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2010/06/18 (Fri) 東京こぼれ日記 6

自律神経失調症が悪化してるのか、めちゃくちゃ体調悪い。血圧も凄い低い。
この間病院の待合室で測っていたら、たまたま隣にいたおばちゃんが私の数値を見て「うわ低っ!」と言った。
一緒にいた私の友達とおばちゃんと3人で、しばらく低血圧話で盛り上がった。
最近の血圧、下が50で上が88とかです。ごっさしんどいです。

そして色々考えるところあり、メールとコメント返信のペースを落としています。ひとつ成長するための過渡期にあることに気づき、自分を把握しなおしています。精神的に色々考えなおさなければならないことがあり、ペースを落とさざるを得ないようです。
そのため返信が遅々も遅々、ひたすらに遅々としていて、心苦しいです。変わらずコメント、ランキングクリックしてくださっている方々、本当にありがとうございます。

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5月3日

本番まで、あと2日しかない。
全然原稿が終わらない。
削っても削っても、削っている途中で何故かつけたしてしまい、一作業終えた頃には乾燥わかめのように増えている。

でも書いてみて良かった。原稿なしで喋っていたら、前半で時間終了になるところだった。何でもやってみるもんだな。
MTに言うと、今さら気づいて大丈夫なのかと本気で呆れている。
リハーサルとかしといたほうがいいで、という。
それは分かるけど時間ないし、お姉ちゃんはいきなりガッと行ったほうがええねん、度胸と勢いだけがとりえやからなと説明した。
聞いているMTの表情は芳しくない。度胸と勢いだけで大失敗して大恥かいてきた姉の歴史を知っているゆえだろう。

この顔をされると猛烈に不安になってくる。


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5月3日

一度も使ったことがないソフトを使って、いきなりスライド作成を始めた。
「そんなすぐにできひんで」と言われていたにも関わらず、根拠なく割合すぐできると思っていた私。
はじめてみたら、ほんまにすぐできひんので脂汗が噴出。

アバウトという性格も災いして、レイアウトがガッタガタになっている。

一切手を貸さないつもりだったらしいMTは、ラインがまっすぐじゃないと気がすまないプログラミングオタクなので、ガッタガタの行を見かねて、ついに手を貸してくれた。
何とか行が整った。しかし、これをどうやって使おうか。
簡単な来歴を書いたスライドだが、全部で10枚近くある。
それならと思いつきで開場から開演までの待ち時間に自動で流すことにした。そうしたら流す方法が分からず、また一苦労した。これはMTの力をかりず自力であっという間にできた。その頃MTは、またも寝袋で熟睡。

ひとりで、カタカタと原稿最終チェックを続ける。
ベランダの外の室外機に毎日昼寝にやってくる猫と目があった。私のデスクから丁度見える位置が彼(多分オス猫)の定位置なのだ。
時々猫に話しかけながら作業を進めるも、猫は美味いものを欲しいだけのようで、あまり私の話に興味はないようだ。


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5月4日

軽くパニック。
しかし、妙な自信だけある。
MTが、リハーサルをしたほうがいいと言うのだが、誰もいない場所へ向かって延々2時間喋ったところで何になろう。

壁に貼った「伝えたいことを伝える。スタイルにこだわらない」を律儀に守ることにした。
というか、リハーサルする時間なんてなくなった。

あちこちのスタッフと連絡とりまくり。
弟MTは、一応来てくれることになっているが、PCで録画の設定だけしたら当日はすぐ帰るらしい。夜勤があるから、昼間は彼にとって夜中なのである。仕方ない。

会場をおさえた日から、ひたすらに当日の天気を気にしていたのだが、見事晴れらしい。素晴らしい!

私もそうだが、精神疾患を抱えた人や病気の人は、天候に著しくコンディションを左右される。足元も悪くなる。
ただでさえ外に出るのが一大イベントな人にとって、雨の日の外出は大変だ。まして、他県から飛行機で来てくださる方までいらっしゃるので、このときばかりには天候を祈りに祈っていた。

てるてる坊主を作ろうと真剣に考えたのは、人生初めてだ。

夜に原稿は書きあがった。
一項目につき「2分30秒」?「5分」と大体の時間まで細かく書き込み、2時間を前半と後半の2パートに分けた。

あとはちゃんと食べて、ちゃんと眠り、腹を括って明日の講演会に臨むだけ。

作業の途中でふと弟を振り返り、
「今までブログでもありのまま書いてきたけど、うちの両親やうちの家族に起こった出来事を、そのまま講演会で話してもいいと思う? どう思う?」と訊いた。

弟の答えは、シンプルだった。
「正しいことを言っていると自分が信じているなら、何を話してもいいやん」

「家族のこと」には、勿論彼MTのことも含んでいる。
会場で、彼も姉である私が語るうちの家族について、良いことだけではなく、失望したこと、悲しかったこと辛かったことを聞くのだ。他人ではない人間が、私の話を会場で聞くのはどんな思いがするのだろうか。

しかし、彼は腹を括って生きている。
いつうちの家族が家族を殺したり、自殺したりしても驚かない覚悟をして毎日を過ごしているという。
予期せぬ電話がかかってきたときには、誰かが死んだかもと思うのだそうだ。そして、スーツを持ってすぐ戻らなきゃいけないんだろうとシュミレーションまでしているという。

でも、それは決してオーバーでも何でもなく、やはり私と同じ家庭を経験した彼だからこそわかる現実的危機感なのだ。

私は、自分の経験を誰かに伝えようとしている。
私は私でしかいられず、私は私のことしか真実は分からず、そして私はこう生きると決めたのだ。
だから、ブログと同じ自分でいようと決めてきた。
明日の講演会でも、私は何ひとつ怖気ず変わらない私で話そう。


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<次回につづきます>



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2010/06/10 (Thu) 東京こぼれ日記 5

淡々と続く東京こぼれ日記が、勝手にシリーズ化。「独特の黄昏空気感」と友人に称された。この文体はこの文体で書いてて楽しい。何でも私は書くのが好きだ。読んでくれる方も楽しんでてくださるといいのだけれど。
でも、更新日があきすぎてみんなもう忘れてると思うんだな。五月頭のことを六月中旬に書くなんて旬を過ぎすぎているだろ。
いつまでも講演会講演会うざいねんとかツッコまれてるんだろうな。
でも構わず今回も淡々といきますよ東京こぼれ日記。

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5月2日

アンケート集計担当のスタッフさんと、最終打ち合わせ。

申込者数に驚いた。
なぜなら、色々あって、とにかく受付開始日まで筆舌に尽くせぬ色々があって、開催すら一度破綻した講演会だから。なのに、こんなに申し込んでくださる方がいらっしゃる。


何だみんな何で申し込むんだ!と薄気味悪くすらなる。
根が暢気な性格の私も、さすがにあと数日で本番と思うと思考が急激にナーバスになってきた。
これ全部サクラだったらどうしよう。

担当してくれたスタッフさんは、アスペルガー症候群。
このこぼれ日記でスタッフ紹介を一度もしたことがないけれど、それぞれ全部持っている障害や背景や年齢、性別が見事に違う。面白いくらいに個性豊かだ。
アスペルガー症候群について詳しく調べるようになったのは、このスタッフさんとブログで知り合ってからだ。精神疾患と脳の機能障害は、性質が全く違う。でも、感覚の違いや社会から弾かれたマイノリティな経験を持っていること、それでも人と関わろうとしている点は、私と彼女は同じだ。

集計日と報告日をきっちり決めたほうがアルペルガーはやりやすいのだということで、事前にスケジュールを決めてあったが、予定通りにきっちり最後まで素晴らしい仕事をしてくれた。

こういう作業は初体験だという。
ちらしを作ってくれた友も、名簿を作ってくれた友も、他の誰も皆、それぞれの作業に初体験である。
新しい何かに挑戦することは面倒だ。なのに申し出てくれた皆の心意気に深く頭を垂れる。


ひとりひとりが当日までに自分の仕事を終えていく。
ケツもちは私である。講師をやる私がコケたら皆の努力が泡になる。
スタッフの皆にも講演内容は一切話していない。
誰にも話したことがない。断片は友達としょっちゅう話しているけれど。
ちょっと孤独だ。怖い。でも楽しみ。


ふと思う。
もしかして障害者って、すごいんじゃないか。
多数決から弾き出されて、もしくは馴染めずに、隅っこで小さくなって生きてきた経験を持っている。そこでなきゃ経験できない辛酸を舐めている。
それでも今日まで生きてきて、人と関わり続けることを諦めないで生きている。そんな皆は優しい。黙って優しい。無駄口なく、行動が優しい。


頼もしきは苦難を味わって這い上がってきた人間の経験と勇気だ。
穏便に生きてきた友達は周囲に何人もいる。私が困ったとき、彼ら彼女らから実際使えるアドバイスを貰ったことはあいにく殆どない。そして、動いてくれる人も滅多にいない。行動が人を助けることを知っている人間は、案外少ないのだ。


その彼女に、集計お疲れさまと言ったら、作業していて思ったことがあると言う。
なに?と訊いたら、しみじみとした声で
「みんな、あったかいねぇ」
と、言った。

私は、一瞬何のことか分からなかった。
彼女は、あれだけの項目をちゃんと書いてくれて、メッセージ欄にまで書いてくれる人がいっぱいいる、これはすごく温かい人たちだという。

「そうだねぇ」
私は返した。
アスペルガー症候群は、他人の情緒を読み取るのが困難な障害だと言われている。
でも、作業で必死になっている私は、この向こう側に人がいるのだということを忘れかけていた。アンケートの隅々にまで参加者のひとりひとりの感情がある。
これを書いてくださったひとりひとりが現実にいるのだ。

参加者もあったかいし、スタッフの彼女もあったかいと。私は、心の中で感謝した。

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5月3日

弟MT宅のクーラーは、相変わらず壊れている。MTは壊れていない、ちゃんと動くときは動くんだ例えば外気温が低いときとか、と言うのだが、そんな気まぐれに動くクーラーは間違いなく壊れているのだ。

そのうちに「このクーラーはツンデレやねん」と言い始めた。
期待しないときに冷気を出したりするのだという。

しかし、今日は冷気が出ると言ってつけたのに、生ぬるい風が出てくるばかりだ。
「もうこれ壊れてるって。もうあかんて。このまま修理せんかったらアンタ真夏は部屋で死んでまうで」
真夏にクーラーが壊れた経験がある姉として、精一杯進言した。

「あーもうアカンのかなー」
さすがにMTが壊れている事実を認めかけた。

瞬間、ベランダの室外機がゴウンと音を立て、クーラーから冷気が出てきた。

「出てきた!なんや<見捨てられ不安>か。ボーダーか」
MTは、クーラーに向かってボーダーの姉を持つ弟らしいツッコミを入れた。

「見捨てられそうになったら態度急変するからな」
と、私は解説を入れておいた。

ネタにすると可笑しくて、二人で笑った。


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<次回につづきます>



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2010/06/06 (Sun) 東京こぼれ日記 4

解離性障害が悪化に悪化して、生きた心地のしなかったここ数日。
何とか精神の平衡感覚を取り戻しつつあるので、東京こぼれ話の続きを。
左手指の3本が麻痺したままなのでタイプミスが多い。でも書く。書きたい。書きたいって気持ちは大事だ。
コメント返信もメール返信も、まったくできなくて申し訳ありません。なぜかできません。なぜ?が最近分からないことが多い。なぜだろう。

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5月2日

スケジュール帳に予定を書き込む余裕すらなくなった時期なので、正確な記録がない。
よって、なんでもかんでも大体5月2日の記録にしておくことにする。

私は、宮崎駿が好きかと問われれば、即答して「嫌い」である。以前、ブログでも彼のアニメ作品のどこが個人的に受け付けられないのか書いたことがある。ジブリ嫌いな人に会ったことがない中で、われながら命知らずだけど好きじゃないものは好きじゃないのである。

しかし、殆どの作品を見ている。これは凄いことだ。というのも、私はストーリーを理解せねばならない映画や映像を見るのが苦手で、集中力がもたない。だから、滅多に映画を見ない。なのに宮崎駿氏のアニメは何だかんだ言っても見ている。これは凄い。

弟MTは、優れたアート作品なんかが大好きだ。音楽とか映画とか、やたら情報収集している。優れたものをすすめてくれる。大概私の好みど真ん中の作品であるが、その彼が「千と千尋の神隠しを見るべき」と言い始めて久しい。

私は、「千と千尋の神隠し」を見るべく過去5回挑戦したが、5回とも同じシーンで挫折した。ハクが登場すると、もうその先が見れなくなるのだ。なぜかは分からない。感覚的に無理なのだ。感覚人間なので、ついていけないともうだめなのだ。

しかし、講演に先駆けて絶対に見ておくべきだとMTは言う。何度か見たが「ほぼ完璧なつくり」とMTは評した。テーマについて話していると、なるほど見たほうがいい気がして、ついにこの日重い腰をあげ見ることにした。
みとり、千と千尋へ6度目の挑戦。


やはりハク登場シーンで、心に激しく抵抗が起こる。「あーハクでてきた!きた!ハクや!」などと無駄口を叩いて何とか乗り切った。

結果、ちゃんと見てよかった。あるシーンで、私は予想外にボロボロ泣いてしまいさえした。物語構成も設定もテーマも殆どパーフェクトであった。しかし、やはりハクは個人的にいらなかった。ハクそのもののキャラクターには抵抗はないが、千と千尋に出してしまったら、ここまで昇華させたテーマに対してかえって蛇足に見えて仕方ない。

講演会で話したいことが、また一つ増えた。
デスクに向かって原稿を広げ、うーん・・・・と唸る。千尋がおにぎりを食べるシーンに、あの作品の何もかもが凝縮されて光っているように思えた。しかし、講演時間が足りない。
削りたくない話まで削ったのに、どうしても付け足したい話ができてしまった。
うーん・・・・と唸る。唸っている時間も、時計は進む。


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また多分5月2日

当日の作業について、スタッフさんと打ち合わせ。全員、何とお互いに面識がないという状態。いきなり当日会場で会って、いきなり共同作業で手伝ってくださる皆様。遠くは北海道から。そして皆さん貴重なGWなのに。有難いったらない。

私は、手伝ってくれるスタッフさんたちに交通費すら出せない。お礼ができない。
唯一私がお礼として贈ることができるものがあるとしたら、それは「経験」だ。
講演会に関わって良かった、自分にできることで参加して講演会を無事終えた、そんな達成感や経験をしっかり感じてもらうこと、それだけが私が渡せる対価だ。

そのためには、肝心の講演がしくじったら全部パァになる。協力してくれている皆の努力が水泡に帰してしまう。私がちゃんとしてなければならない。


夜中に、友達のスタッフからメールが来た。
彼女は、現在DVを受けている。外出制限や、金銭の制限、精神的圧政の下にある。精神的にも辛い中、受付の名簿作成や管理を担当してくれていた。
その彼女が、当日講演会にいけないかもしれないと書いて寄越した。行きたくてもお金も持たされていないし、外出も禁止されているとのことだった。


私は、怒りと悲しみのあまりブルブル震えた。それから声をあげて泣いた。
DVなんて、醜悪な依存。甚振って弱らせて自尊心をふみにじって、くたくたになったところでパートナーを食い尽くす下衆のやることだ。

何かに挑戦する勇気ある人間は、挑戦に値する成果を受け取るべきだ。受け取る権利がある。たとえ失敗でも成功でも、経験こそが人間の宝だ。これを受け取る権利を奪ってよい理由など誰にもない。
仕上がった名簿に価値があるのではない。その名簿がどんなふうに当日役に立って、どんな講演会になったのかを、彼女自身の目で最後まで見届けなければ意味がない。

スタッフは全員、面白い顔ぶれだ。全員がお互い初対面となる。障害も背景も年齢も性別も全部バラバラ。なのに、バラバラだからこそ上手く全部が噛みあって講演会準備を今日までまわして来てくれた。その志ある温かくも面白い仲間達も紹介したかった。

なのに私の大切な友達は、今その機会を奪われようとしている。奪われ続けて、また奪われる。
悔しい。悔し涙と怒りが止まらない。


泣きながら原稿を書く。こんなに悔しくて泣くのは久しぶりだ。
参加申込みのアンケートを再度手に、何回も何回も読む。
あらゆる困難な中、当日足を運ぼうとしてくださる方がこんなにいる。
私に出来ることは何だ。
何が出来る。


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<次回へつづく>


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2010/06/05 (Sat) 「分からない」 ? 解離性同一性障害 ?

かなり状態が悪く、自分の記録のために書いたので読み返しもしてないし、意味不明な部分が多いかもしれません。

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ダイエットを始めたから、こんな時間(現在午前2時45分)にカロリーのあるものを摂取するのはタブーだが、構わず豆乳でミルクティーを作った。解離が悪化しているらしく、ここ3日ほどで最低ラインにまで落ちた。自分の時間が殆どない。5分経ったと思っていたら1時間たっていたり、その逆も然り。覚えのない入学申込み確認メールまで来ていた。料金やスケジュールや、そもそも誰が行くのかも不明なのでキャンセルせねばならないが、キャンセルする時間がない。またあっという間に意識をさらわれる。


小さく区切って記事に現状を記録して、後で読み返すことにした。このままだと滅茶苦茶になる。今も滅茶苦茶だから。もう限界だ。自分を制御できない自分に失望に失望を重ねて、現実感もとんとないし、孤独でたまらない。この種の孤独は、どう表現したらいいのか分からない。自分でありながら自分でない孤独。自分の輪郭が見当たらない孤独。


ここ数日の私。
強烈な過眠症と、重い不眠症の交代制。生活リズム完全に崩壊。
なぞの左手の麻痺。解離の影響だと思う。身体の一部とのシンクロがうまく行っていない。
眩暈と突発性難聴がたまに。これは、あまり苦痛じゃない。いつものこと。ただ、足元が急に柔らかくなったり揺れて地震と間違うような感覚の急襲には慣れない。地震と区別がつかないから。阪神大震災で被災したときのことは、それなりにトラウマになっているらしく、地震は小さい規模でも気味が悪い。

夢が現実か、現実が夢か区別がつかない日々。
私の見る夢は、五感すべてが伴っているので匂いまで知覚可能。さらにストーリーや設定が酷い。今はもっぱら夢の世界は酷い戦争だ。今日、ようやく終戦を迎えたから、次は違う展開になっていることを祈る。私の夢は、もう15年も前からストーリーが連続している。


今日になったら、自分の性別すら分からなくなってきた。私は誰なのか。分からない。ツイッターで「美鳥さん大丈夫?」と声をかけられてはじめて自分が「みとり」という名前であったことを思い出す。でも、やはり違う気がする。今の私は誰なのか。女性ではなく少年。内側にいる交代人格Kの持つ強烈な怒りや暴力性をトレースしたかのような思考、感情を持っている。

こんなことを書くと、「もともとはKさんもあなたの一部なんだから当然」とか専門家は言うのかもしれない。「もともとは」だろ?今は何だ?私はいつか消えるのか?私が消えないなら誰から消える?


数日前に古本屋で何気なく手にとった「これですぐに分かる!臨床心理学」みたいな本を何気なく見たら、DID(解離性同一性障害)の説明が見開きでイラスト解説してあった。馬鹿馬鹿しいくらいテンプレで初歩的だった。その中に、「本来の人格は、大人しく臆病で人見知りが激しく自己主張ができない。そのために他人格が攻撃性、判断力、社交性などを分担する」と書いてあった。まるで、DID患者は全員弱くて臆病で大人しいみたいだ。
私は、全く気が強くて主張のかたまりだし社交的だ。確かに夏子のように性的虐待を受けても、大人しく羞恥に耐えて無言を貫き仮面がもともとの顔みたいな人間とは違う。夏子だけは私が便宜的につけた。記憶があったからだ。でもこの記憶も間違いかもしれないから、彼女の名前は夏子じゃないかもしれないが、それに反論する人格でもない。何か薄気味悪いくらい彼女はひたすらに「ぼんやり耐える」人格だ。あのぼんやりした亡霊のような姿は、私は怖くてなじもうとは思えない。


「人格のマッピングが重要」
「他人格を理解してあげるべき」
「治療的人格になるべき」
「人格統合よりも生活重視すべき」
「理解できない交代人格のことは理解するにも不可能」
「人格たちがいるから、あなたは今生きていられる」
「あなたが作り出したのだ」
「統合ばかりが治療じゃない」

色んな色んな見方がある。医者が言うこと、カウンセラーが言うこと、当事者が言うこと、経験者が言うこと、どれも違う。その中から私が選んで決めなくちゃならない。でも私はそれを一人で考え、向き合い、決めねばならないことに絶望する。孤独だ。それとも私が講演会をちゃんとできるように、あのガタガタ震えた冒頭の15分間と、合間に一度解離しそうになったとき、内側の誰かが抑止してくれたのかもしれない。分からない。

今のカウンセラーは、催眠療法もできる。Kと接触はしたけど話せなかった模様。Kかどうかも確証はないけれど、女性カウンセラーでありながらAと話ができたのは私は凄いことではないかと思う。
カウンセリングの予約を取るべきか。私が私でいられるように人格交代を抑える方向でと意見が一致していた。でも何だか予約の電話一本ができない。なぜなのか自分で分からない。とても無気力だ。何もかもに抗っても仕方ないんじゃないかと無気力になっている。


解離の一番の苦しみは「分からない」だと思う。
自分が分からない。自分がしたことか分からない。自分はどうなってしまうのか分からない。自分が何を感じているのか分からない。抜けた時間何をしていたのか分からない。誰が買ったのか分からない。なぜここにいるのか分からない。人格や部屋やシステムが幾つあろうが、自分の内側にあるもう一つの世界と同じで、広くて個々に意志と生活形態を持っていて、それらを把握して理解するなんてもっと不可能だ。
なのに分からないシステムに振り回されて、わけのわからない状況になっている。

私と性質が似ている生活管理のSは、どっかへ行ってしまった。
去年、Sへの劣等感で私が潰れて死にたくなったからかもしれない。そうなったら無法地帯で、近くには人間の基本欲求や感情衝動に従うだけの子供人格しかいない。
冷静沈着に物事を分析し、何らかの状況把握と決定を行っていたらしい「青い部屋」は、部屋の場所すら私は分からなくなった。だから、あの部屋の複数の男性人格たちの存在も全く分からない。

分からない。
分からない私のことを、わかってくれる人はいるのか。
私が私のことを理解しない限り、それは到底不可能だ。

分からない。分からない。がループし続けて、孤独孤独孤独になってきた。
どこかで歯止めをかけないとならないが、それができるのは今私しかいない。
誰かそばにいて助けて。
何もしなくていいからそばにいて、私の失われた時間に私が何をしていたのか誰か教えて。
ただ観察してるだけでもいいから。

入院がもってこいな気がする。でも入院準備も私がしなくちゃならない。入院しても、私は他人からの世話を受け付けられない。信頼してない人間に触れられると暴れる。世話をされると原因不明な怒りや暴力的な感情や悲しみやパニックに襲われて、暴れてしまう。ひとつも手当てされたくない。

孤独の条件にぐるりと取り囲まれている。
突破口を探さなくちゃと泣いてるうちに、また記憶が飛ぶ。
私から、手も足も頭も目も耳ももぎとって、記憶や時間までもぎとっていくやつがいる。
死ねって言ってんのか?
神様とかそういうものに毒吐きたくなる。


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解離性同一性障害 | trackback(0) | comment(4) |


2010/06/02 (Wed) 東京こぼれ日記 3

自分で企画して、自分でやっちゃう講演会。誰に話しても「どうやってやったの?」と訊かれるけど、企画して申請書出して会場借りたら誰でもできます。でも、家計が火の車になりますよ。そんな話もありつつ、今回も東京でのこぼれ話。

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5月某日

前回宿泊したとき、エアコンの調子が悪いことは知っていた。管理会社に言ったらと私は当然の進言をしたのだが、なぜかMTは「そうやな」と言って連絡しようとしない。かわりに、布団乾燥機を出してきた。これが意外にイケるんだってと言いながらスイッチオン。実際、冬場は布団乾燥機を暖房機がわりに乗り切れた。

しかしながら今回は初夏。ワンルームの初夏は、通気が悪いので灼熱地獄になる。
それもちょうど夜中がピークに暑くなる。MTが仕事でいない時間、部屋で寝る私は灼熱地獄。

原稿を書かねばとカリカリ机に向かっていても、ダラダラと汗が流れてくる。クラクラして目の前が黄色くなる。

この惨状をMTも味わえばいいのだ。そうすれば、いくら生活の質に無頓着な変人なあいつでもすぐに管理会社に電話してクーラーをつけかえてもらうだろう。居候である手前、部屋主の意向に従うがルールである。

MTが休日の日。
今日こそ暑苦しい夜になるかと思いきや、涼しい夜だ。どういうことだ。MTのクジ運が異常にいいとしか思えない。クーラーを修理する提案をしたが、またも「そうやな」「まだいけるんちゃう」で聞き流された。かわりにおしゃれくさいサーキュレーターをまわしてくれた。どこで買ったのか訊いたら絶対高かったであろう店だったので値段は聞かなかった。無料で修理してもらえるクーラーは修理しないのに高いサーキュレーターは買う。あらためて微妙にこいつ変人だなと思う。

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5月1日頃

講演会後の交流会に出すお菓子の買出し等してくださるスタッフさんから電話。
駄菓子をザーッと広げるのもありだけど、私は不潔恐怖の弟を持ってるので強迫性障害の人の苦労も知っている。なので個包装が良いだろう。男性も来てくださるので男性も食べられるものを入れよう。どうせだから美味しいものにしよう。結果、ひとり頭の計算をすると、びっくりする値段になった。

相談して考えた末に、これは生き金だから、まあいっかーとなった。私は、ある経験をして以降、自分が今いくら持っているかよりも、生き金か死に金かの判断だけでここぞという時は躊躇せず使うことにしている。今回の交流会は、まさに「ここぞ」である。スタッフさんは、普段から美味しいものおしゃれなものにアンテナが立っている人なのでドーンとお任せした。私は、既に大阪土産で名前を聞くだけで食う気になれないものを注文しておいた。美味いものを共有するのも良いが、不味いものを共有するのもまた楽し。美味しいものはスタッフさんが選んでくだされば良い。

電話を切ってから、うーむこれは問題だと考える。

基本的にどんぶり勘定だが、死に金と生き金の区別はシビアに行っている。ド素人で何の経験もない無名の私の講演会で利益を出すつもり等毛頭なかったが、頂戴する参加費を引いても火の車どころか燃え尽きる感がある。会場費からして既に赤字なのである。
それでもあまり気にならない自分の大胆さは、恐らく月4千円で生きてた頃のド貧乏時代経験のおかげである。


開催日を数日後に控えた今日、はじめて今回の講演開催の支出をザックリ計算した。一ヶ月の家賃+生活費を越えていた。もちろん、全額自腹である。そしてスタッフさんたちの交通費や手間賃など勿論一銭も払えない。遠くは北海道から泊まりで手伝いに来てくれるのに、やはり一銭も出せない大赤字。

今回はこれで済むが、次回しようと思ったらやる気があっても、今回でカラになった貯金額が開催費用分まで達しないと開けない。これは重大な問題だ。
私個人の生活クオリティはどうでも良いが、数年後には、もっとデカい本当の意味での全員参加ができて、かつ社会貢献度が高く、社会認知を高める企画をあたため続けている。当然かなりの費用がかかる。今回の10倍はかかりそうだ。今これじゃお話にならない。

活動するには、お金が要る。シビアな現実だ。ちらし一枚刷るにも、自宅でやってもインク代がかかる。そして精神疾患者は大概普段から生活費にも困っている。私も然り。ここをどうクリアするかは、根性論では購えない。誰かの善意に頼むにも限度を弁える必要がある。
運営の勉強せねばならない。勉強すれば、必ず道は見つかる。知識と知恵が要る。講演会が始まる前に、次の大きな課題が既にできた。

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5月2日

精神状態が若干へこんできた。下降線。
講演会をやるのは私なのに、講師である私が一番テンション低かったら当日どうなるのだろうか。
いまさらだが、自分も闘病中の当事者であることをあらためて実感する。講演の準備をしつつ、自分の体調も管理して、精神状態も管理しながら、薬も飲んでいる。その私が、皆さんを前に何を話すのか。普通に考えれば、へんてこといえばへんてこな状況だ。

ここまでの日記に弟MTしか出てこないのは、実際講演会当日まで対面で喋ったのはMTしかいなかったからだ。完全に家に引きこもって原稿を書いたりしていた。あるいは寝ていた。私の病状は、数分で一気に変調を来たすのが特徴なので油断ならない。

強いて対面で話した人間というとスーパーのレジの人だ。小太りのちょこまか動く若い男性であった。
「あ、ヨーグルトのスプーン二つ付けてください」と言ったら、「かしこまりましたぁ!2本でよろしかったでしょうかぁ!申し訳ありませんでしたぁ!こちらにお入れしておきますねぇ!」と体の前で両手をきっちり揃えて大声で返された。完璧なスマイル付きだった。

彼なりの精一杯のサービスなのだろうか。スマイル0円なのだろうか。
何か履き違えてる感がないでもないけど、観察したいのでまた来ます。


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<次回へ続きます>

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2010/06/01 (Tue) 東京こぼれ日記 2

人生初体験講演会のため東京滞在中のできごとを、日記風に綴る雑文シリーズです。たまにシリアス記事あり。
比較的というか、ほとんどどうでもいい話ばっかりです。今回のは、お食事中の方は食べ終わって消化した頃合に読むことをオススメします。

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5月1日

弟MT宅は、基本的に快適だ。
弟は夜勤なので夜は家にいない。弟が帰宅している昼間は、私が何かしらの用事で出かけているので弟はプライベートタイムを過ごす。というふうに、うまい具合になっている。

そして彼は仕事の日は、夜勤明けの朝8時に帰ってくる。インターホンを目覚ましがわりに私は起きる。ドアを開けるとその日一日の食料を持ったMTが立っている。それから一緒に朝食を食べる。快適である。

MTは、コーヒーは豆から淹れるポリシーなようだが、最近私にも淹れられるようにとコーヒーメイカーの使い方や豆の測り方などをレクチャーするようになった。毎度聞かないふりをしている。聞いたら次から淹れねばならなくなるので、これは戦いなのである。しかし、相手も毎度使い方を説明してくる。お客様扱いもそろそろされなくなってきた。
でももうちょっと粘ってみよう。

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5月2日

あちこちに連絡。とにかく連絡。
スタッフさんに連絡。色々な連絡。連絡ばかりで目がまわってきた。マイスペースのデスクの前は、私がなぐり書きしたメモ用紙が所狭しと貼ってある。メモっていても混乱してくる。原稿も進んでいるようで進まない。原稿の必要性にいまだピンときていないせいだろう。心底納得できないと実行できない融通のきかない性格が確実に徒となっている。

もはやスタッフそれぞれの個性と行動力に任せるしかない。彼ら彼女らは頼もしい。対して私は、いまだ原稿が書けてない女である。私の仕事は、当日参加してくださった方の前で、私らしく繕わず飾らず伝えたいことを全身全霊伝えることなのだ。これこそが私の本分。忘れてはならない。

目の前の壁の真ん中に、私らしい講演会って何だろうと考えたときの走り書きのメモを一日に何度も確認する。
「私に会いに来てくれる人たちを最大限大切にする」
「伝えたい気持ちが一番大事。講演スタイルはどうでもいい」
「来てよかったと思ってもらえる講演」
10個以上書き連ねてある。どれも共通している。私と参加者みなさんが可能な限り有意義な2時間を共有すること。


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5月某日


MTの家は快適であるが、今回来て気づいた変化がある。それは、G(黒い昆虫の頭文字を指しています)のおうちが床に新設されていることである。赤い屋根がついていて、楽しげなイラストがついていて、小洒落た窓がついてるあの捕獲用ハウスである。
「まさか・・・まさか・・・あいつらが・・・?」言外に訊くと「入居者いるから気をつけて」とオブラートに包まれた返答が返ってきた。いるらしい。ここには、あやつら黒い害虫がいるのだ。

日に日に増えていく。1匹見たら30匹はいるというが、確かにたくさんいらっしゃる。トイレのドアをあけたら裏側にいたとか日常茶飯事。救いなのは、ミニサイズであること。たまに赤茶色の背中に模様が入った尻に長いヒゲを持った珍妙なやつがいるが、それも彼奴ら一味の子供であることが判明した。やたらにMTが詳しいのだった。それすら普通の昆虫に見えないこともない。コオロギみたいな。いやコオロギだと思おう。
そうして毎日目にしていると慣れてきた。

この日の夜、MTは床の上で寝袋に入って就寝中であった。私は、書いても書いても終わらない原稿と格闘。左手の甲がチクチク痛い。ストレスなのか何なのか、痛い。ある程度書き上げてから、それでもまだ痛いので手をあげて見てみたら、Gに噛み付かれていた。
ヒィィィ・・・ッ! と、マンガのような声しか出ない。
すぐにMTをたたき起こし、「手食われた!手食われてたでェェ!」と報告したが、彼は薄目すら開けずにニヤニヤ笑って「食うわけないやん。あのコたちは噛まへんよ。そんなつくりばなし作って」というばかりで相手にしてくれない。
「噛まれてたって!あいつら何でも食うねんて!おねえちゃんの手、噛まれてたんやでアンタァァ!」と騒いでも、全く相手にせずに彼はスヤスヤ寝てしまった。

数時間後に起きだしてから、何でもすぐにググる調べ魔のMTは早速ググったようだ。
「ほんまや・・・・!噛むねんて」と独り言のように言った。
「ホラァァ!噛むやん。手噛まれたもん。あいつキリキリ噛みよってんで。食ってたんやでおねえちゃんの手を!」と再度説明した。そうしたら「そんなわけないやーん。あのこらは噛まへんよー」とニヤニヤ言われた。MTの、あのGへの寛容さ、親密さはどこから来ているのだろうか。

「絶対増えてる毎日増えてる。そのうちあんたも顔とか噛まれてるからな」と私が言うと、「んー・・・おうちの買い置きがいっぱいあるから新しいおうち建てて置いててあげて。集合住宅やからなあれ。皆に入ってもらって」それだけ言ってスヤスヤと寝られてしまった。

巣から根こそぎ抹殺するコンバットを購入することを決めた。
しかし基本的に、やはりただの昆虫に見えなくもない。噛まれさえしなければ。慣れとは恐ろしい。

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<次回へ続きます>


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美鳥(みとり)

Author:美鳥(みとり)
被虐待サバイバー。解離性同一性障害、うつ病、対人恐怖症ほか色々闘病中。境界性パーソナリティ障害寛解しました。毎日の光と影を綴ります。生育歴・来歴・病歴・活動はこちらをご覧下さい⇒<はじめに Profile>

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