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2010/06/10 (Thu) 東京こぼれ日記 5

淡々と続く東京こぼれ日記が、勝手にシリーズ化。「独特の黄昏空気感」と友人に称された。この文体はこの文体で書いてて楽しい。何でも私は書くのが好きだ。読んでくれる方も楽しんでてくださるといいのだけれど。
でも、更新日があきすぎてみんなもう忘れてると思うんだな。五月頭のことを六月中旬に書くなんて旬を過ぎすぎているだろ。
いつまでも講演会講演会うざいねんとかツッコまれてるんだろうな。
でも構わず今回も淡々といきますよ東京こぼれ日記。

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5月2日

アンケート集計担当のスタッフさんと、最終打ち合わせ。

申込者数に驚いた。
なぜなら、色々あって、とにかく受付開始日まで筆舌に尽くせぬ色々があって、開催すら一度破綻した講演会だから。なのに、こんなに申し込んでくださる方がいらっしゃる。


何だみんな何で申し込むんだ!と薄気味悪くすらなる。
根が暢気な性格の私も、さすがにあと数日で本番と思うと思考が急激にナーバスになってきた。
これ全部サクラだったらどうしよう。

担当してくれたスタッフさんは、アスペルガー症候群。
このこぼれ日記でスタッフ紹介を一度もしたことがないけれど、それぞれ全部持っている障害や背景や年齢、性別が見事に違う。面白いくらいに個性豊かだ。
アスペルガー症候群について詳しく調べるようになったのは、このスタッフさんとブログで知り合ってからだ。精神疾患と脳の機能障害は、性質が全く違う。でも、感覚の違いや社会から弾かれたマイノリティな経験を持っていること、それでも人と関わろうとしている点は、私と彼女は同じだ。

集計日と報告日をきっちり決めたほうがアルペルガーはやりやすいのだということで、事前にスケジュールを決めてあったが、予定通りにきっちり最後まで素晴らしい仕事をしてくれた。

こういう作業は初体験だという。
ちらしを作ってくれた友も、名簿を作ってくれた友も、他の誰も皆、それぞれの作業に初体験である。
新しい何かに挑戦することは面倒だ。なのに申し出てくれた皆の心意気に深く頭を垂れる。


ひとりひとりが当日までに自分の仕事を終えていく。
ケツもちは私である。講師をやる私がコケたら皆の努力が泡になる。
スタッフの皆にも講演内容は一切話していない。
誰にも話したことがない。断片は友達としょっちゅう話しているけれど。
ちょっと孤独だ。怖い。でも楽しみ。


ふと思う。
もしかして障害者って、すごいんじゃないか。
多数決から弾き出されて、もしくは馴染めずに、隅っこで小さくなって生きてきた経験を持っている。そこでなきゃ経験できない辛酸を舐めている。
それでも今日まで生きてきて、人と関わり続けることを諦めないで生きている。そんな皆は優しい。黙って優しい。無駄口なく、行動が優しい。


頼もしきは苦難を味わって這い上がってきた人間の経験と勇気だ。
穏便に生きてきた友達は周囲に何人もいる。私が困ったとき、彼ら彼女らから実際使えるアドバイスを貰ったことはあいにく殆どない。そして、動いてくれる人も滅多にいない。行動が人を助けることを知っている人間は、案外少ないのだ。


その彼女に、集計お疲れさまと言ったら、作業していて思ったことがあると言う。
なに?と訊いたら、しみじみとした声で
「みんな、あったかいねぇ」
と、言った。

私は、一瞬何のことか分からなかった。
彼女は、あれだけの項目をちゃんと書いてくれて、メッセージ欄にまで書いてくれる人がいっぱいいる、これはすごく温かい人たちだという。

「そうだねぇ」
私は返した。
アスペルガー症候群は、他人の情緒を読み取るのが困難な障害だと言われている。
でも、作業で必死になっている私は、この向こう側に人がいるのだということを忘れかけていた。アンケートの隅々にまで参加者のひとりひとりの感情がある。
これを書いてくださったひとりひとりが現実にいるのだ。

参加者もあったかいし、スタッフの彼女もあったかいと。私は、心の中で感謝した。

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5月3日

弟MT宅のクーラーは、相変わらず壊れている。MTは壊れていない、ちゃんと動くときは動くんだ例えば外気温が低いときとか、と言うのだが、そんな気まぐれに動くクーラーは間違いなく壊れているのだ。

そのうちに「このクーラーはツンデレやねん」と言い始めた。
期待しないときに冷気を出したりするのだという。

しかし、今日は冷気が出ると言ってつけたのに、生ぬるい風が出てくるばかりだ。
「もうこれ壊れてるって。もうあかんて。このまま修理せんかったらアンタ真夏は部屋で死んでまうで」
真夏にクーラーが壊れた経験がある姉として、精一杯進言した。

「あーもうアカンのかなー」
さすがにMTが壊れている事実を認めかけた。

瞬間、ベランダの室外機がゴウンと音を立て、クーラーから冷気が出てきた。

「出てきた!なんや<見捨てられ不安>か。ボーダーか」
MTは、クーラーに向かってボーダーの姉を持つ弟らしいツッコミを入れた。

「見捨てられそうになったら態度急変するからな」
と、私は解説を入れておいた。

ネタにすると可笑しくて、二人で笑った。


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<次回につづきます>



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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

講演活動・ユーストリーム放送しています。
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診断名の有無に関わらず、生き辛さを抱える方々と温かい繋がりを目指しています。ご感想ご意見など、お気軽にどうぞ。お待ちしています。

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