--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2014/04/16 (Wed) 指無し姫は生きる 2

※前記事<指無し姫は生きる1の続きです>


予告もなく舞い込んで来る罵倒や皮肉や歪んだ理想化やこき下ろし。
1人暮らしの部屋で、恐怖と孤独に耐える日々の中、真っ黒な絶望にじわじわ飲み込まれていくのが分かる。
人間は、結局どこへ行っても同じなのだ。
家庭も学校も職場も宗教団体も、健常者もメンヘラも皆みんな似たり寄ったりだ。嫉妬、投影、理想化、依存、叶わなければ攻撃。自分が殴られた分、殴りやすい誰かを探している。

私は、大丈夫だろうか。
ブログを通して信頼できるブロガー仲間や友人に出会えたが、同時に、人間の業深さや底抜けの悪意も嫌と言うほど目にしている。引き裂かれる。
私は誰かを不当に殴ってやしないか。私は私をちゃんと直視できているか。ありのままを貫いているか。



ブログの管理画面を開く前から動悸と呼吸困難に襲われるようになった。
震えが止まらない指でキーを打ち、ブログだけは更新し続けた。
荒らしにあって、ブログを閉鎖したり移転を続けるブロガー仲間は少なくなかった。一体今日まで、どれほどのブログが閉鎖に追い込まれたかしれない。
現実世界で痛いも苦しいも言えずに生きてきた人たち。ブログでなら本当の気持ちを言えるかもしれないと、一行一行勇気を振り絞って書いていた人たち。彼ら彼女らの懸命で純粋な声が、匿名の悪意に潰されていく現実。それが私はいつも悔しかった。


卑怯な荒らしに負けない方法は、一つしかない。
何を言われても脅されても、ブログを閉鎖しないことだ。
私にとって、ブログを書くということは、生きることとイコールだ。
ブログは、何が何でも書き続けなければならない。



新たなカウンセラーを、主治医に紹介してもらった。8年間通った臨床心理士で挫折して以来、二人目のカウンセラーになる。

精神分析に重きを置く新フロイト派のサリバン派。バウムや風景構成法、ロールシャッハなどを好んで使う治療者だった。
相性は、最悪だった。
カウンセリングルームに行く度に、希死念慮のトリガーを引かれた。
素面ではいられなくなった。帰宅するためにODしては道路に倒れこんだり、色々な手で自殺をはかろうとしては制止するカウンセラーと揉み合いになり、感情が制御できなくなっていった。
一体自分はどうしてしまったんだろうと怖くなるくらい、この治療者の元で精神状態が悪化した。
8年間通ったカウンセリングが失敗。その次も、失敗。絶望の上塗り。途方に暮れた。

そんな中、ある方から鍵コメを頂いた。関西圏でカウンセラーをしている男性からだ。
こんなふうに書いてあった。
自分のカウンセリングを受けるつもりがあれば十分受け入れる気持ちの用意がある。あなたの記事を読んで、カウンセラーという立場上、あなたの状況を他人事と流してしまうのは自分にとって非常に不自然だった。受け入れの用意があることをこちらからお伝えしておくのが筋ではないかと思った。


非常に丁寧な文面だった。
私の状況や判断を最大に尊重しようという心配りが隅々まで行き届いた長文だった。
私は、以前からその人を少し知っていた。似た感覚・考えを持つ人だろうと感じていた。その時点では、私のブログの姿勢や生き方を全肯定してくれていた。もっと楽に生きたらとすすめてくる人が多い中で、むしろ今以上に今の生き方を貫き通すべきだと言ってくださっていた。私も、自分の人生を生ききるにはそれしかないと確信しつつあった。


少しでも知識がある方なら分かるだろう。
カウンセラーからクライアントを招くのは、非常にイレギュラーだ。禁じ手と言っても良い。それはカウンセラー養成学校に通っていた頃から知っていた。

でも私は、こだわらなかった。
家庭でも学校でも宗教団体でも、私はいつも同じことを学んできた。常識や肩書きや立場は、決して私を救わない。
親たちが一番に私をキチガイと嘲り罵った。教師は私への虐めを止めないどころか虐めの指揮官だった。信者は、善の顔で私の不幸を食い物にし平気で騙し裏切った。ない金と時間を費やした「心の専門家」の治療を10年近く受けても、私は回復しなかった。
大切なのは、私に接する人間の本質だけだ。生き方、あり方が全てだ。
そして、私自身は、考え続けるしかないのだ。
何が最善か。何が真実か。両目を開いて、見極め続ける。死の瞬間まで。


受け入れる準備があると書かれた全文、真摯で濁りがなく、誠実で誤魔化しがなかった。
無条件に信用する気にはなれなかったが、私はあまりにも虚無と孤独で疲れ果てていた。1人で立ち向かい続けることにも限界が近づいていた。

当時のプライベートの日記から、私の状態を記述する単語を拾い上げてみる。
「両足自傷。両指自傷。記憶障害。過食。虚無感。鬱状態。全身、特に背中の痛み。パニック発作。手の震え。髪に火をつけて燃やしたい欲求。殺人欲求。意識消失。点滴。精神薬。OD。凄絶な孤独感。」


2008年12月、ついに生きることとイコールだったはずのブログも、書けなくなった。
全てが行き詰まった。いよいよ死ぬしかなくなった。
迷った末、自殺予定日を少しだけ延期して、体を引きずるようにして鍵コメをくれたカウンセラーのカウンセリングルームを訪れた。
期待は殆どなかった。自分が生きているか死んでいるかすら実感がなかった。ただ流れに任せ体を運んだと言ったほうが正しい。

待合室で、問診票を手渡された。
相談内容欄には「明日生きているか分からない」とだけ書いた。

地獄に仏を私は信じない。地獄から逃げ出した先は、また別の地獄の可能性が高い。自尊心を欠損して生きていくとは、そういうことだ。
期待など殆どなかった。
そんな力が残っているなら、私はまだあと1行でもブログを書くことができただろう。

案内され、向かい合わせのソファに腰掛けた。
最期の治療が始まった。


<⇒3に続く>

関連記事
 ◇<指無し姫は死なない
 ◇<指無し姫は生きる1

↓ ランキング参加中。応援クリックよろしくお願いします。  
 にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ 人気ブログランキングへ

◇twitter→こちら ※現在ツイートは殆どしません。リプライは見てお返事しています。
◇twitterまとめ→twilog(日ごとに纏めて読めます)
◇Ustream番組→ MitorixTV(折を見て再開予定。配信予告は当ブログとTwitterでお知らせしています)

関連記事

治療日記 | trackback(0) | comment(3) |


<<講演会&お茶会オフのお知らせ | TOP | 指無し姫は生きる 1>>

comment











管理人のみ閲覧OK


ブログ再開して下さってうれしいです 

はじめまして。病状に波があるから文章書くのが好きな方でもダメな時はありますよね。
私も被虐者ですのでお気持ちを察しつつ、ブログを励みにして来ました。
今は安定しておられるのなら良いのですが。
私も一時期相談者に傷つけら死にそうになったことがありますが、何とか小さな希望をもって生きています。
お互い図太く生きていきましょう。
自分を愛したいのに上手くできないだけなんだと私は思っています。
美鳥さんはどんな風に思っておられるのか、よろしかったらお聞かせ願えませんでしょうか?

2014/04/20 05:19 | ここ [ 編集 ]


承認待ちコメント 

このコメントは管理者の承認待ちです

2014/07/26 02:41 | [ 編集 ]


はじめまして 

明日の池尻大橋の講演に行こうと思っています。友人からツイートを紹介されてここにたどり着きました。
私は双極性障害で、3年間引きこもっている39になるセクシュアルマイノリティです。
このブログと出会えて嬉しいです。
生き延びようとする人と出会えるのは、稀有なことです。
明日は恋人と母と参加予定です。お話を聞くのを楽しみにしています。
指なし姫のお話も、力がある時にまた書いてください、教えてください。

2014/09/26 10:43 | 道 [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://xxcotorixx.blog120.fc2.com/tb.php/1266-aea7ba36

| TOP |

プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
講演のご依頼ご相談は、当ブログメールフォームからお願い致します。

診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

QRコード

QR

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード

メールフォーム 

お気軽にメールください。返信までお時間頂く場合があります。

名前:
メール:
件名:
本文:


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。