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2007/12/16 (Sun) LOVE TRADER

私が振った男、サディストのLからメールが来た。
前日貰ったメールが私の記憶と携帯から消去されていたので、
どうやら消えたみたいなので再送してください、とメールしたのだ。


毎日君のことを考えていた。
時には逢いたくて切なくて自分の気持ちを抑えるのに苦労した。
君と私は、距離の縮め方が違うだけではないのかな。
私はちゃんと君と向かい合ってなかったかな。
確かに臆病かもしれない。
遅いのかもしれない。でも向き合っていたよ。
あれだけのことを書いたのだから、君はもう決めてしまってるんだろうな。
でも私は幸せな時間をもらいました。
ありがとう。


そんなメールだった。
最後には、HNと共に本名が書かれてあった。
何にも始まっていないのに、会ったこともないのに、
電話でしか話したことがないのに、
彼は最初から私のことが好きでたまらないようだった。
「育ちの良い筋金入りのエロ」が彼の理想で、
私はその条件に適ったというのだが、
それだけでいい年をして人を愛せるものか。


私にも、そんな時期はあった。
会ったこともないのに恋をしたり、
少し良い顔を見ただけで恋をしたり、
相手を見ているようで、自分の中の妄想に恋していた。
恋愛していたのではなく、恋している自分自身に恋していた。
私より10も年上の彼が、
なぜ今だそんな幼稚な感情に留まっているのか私には分からない。


今、私は、居丈高で高慢な、嫌な女になっている。
彼のメールを読むと、会ったこともない彼に、
言ってやりたいことが山ほど出てきて、苛々している。
ついこの間まで彼に「傷つけてごめんなさい」なんて
殊勝なことを思っていた私が、
彼のメールの一文一文を蹴りつけたい位、腹を立てている。


私は、こんなときの「ありがとう」が大嫌いだ。
何にも始めようとせずに、「君はもう決めてしまってるんだろうな」
なんて独り言を私に向かってそれとなく呟き、
「距離の縮め方が違うだけではないのかな」
「私はちゃんと君と向かい合ってなかったかな」
と後ずさりながら、まだ独り言のように私にそれとなく呟き、
私が認識を変えて、自分を追いかけては来ないかと窺っている。


「ありがとう」って何だよ。
私は、あなたをいわば拒絶したんだから、
「ありがとう」なんて言われる筋合いなんてない。
「?かな」「?かな」じゃなくて、
距離の縮め方が違うだけだ、
俺はちゃんと向かい合ってたんだ、
だけど君に伝わってないんだ、と言い切ればいいじゃないか。
そんなに私のことが好きなら、否定でも何でもして、
「臆病かもしれない」と今の自身を評するのなら、
今度こそ私に対して真っ向から向き合ってみてもいいじゃないか。


私から終わらせたことなんて、本当は一度もない。
皆、自分で線を引いて、恐れてすたこら裸足で逃げていくのだ。
私も、人のことを言えた義理じゃないが、
関係性の終結を相手の意志に委ねるのは、ずるいと思う。


無理だと思ったら自分で決めればいい、決めたなら、
相手の顔色を窺うことなく真っ直ぐに気持ちを伝えればいい。
まだ続けたいんだと思うのなら、そう決めればいい。
そうしてくれて初めて、
完全に拒否するか継続するかを相手と対等に決められる。

これじゃ、私は最初から最後まで置いてきぼりで、
だけど私が全て決めてしまった、みたいに見えるじゃないか。

でも、これ以上を求める私にも問題があるんだろう。
彼が後ずさるのは、私を恐れたからだと思う。
私の彼に対する柔和さが、欠けていったのかもしれない。


まだ何も始まってはいないのに。
振るも振られるも、まだ何にも始まってないのに。
一般論に逃げ込んで、私の前から去って行ったのはL自身だ。
だから「あなたは自分から去ろうとしているよ」と伝えた。
伝わったのか、伝わってないのか、こんなメールじゃ分からない。


彼のメールの文からは、自己陶酔は見えても、
生きている私に対する言葉は、一つも見つけられなかった。
ドラマみたいな台詞やシーンには、うんざりだ。
相手が涙を流して走り去って、数秒後に自分の気持ちに気付いて、
やっぱり相手を追いかけるだとか、
泣きながら走っていたら、図ったようなタイミングで、
ものの見事にすっ転んでしまい、
好きな相手に偶然気付いてもらうだとか、
なんかそんなのが人の心を打つとか、
なんかかっこいいとか思っていて、
実際にやる人間がいるのだから、私は本当に驚く。


大量生産された愛の言葉、告白、さよなら、ありがとう。
本当にそれが贈りたい言葉?
届ける前に、届かないと諦めて、自身を惜しみ、
安物のそこらの山積み商品から、
適当に見繕って相手に渡しておいて、
それでいて一点もののオーダーメイドの愛を欲しがるのは、
虫が良すぎる話じゃないのか。


ここでまだ終わっていないと思う私が、おかしいのかもしれない。
でも、なぜ人は自分で区切りをつけておきながら、
逆らえない流れがあった、仕方なかった、と諦めたがるのか。
自分が決めていることなのに、いつだって自分が決めることなのに。


捨てることも壊すことも逃げることも終わらせることも、いつでも出来る。
でも、いつも同じ場所で終わらせていたら、
それじゃいつまで経っても前には進めない。
私は、いつでも待っているし、逃げないでいようと思う。
動かず、ここにいる。
ここにいる私で、話している。
でも、どうしてそんな素っ裸で裸足で慌てて逃げていくの。
そんな姿、哀しすぎる。


でも、哀しいのは私の姿だ。
哀れなのは、私じゃないか。
会ったこともない男なんて、本当はどうでもいいはずだ。
私が蹴りつけたいのは、私自身だ。
畜生、畜生、死んでしまえ!と自分を罵っている。
愛して欲しいように愛されない自分を、
死んでしまえ、と呪いの言葉で切り刻んでいる。
生きてる価値あるのか、お前?と自分を蔑んでいる。


一度見てしまったら、私は彼の情けない背中を消去できない。
幾ら彼がどんなに手入れの行き届いた縄で私を巧みに縛っても、
あらゆる道具を駆使して拘束しても、
私の体を自由に弄び、快感と苦痛で何度失神させようと、
私の心は、永遠に彼に寄り添うことは出来ないだろう。

Mほど、Sの心を見通せる。
Mほど、Sの弱さを見ているものだ。
どんな技術を持ったサディストであっても、
自分の弱さを恐れ、私を恐れながら、私を支配することは出来ない。


誰か私を愛してよ。
愛してください。
護ってください。
何千回、何百回、幼い頃から私の中で大量生産されてきた欲求。
決して叶いはしない。
反吐が出る言葉だ。
フェイクだ。
本物を真似た偽物しか私は知らない。
私は、人を愛し愛される資格がない。
今のところ。
こんな日は、もう何だっていいのだ。
愛して。愛して。愛して。
誰でもいいから私を愛して。
誰でもいいから傍にいて。
プライドをかなぐり捨てて、叫んでやる。


でも愛ってなに?
愛されるってどういうこと?
分からない。
分からない。
分からない!


チープなのは私だ。
フェイクの私は、本物に触れたことがないもの。
大量生産でも二流品でも何だっていいから、
一度でいいから窒息するくらい埋もれたがっているのは私だ。
こんな気持ち、しばらく襲って来なかったのに。
薬漬けの毎日が、チープな今の私には丁度いい。


死んでしまえ。
死んでしまえ。
即刻死ね。私。



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Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

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