。
でも、その後で体調を悪化させた。
英会話のクラスメートと、たくさん話せた。
でも、その後で体調を悪化させた。
どちらも、考えてみれば同じパターンだ。
相手のことが好きだから近づくが、距離が近くなると自分が崩れ始める。
何が苦痛なのか、何が楽しいのか、区別がつかなくなってきて、
ただ「しんどい」だけになる。
それが体調と悪夢、不眠に直結するから、考える暇もなくダウンする。
その繰り返しをしているようだ。


恋愛の話になって、先生が少し、あやの話をした。
私は、また泣きそうになって、その話は続けなかった。
恋愛の話と、あやの話は切り離せないものだけれど、
やっぱり私は彼女の話題をしたくない。
私が、あやを切り離して死んだつもりにしているだけかもしれない、
と電車の中でも考えたけれど、考えただけで涙が出て思考が纏まらなかった。
あやが書いていた「Love My Life」というホームページの存在を思い出し、
その中に、あやの全てがあるんだろうな、と思った。
このパソコンの中に、ファイルが入っている。
でも、あやは殺された、死んだ、と思っていたい私は、
ファイルを開くことができない。
「Love My Life」 なんて残酷なタイトルだろう。
あやは死んだ。死んだ。殺された。
そうでなきゃ。 あやが可哀想過ぎる。


サディストLから、いまだメールが来る。
案の定というか、やはり彼は私の様子をうかがっていたけで、
前回の「ありがとう」は、終わりではなかったのだ。
「縁がなかった」とか「ありがとう」とか「でも見切りをつけたわけではない」とか
「身近で男性を探したらどうか」とか「きみは理想だ、ついに見つけた」とか
その後もメールが来ていた。
挙句、こんなメールが来た。
「ぼくは心が弱く、あなたは傷ついていると思うんだ」

なんだか、はっとする言葉だったが、
単なる衝撃なのか、深い意味があるのかを冷静に考えた。

結果、冗談じゃねーと思った。
これから恋愛しようというときに、相手に「ぼくは心が弱い」なんていう男、変だ。
逆に問いたい。
あなたは、心が弱い女性と付き合いたいと思う?と。
私は、せめて好きな相手には、弱い心であっても、大丈夫だよ、と言いたい。
口が裂けても、私の心は弱いです、なんて言わない。
心配をかけたくないし、相手に甘えることとも、また違うことだから。


Lの話を先生にすると、先生は笑った。
「気持ち悪い人ね」と言った。
私も、そう思っていたから、ほんとだ!と思った。
でも、私は、彼と続けるべきなんだろうか、と考えていたのだ。
一方的に私に想いを寄せる彼の姿に、
私には分からない恋愛というものは、
一見そんな奇妙なものなのだろうか、と考えあぐねていた。

そう考えるには理由があった。
私自身の、過去の経験からだ。
私は、ある男性と婚約していた。
それまで、互いのことを知ってはいたし、結婚観など話もした。
初めてのデート開始2時間ほどで、私は彼からプロポーズされた。
私のどこを取っても理想だ、ついに見つけた、と彼は言った。
実際、彼の目はとても優しくて熱っぽく、
美鳥の全部、俺が引き受ける、と神様にでも誓うように重々しく言った。
今すぐ、区役所に結婚届を出しに行っても構わない、と言われ、
彼に恋していた私だが、それは留まってほしいと言った。


でも、私に迷いはなかった。
実際、彼は私の当時の理想全てを満たしていた。
経験はあまりないが彼はSで、Mの女性と結婚したがっていた。
地に足が着いた考え方、上昇志向を持っていて、
女心が分からないまでも不器用に私に優しく接してくれた。
結婚願望があり、将来一戸建てで犬を飼いたがっていて、
私の病気を理解しようとカウンセラーにも会ってくれた。
一級建築士の肩書きを持ち、大手企業で設計を担当していた。
デートのとき、彼が設計した家を何軒も見せてもらった。
私自身、偶然にも建築関係の資格を取ったばかりだった。
その資格をきっかけに、設計関係の仕事に就けないかと考えていた。


彼の結婚相手の条件は、
建築士として独立する自分を支えてくれる人かどうか、が第一だった。
安定した職ではなく、夢を追う自分を支えてくれる女性がいい、と。
私は、自分自身安定した生活など送ったことがないから、一向に構わなかったし、
むしろ、仕事に励む男性が好きで、野心を持った男性が好きだ。
できれば独立して仕事をしている男性と結婚したい、と思っていた。
私の資格は、彼が取りたがっていたもので、私たちは、人生の目的も同じだった。


ところが、関東にある彼の家で、短期間の同居生活をしている間に、
だんだん暗雲がたちこめてきた。
些細なズレが色々生じ、どんどん亀裂が大きくなっていった。
彼と暮らしている間、私は彼の暴力を恐れて大人しくしていたが、
一度関西に帰った後は、私の引越しを催促する彼とは裏腹に、
連絡を取るのも億劫になってきた。
その間には、例えば
「雨の夜、携帯を取り上げられタクシーも禁じられ、
裸足で家まで40分歩かされる事件」
「毛髪が沈殿する謎の濁り湯事件」
「おんぶを強制される事件」
「ラブ定額をケチられる事件」
「甘えろ甘えろと脅迫される事件」
「初旅行で男親友と行きたがる事件」
「20年前のプラスチックネックレスを象牙と称してプレゼントされる事件」
など、数知れず前代未聞の珍事件、腹立たしい経験が重なった。
彼のみならず、
過去の話は「だめんずうぉ?か?」に立派に投稿できる自信がある。


私は、彼と住むことをやめ、1ヶ月ほど様子を見て、あっさり別れた。
私、と言っても、今日カウンセリングで話していても、
誰の話だかよくは分からない。
つい最近のことらしいが、相手の名前がどうしても出て来ない。

あのときのあれは、本当に恋愛だったのだろうか、という疑問が、
現在の男性への態度に迷いを生じさせる。
会って2時間でプロポーズされて、婚約して、同棲を始めて、
最終的には、ラブ定額の300円がきっかけでケンカになり、
彼のDV気質を直感し、別れた。
彼を契機に覚えた、
安藤忠雄やフランク・ロイド・ライトなんかの
建築家の名前や作品、知識は覚えているのに、
肝心の彼の名前を思い出せない今の私。
一体あれは何だったのか、恋愛だったのか、
それとも寂しさを埋めるために自分を誤魔化していたのだろうか、
それとも、全ては錯覚だったのだろうか。

自分自身への不信が、恋愛に対する今の私の姿勢を迷わせる。

先生は、あやとあやの男とも会ったことがあるし、婚約者とも会った。
先生に、訊いてみた。
私のあれは、恋愛だったのですか?と。
先生は、まず第一には、
あなたは前の彼と別れて、その隙間を埋めたがっていた、と答えた。
それは、納得できた。
別れたとき、絶対に自分は幸せな結婚をしてみせる、
絶対に見つけてみせる、と意地になっていたから。
そして、先生は、婚約者は、前の彼とは全く正反対の人間だった、と言った。
なるほど、と思った。
前の彼とは全く違って、婚約者は至極地に足のついたことを言う人だったし、
前の彼とは反対に、婚約者は理数系で現実主義者、
前の彼は、助手席のドアを私に開けさせたことすらないフェミニストだったが、
婚約者は、デートでも絶対に割り勘という男性だった。


婚約者には、私は恋愛感情ではない感情を持っていたように思う。
人生を一緒に歩んでいく相手として、地に足がついたところがいいと思った。
恋愛と結婚は違うかも、と思っていた。
破局まで、僅か数ヶ月だった。
彼と会った私の親は、拍子抜けしていた。
定期購読を申し込んでいた結婚マガジンは、届くなりゴミ箱へ直行。
引っ越すに当たって身近な友人に別れを告げていたが、
また戻ってきたし、と連絡してまわった。


事務的に判断して別れたために、
付き合っている間は悩みに悩んだが、
その後、引きずって悩むことはなかった。

そう思っていたが、今日カウンセリングで話していると、
やっぱり私にとってトラウマになっていることが分かった。
短期間で恋愛し、婚約し、
破棄することになった自分という人間が、信用できなくなっている。
だから、Lのように、急激に私を好きだという人間が現れて、
私はその距離感の不自然さに嫌悪を感じていても、
もしかしたらここから発展する恋愛もあるのかもしれない、
私は、恋愛が何たるか分かっていない人間だから、と考えている。

でも、先生と話してみれば、結局私はLを気持ち悪いと思い、
40にもなって何を幼稚なこと言ってるんだ、と思い、
独りよがりで押し付けがましい男性だ、と思っている。
何が「ありがとう」だよ!と、このブログでだって怒っていた。
先生が言うには、最初に「気持ち悪い」だとか「変」と思っていたら、
少なくともそこから恋愛になることは滅多にないと言う。
思い返してみれば、私は婚約者と付き合ってみて、色んな面を見るまでは、
少なくとも好きだった。
あれは、確かに恋愛だったのだ。
だから、Lとの関係が恋愛に発展するわけはないのだ。

好きかどうかも分からない私。
馬鹿だな。
自分の心が、全然分からない。
分かっていたようで、分かってなかった。
私は、婚約者のことが好きだったのだ。
急に、彼との思い出が蘇った。


キッチン恐怖症の私が、キッチンでパニックを起こし、
ごめんなさい、ごめんなさい、と泣いて蹲るのを、
彼は大丈夫、大丈夫、と、ずっと抱きしめてくれていた。
泣いていいよ、安心していいよ、無理しないでいいよ、
キッチンに立たなくていいんだよ、繰り返し、言ってくれた。


海が好きだと言った私を連れて行ってくれて、
ドラマ「木更津キャッツアイ」大ファンの私に、
海を指差し、あそこが木更津だよ、と教えてくれた。
海岸に、なぜか乾涸びたにぼしが落ちていて、
「海へお帰り」と、海に投げ入れた私を、
彼は笑って、面白そうな目で見つめていてくれた。
海に日が沈み、オレンジ色の空と海が、
銀色、そして黒へと移り変わっていく様を、
二人で黙ってずっと眺めていた。
ずっと一緒に生きていける人が、そばにいる。
雲の上にいるような、それでいて力強い、幸福感に包まれていた。
あれは、嘘じゃなかった。
短かったけれど、彼の人間性を見極めた日まで、私は確かに彼を好きだった。
あやが死んだ後も、私はもしかしたら少しだけ、恋ができていたのかもしれない。
別れた日から、一度も泣いたことはなかったけれど、
今になって、何の涙か分からないけれど、涙が溢れてくる。


ろくでもない男だったけど、別れたけれど、今になって思える。
ありがとう。あなたと会えて良かった。
あんな私を、好きになってくれて、ありがとう。
支えてくれて、ありがとう。
分かろうとしてくれて、ありがとう。
抱きしめてくれて、ありがとう。
直接伝えることはない「ありがとう」は、私の中にこだまのように返ってくる。
そのうちに、また色んな事件を思い出して、かき消えてしまうかもしれない。
でも、大切な人だった。
私は、彼が好きだった。
認めるために、自分の内で「ありがとう」と繰り返す。



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2007/12/28 04:14 | [ 編集 ]


>>鍵コメさん 

お疲れさまでした~。
あなたから、「おやすみなさい」を一昨日あたりから何度も聞いているので、いつが朝だかよく分からなくなってる美鳥です(笑)

木更津、行ったことないんです。知人が行くというので、木更津まんじゅうとかあったら買ってきて、と頼んだけど、そんなもんなかった、と言われました。商売っ気のない木更津、それでこそ、木更津、と思いました。

睡眠一番ですね。
第二戦目、応援してますよ~!

2007/12/28 11:38 | 美鳥 [ 編集 ]


 

わたしは「好き」という感情を上手く理解できていません。
いつからか傷つくことを恐れ、蓋をしたともいえます。
意識しているわけではないですが。。。

今の嫁のことが好きか?と問われれば、好きです。
この好きは本当の好き?と問われれば、よくわからない。
食べ物とかの好きと同じ感覚かもしれません。
その先の好きがあるのかもわかりません。
わたしは上手く理解できてないんです。。。

好きという感情が一定ならば、ONとOFFだけなら
もっといろいろな人を好きになっていたかもしれません。
素直に好きといえたかもしれません。
簡単に忘れることもあったかもしれません。

好きというメータがあれば、利用できたかもしれません。

単純にしたいだけなんですが、上手くできないんですよ。
好きという感情をシンプルにできないんですよ。

美鳥さんが
> でも、大切な人だった。
> 私は、彼が好きだった。
と、思えたのはいろいろな意味で前進のように感じました。

2007/12/28 11:48 | Yorke [ 編集 ]


>>Yorkeさん 

Yorkeさん こんにちは!
実は来てくださるの、お待ちしていました。
Yorkeさんが更新された記事、コメントしたかったんですが、グーグルマップの動作のせいか、私のブラウザでは落ちてしまいます。結果、Yorkeさんの記事全部が読めなくなってる状態です。
「宇宙センター」にめっさツッコみたかったのに!(笑)気になる!

恋愛感情は、シンプルなようでいて、本当に複雑なんですね。Yorkeさんが書かれたひとつひとつの言葉、どれも本当のお気持ちで、それを語っていただけること、とても幸せに感じました。ありがとうございます。
私も、「好き」とか「愛してる」とか、よく分かりません。確かに好きだったはずなのに、落胆したり、すれ違ったり、傷ついたり傷つけあったり、確実に二人の間に流れる時間が、恨めしくも感じます。
本当に、Yorkeさんが言われるように、バロメーターがあればいいのに、と思います。
本当に、この日のカウンセリングは、いろんな意味での前進かもしれません。
頭では分からなくても、バロメーターがなくても、恐る恐るでも。
本当に好きな誰かと出会い、生きるように自然に誰かを愛したい、そんな日が来るといいな、と思いました。

2007/12/28 13:02 | 美鳥 [ 編集 ]


 

あらま~!?そうでしたか、すみません。。。
ブラウザが落ちちゃってたとは(汗)

IEをお使いですよね?おそらく。
クッキーの影響かもしれませんね。

ブログですし、全員に見れるのが基本ですから、
様子みてダメそうなら、一時はずしますね。
ご迷惑をお掛けしました。

「宇宙センター」というパチンコ屋があったんですよー!
突っ込みたくなりますよね(笑)

2007/12/28 13:25 | Yorke [ 編集 ]


>>Yorkeさん 

さすがですね。
そこらへんのシステム関係よく分からないのですが、確かにIE使ってます。

「宇宙センター」て聞いただけで、血が騒ぎます。つっこまない人はいないでしょう。
実際そのパチンコ屋が、全く宇宙のカケラも感じない普通のお店だったら、もっと嬉しいんですけどね~!

2007/12/28 13:39 | 美鳥 [ 編集 ]


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2007/12/28 13:47 | [ 編集 ]


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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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