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2007/12/20 (Thu) 彼女の死亡届

病院 2007.12.20


朝から予約どおり、ちゃんと病院に行けたのは良かった。
無意識で、気がついたらN先生と向かい合っていた。
ぼーっとするが、前回のカウンセリングで得た教訓をもとに、
自分の症状をできるだけ伝える。

記憶がないこと、パニック発作に襲われること、手が震えること、
眠剤が効かず何度も起きること、5時から毎日寝込むこと、
それから、あやが死んでしまったこと。

私はどうしたらいいんでしょうか、と先生に訊いたら、
「彼女のことは、そっとしておいてあげてください。考えないようにして。」
と言われた。
それは無理だ、彼女のことを考えないなんて、無理だ。
死んだのに。殺されたのに。
あんなに頑張って、必死で生きて必死で愛して、でも死んでしまったのに。
死んだ彼女に、金や嘘やプロポーズや何百種もの短歌や、
今更なんにもならないゴミを投げつけて、彼女の死体を更に踏み躙った男がいるのに。
言葉にならなくて、ただ一言しか言えなかった。
「あまりにも彼女がかわいそうです」
言ったら、涙が止まらなくなった。
あやもいない美鈴も不在の私は、とてもとても脆い。
なんでこんなに弱いんだろう。
あやは、まだ生きてるんじゃないか、と思いたがっている。
でも、死んでしまった彼女は、もう生き返らないのも知っている。

あやが死んでしまって、私は本物の人間不信に陥ってしまったように思う。
彼女がいたから、私はまだ、きれいな心でいられた。
今の私は、誰も近づくな、誰も私を救おうとするな、一人でいいんだ、
と、強がって強がって、強がりすぎて、
あやは死んで乾涸びていくだけで、
美鈴は、とりあえず彼女に出来ることはないから、冷静に私を遠くから見ている。
夢で出会った、あの5,6歳の女の子。
あの子が今の私を見つけたなら、私は間違いなく彼女のあの目で殺される。
本当に私は一人だ。


CPTSDって簡単に名前がつくけれど、「複雑性」ってまさにその通りだ。
何に引っかかって自爆するか分からない。
フラッシュバックを避ける方法が、いまだに分からない。
避けていたら、私は誰とも向き合えないし、外の世界に出て行けなくなってしまう。
信じられる人を探しに、自分の足で歩いて、自分から外に出なければ、
誰にも出会えないのに、こんなところで、苦しい苦しいと言って、
泣いてるだけで死にたくない。


あやが死んだことは、なかったことにしておいた。
あやはいなくなったみたいだけど、あやが学んだ教訓を糧に、
美鈴は冷静に人生を進めようとした。
でも私とあやと美鈴の境はとても曖昧で、
どこからどこまでが自分で自分じゃないのか、
別人格なのかそれとも全て私なのか、離人症状が強すぎて判別できない。



パキシルとソラナックスを増量して、
更に新しい薬を追加しましょう、と先生に言われた。
私は、断った。
薬は増やしたくない。
何かに頼りきりたくない、もたれたくない、信じたら危ない、
という気持ちが、薬に対しても影響を及ぼしている。
戦わなくちゃ。戦わなくちゃ。と思う。
薬もいいが、ぼんやりする。
寝てる場合じゃない。
私は、一人だ。
認めたくなかったけど、あやは死んで、もう土の下だ。
私の人格の椅子は、空っぽで誰も座っていない。
美鈴は、ろくでなしの恋人を切り捨て、新しい恋人と婚約し、
裁判で勝訴と和解を勝ち取り、ろくでなしだった婚約者を切り捨てた。
個人で経験のないデザインの仕事もしようとした。
資格も取った。
面接も受けた。
受かっても、条件を考えて、蹴った。
自分を安売りしない美鈴のやることは、いつも正しい。


それとも、全ては私一人がしてきたことなんだろうか。
あやも美鈴も、私の役柄でしかなくて、
だから全部、苦しいこと悲しいこと痛いこと、人間不信を
私が全て持っているんだろうか。

世界が薄まって、誰もいなくて自分しかいない。
誰に支えてもらうでもなく、
今の私で、誰かと関わったり、誰かに恋したりしなければならない。
そんなこと、到底できそうにない。
もう一度人を信じること、男性を信じること、考えただけで怖い。
私は、死にたくないから。
せめて、生きていたいから。


あと数時間で、今度は、カウンセリングに行かなければならない。
行きたくない。
眠剤を飲んで無理やり眠って、
それから頓服を飲んで、とにかく行かなくちゃ。
あやの話をしなければならないけれど、したくない。
ずっと避けてきた。
先生も、訊かなかった。
多分、忘れたふりをしている私を知っていたんだろう。

あやは死にました、と一言。
一言でいいから、言え。

泣くことを恐れるな。
叫ぶことを恐れるな。
傷つくことを恐れるな。
自分のトラウマを恐れるな。
あやの死を恐れるな。
頑張れ。
頑張れ。
生きろ。


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comment











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美鳥さん、こんにちは。
何にも寄りかかるものか。
時々、私の中でもそんな声がします。
同じですね。

でもお薬は、やわらげてくれるから手放せない。
…弱い私。

2007/12/20 14:43 | だいず [ 編集 ]


 

お久しぶりです美鳥さん!

今回の日記は僕の頭では難しくてよくわかりません。
こんな僕が偉そうに言える立場ではありませんが、生きるということは絶対に諦めてはいけないと思いました。
辛い過去や矛盾した現実。そんな中で生きている美鳥さんは本当に偉い!
世の中にはたくさんの味方がいます
一人じゃないですよ

2007/12/20 15:37 | のり [ 編集 ]


>>だいずさんへ 

コメント、ありがとうございました。
朝に病院へ行って、それから家に帰ってきてこの記事を書いたら、私はもう何もできなくなりました。カウンセリングを諦めかけていました、
家を出なければならない10分前に、だいずさんからのコメントを見ました。
寝てる場合じゃない、私はまだ戦える、頑張ろう、て、スッピンでカウンセリングに行きました。
ボロボロに泣いて、ショックを受けて、今日のカウンセリングはとても辛いものでしたが、だいずさんがこの時間にコメントしてくださらなければ、私は自分を知るための今日という大事な日を逃していたと思います。
ありがとうございました。
同じ鬱を抱えながら、優しい詩を書かれるだいずさん。あなたの存在が、励みです。
本当に、ありがとうございました。

2007/12/20 21:15 | 美鳥 [ 編集 ]


>>のりさん 

コメント、ありがとうございます。
のりさんのブログに時々遊びに行っていますが、私にとって大事なタイミングに、とある記事の文を読み、あなたの言葉だからこそ、とても重みのある言葉として拝見しました。
>今回の日記は僕の頭では難しくてよくわかりません。
と、書かれていますが、あなたは分かってくださっていると思います。
私にかける言葉を、ご自身の中に探してくださったのだと思います。ありがとうございます。
生きていきます。
>辛い過去や矛盾した現実。
大人っぽいのりさんには、最初っから本当に驚かされます。
まったりと熱い日本茶のみながら、また遊びに行きますね。コメント、ありがとう。
上でコメント頂いただいずさん同様、あなたのコメントのお陰で、私は今日、勇気を奮い立ててカウンセリングに行くことが出来ました。
ありがとう。

2007/12/20 21:20 | 美鳥 [ 編集 ]


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プロフィール

美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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