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2010/09/24 (Fri) 生も死も踊る

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昨日、カメルーン国立舞踏団のステージを見に行った。
アフリカンダンスを始めてから、アフリカにどっぷりはまっている。特に、西アフリカが大好きだ。アフリカは、東と西で大分赴きが変わる。主に、イスラム文化の影響を受けたか否かだと思う。そこらへん、まだまだ勉強中だけど、人々が普段使っている布のデザインを見ても、東と西は明らかに違う。
私は、混じりけのないアフリカといった印象の西アフリカが好きだ。
恥ずかしながら今回初めてカメルーンの正確な位置を地図で知った。赤道直下の西アフリカだ。すぐにチケットを買った。


アフリカンダンスのレッスンで知り合った友達Hちゃんと、ホール最寄の駅で待ち合わせた。
場所は、神戸。大阪から、近いようで遠い。

当日、朝からかなりの体調不良で、苦心して家を出た。
正直いって、家でひたすら寝ていたかった。
電車に乗っても呼吸が浅くて苦しくて、道中随分頓服を齧った。体調が悪い、精神的に調子が悪いと、どんなに好きなもの楽しい計画も、あっさりただの苦行に変わる。あらためて、自分は病気かもしれないと思った。実際の困難にぶち当たって初めて「なるほど私は病気なんだな」と納得する。骨折しているわけでもないし、高熱が出ているわけでもない、目に見えない精神的な病は自分でも自覚が難しい。

写真作品を出品した美術展に来てくれて以来、2ヶ月ぶりにHちゃんと会った。開演時間まで、ホールの中にあるレストランで早めの夕飯を食べた。Hちゃんに障害のことは話してあるが、Hちゃんは障害とは無縁な人でよく分からないと言う。分からなくていいやと思う。彼女特有のほのぼののんびりとした空気には、よく助けられる。

無理やり食べて、取り留めなくしゃべっている間に体調が上向いてきた。ド欝で家に引きこもっていたかった気分も、頑張って出てきてよかったかもしれないという淡い期待に変わってきた。
ホールの席に座った時には、完全に気分が安定していた。


カメルーン国立舞踏団のステージは素晴らしかった。カメルーンは、「ミニアフリカ」と言われるほどアフリカのすべての気候や地形をそなえている。一つの国の中に250もの部族が暮らしているらしく、ステージでは、あらゆる部族の音楽、ダンスを見ることができた。贅沢なステージだ。
ジャンベ(アフリカの代表的な太鼓)の音色が素晴らしく、あれを聞くと踊らずにいられなくなるのは多分アフリカ人だけじゃないはずだ。

アフリカの歴史からは、慟哭が聞こえてくる。大航海時代、突如現れた白人たちに奴隷として売買され、虐殺され、物として扱われた。白人たちが肌の色が違う彼らのことを「彼らは果たして人間か、否か」と真剣に議論した時代があるという。
どんな時代にあっても、アフリカ人にとって生きることは踊ることであり、踊ることは生きることであったようだ。喜びに踊り、悲しみに踊り、恋をしては踊り、精霊に捧げ踊った。私がアフリカに惹かれて仕方ないのは、抑圧され続けてきた彼らの生と死が、同じく抑圧して生きてきた自分自身と重なるからかもしれない。


幕間で振付師の方が出てきて、演奏家たちとダンサーたち全員で、日本の歌「いい湯だな」を歌ってくれた。2002年W杯で大分県中津江村にキャンプで訪れた際に、初めて温泉を体験して知られた歌だという。ジャンベやバラフォン、色鮮やかな民族衣装を纏った彼らがアフリカのステップで歌い踊って笑う光景は楽しくて楽しくて、会場中が沸いた。
最後は、観客もステージにあがって一緒に踊ったり、踊れない子供がびびって逃げ出したりする場面もあった。どれも楽しかった。


日本の先人の言葉に、「辛いときほど笑いなさい」という言葉や、「笑う門には福来る」、これを応用してか「暗い顔をしているから余計に暗くなるんだ」という言葉がある。もっともらしく教わってきた。信じてきた。
辛い時も笑って生きてきた。そうしたら、私の魂は穴だらけのスポンジのようにスカスカになった。笑うどころか死ぬことしか考えなくなった。

だから、私は笑いたくないときにはもう決して笑わない。
私は辛い時には笑えない。
踊っていると自然に笑顔になっている。なぜなのかは分からない。理屈はない。それでいいし、それがいいのだと思う。

神戸の地下鉄の構内で、Hちゃんとふざけてアフリカンダンスのステップを踏んだ。面白くて二人で笑った。私は、ますます西アフリカに魅せられて、ダンスレッスンには通い続けるだろう。
神戸から大阪までの帰路、私は難なく帰った。行きの絶望が嘘みたいだった。


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Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

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